2016年9月29日木曜日

テレビ名画座

9月28日。      132/86。61.0kg。

 やたらに湿気が多く、温湿計を見たら85%もある。暑くないのに汗ばむという、まさに梅雨。

 水回り掃除や毎日プログラムを済ませ、11時前にはケイのにぃにぃと外出。

 焼肉屋の限定15食のランチを食べるためである。前回は目の前で売り切れた。今回は三回目のトライである。11時半開店なので、それまでに買い物や雑用を済ます。

 一番目の客となった。1100円税別のランチの内容は、焼き肉メニューの中から2種選べる肉、カクテキ、芽もやしナムル、サラダ、わかめスープ、デザートのヨーグルトみたいなもの、多めのごはん。選んだ肉は「カルビ&ホルモン」。
 昼間っから豪勢な気分になれたな。

 午後は録画しておいた映画の二本立て興業。

 「さらば愛しき女よ」。レイモンド・チャンドラー原作のフィリップ・マーロウものである。なんせ人気のある主人公はだれが演じるのかジェームス・ボンドなみに楽しみである。1975年、ディック・リチャーズ監督、ロバート・ミッチャム主演で描かれたなかなかいいできの作品だった。
 90分の中にぎっし詰まったシナリオ(寡作だがなかなかいい作品を書いているひと)と展開の早さと主人公自身のナレーションをとてもうまく使っている。その中には戦前の雰囲気や警官の堕落なども盛り込まれている。だいぶ疲れ気味で老いを自覚するマーロウの人情の厚さもサラッと描いて好感度もいい。シャーロット・ランプリングの妖しさはすごい。
 この後ロバート・ミッチャムは「大いなる眠り」も撮っているが残念ながら未公開だったようだ。多分、「さらば...」も興行的には振るわなかったに違いないな。もしも、この二本がヒットしてたら、「長いお別れ」も作られていたかもしれないな。

 二本目は「野いちご」。苦手にしているイングマル・ベルイマン脚本・監督による1957年作品。若いころ(20代?)で一度観ている。「叫びとささやき」や「仮面/ペルソナ」などは難解で逃げ出した。
 が、老人を主人公(28歳で医者になり、50年一筋に生きた)にしたこの作品は非常に興味深く鑑賞でき、感動した。生・愛・死というドラマの基本のテーマに老いが加わって重厚な話になっている。
 老いて今の自分が置かれている状況を見つめなおし、後悔の念にさいなまれる姿に共感する人(老人)は多いんじゃないかな。
 しかし、この作品はそれでもなお死までの時間に希望を持たせているのが嬉しいね。50年医療界でまじめに務め上げたことで栄誉賞をもらえることになり、首都まで車で移動する、いわゆるロードムービーの古典というところか。道中が進みながら主人公の心境の変化がスエーデンの美しい風景の中で描かれる。実に心にしみる作品だったな。やはり自分も年取って共感できるところが多くなったせいかもしれない。この作品も90分。

 夕飯は「おからで作ったポテトサラダ風サラダ」、「えのきのもずく酢和え」、「納豆・エゴマ醤油漬け和え」、「空芯菜のだし汁煮」、「キャベツのマリネのスープ」。

 そういえばこの日観た「さらば....」の中でマーロウが食べてた「ちゃぷすい」ってなんだろうと調べたら、素材は色々あるようだが、基本的には中華丼、またはそのトッピングのみを指すということがわかった。 マーロウが好きな食べ物かあ、一度再現してみたいね。

 この日はNAD。ベッドで杉浦日向子さんの本を読んでからダウン。8時ころ。

 

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