2018年1月31日水曜日

ロケットマン廃業

1月30日。星期二。          143/93。63.0kg。

 庭で一番元気なのがルッコラ。別名ロケット。

 やたらにエルトン・ジョンの曲がかかると思ったら引退宣言があったそうである。安室奈美恵、小室と、このところやたらに引退が続く。そのエルトンジョンのヒット曲の1つに「ロケットマン」があり、ルッコラ食べながら、彼の「黄昏の煉瓦道」でも聴こうかなと思ったが、CDで聴いたのはまたもやMISIAだった。

 朝の買い物を済ませたあとはもっぱら読書。「一日一言」の「時の人」はこの日が命日である河上肇。60を前に「高齢者」と自嘲しているのが面白い。荷風先生も40代で「老い」という言葉を盛んに使うのとよく似ている。まあ、荷風先生の場合は「老いてなお盛ん」なんだが。
 河上肇は思想上の問題で逮捕されたことがあり、その後釈放されたことが現在読んでる荷風先生の日記に載っていた。偶然にもちょうど昭和14年を読んでいるところで見つけた。
 荷風先生の当時の風俗観察でスカートの丈が短くなるのを素直に喜んでいるのが嬉しい。が、思想統制が自分のところまで及ぶのではないかという危惧から、削字が多くなりつつあるのもその時代の暗黒の部分を垣間見るようで恐ろしい。新聞も政府の言いなりになっており、政府内の不祥事は一切掲載されなくなっていたことも日記にある。これは近代史の資料としても非常に興味深いものである。つまらん日本史なんかよりよっぽどためになる。                         そんな時代の中にあってもなお「艶」を求める先生はすごい人だ。この年の日記にはロマンチックな詩や俳句なども書かれており、実に楽しい。
 物資が不足しつつある時代でもあり、外遊?で覚えたワインを買いに行くエピソードも面白い。輸入ワインが1本もなく仕方なしに国産ワインを買って、あまりの不味さに閉口する。今ではそんなこともないだろうが、なんせ100年以上前の話だ。
 鶯が鳴くのを聴きながらコスモスやハゲイトウの種をまく先生の姿には癒やされたな。で、花や虫の描写が多い日記なんだが、その中で知らないものがあり、それを調べるのも楽しい。「秋海棠」も知らない花だったな。

 昼食は「そば飯」。1人前残った焼きそばをもとに、ピーマン・しいたけ・人参・たまねぎを加えて作った。これにもやしと長ネギの中華スープ。

 午後は居間兼食堂のすす払い。「漆喰風壁」についたホコリが以前より気になってたんで、昨日に引き続き「季節外れの大掃除」を敢行した。徹底的に掃除機で吸い続けた。障子窓や椅子の足、テレビの裏など、こんなにあったのかと思うほどホコリがあり、たっぷり1時間かかった。

 で、きれいになった部屋で久しぶりのストレッチ。しっかり硬くなるつつあることを確認した。

 休憩時間はこのところ毎日1.2杯飲んでるコーヒー。今日わかったことは、蒸らすためのお湯を注ぐ時間が短いと、次に注ぐお湯の落ち方も早くなるということである。仕上がりも心持ちうすいような気がした。 やはり「蒸らし」がかなり重要なポイントになっていることが身を持って理解した。

 午後も読書で「昭和14年・15年」を読んだ。「ガンダム」の2巻は忘れた。

 夕食は「白菜入りメンチカツ」。油入りパン粉を作り、仕上げはオーブン焼きで作ったもので、これは自分でもよく出来たと思ったが、ケイのにぃにぃも「いいね!」サインを出してくれた。
 「かぶの味噌汁」、「かぶの葉のおひたし」、「もやしのサラダ」。

 発泡酒~ホッピー~ウイスキーをちびちびやりながらケイのにぃにぃと献立の打ち合わせと音楽談義で9時ころダウン。ちょっと飲み過ぎた。明日はNADだから、まあいいか。

2018年1月30日火曜日

うろこが落ち尽くした?

1月29日。星期一。              120/77。62.8kg。

 テレサ・テンの誕生日であり、生きていれば65歳なんだそうである。Google のトップページをクリックしたら出てきて、知った。俺と同い年だったん。

 朝食は乾パンに蜂蜜をかけたものが主食。しばらく続けて消化していこう。いろいろ試して「究極の乾パンの美味しい食べ方」を発見できるといいんだが。

 どうしてもなけりゃ行けないというものでもなかったんでこの日は完全にインドアライフに徹した。

 で、読書。まずは杉浦日向子さんの「大江戸美味草(むまそう)紙」。江戸時代、それも中期から末期にかけての庶民の食生活のウンチク集である。キャッチコピーにあるように、まさに目からうろこである。

 「天ぷら」は魚介類のみに当てる言葉であり、「さつまいもの天ぷら」というのはありえず、その場合は精進揚げと申す。

 「田楽」といえば豆腐。こんにゃくじゃなかったんだ。

 「千六本(せんろっぽん・せろっぽう)」=せん切り。

 などなど、書き出していたらきりがない。

 特にうろこが大量に落ちたのは「うなぎの調理法」であり、関西と関東の違いくらいは知っていたが、それが油の好き嫌いから来ているということを初めて知った。確かに「蒸す」というひと手間でかなり油が落ちるが、そうまでしてようやく「うなぎの蒲焼き」がファーストフードから格上げになったそうである。この江戸の「油嫌い」は他にも秋刀魚にも当てはまり、生よりも干物のほうが受けたそうだ。寿司ネタもキスやコハダなどが好まれ、当然トロなんぞは食わなかったってことは結構知られている。
 天ぷらもファーストフードであり、爪楊枝で差して立ち食いする浮世絵が紹介されている。で、早速塩もつゆも使わずに食えるレシピをネットで探してみたら、思ってたとおり天ぷら粉にだし(めんつゆなど)を加えて揚げるものだった。早速近日中に試してみよう。

 で、読了。

 昼食は昨日の湯豆腐ののこりゆで汁を使っての「あったか・ひやむぎ」。うどんは茹で時間が長いので最近はひやむぎにしている。具材は白菜と焼き長ネギ。

 カリフラワーを収穫・撤収した。虫の猛攻撃、そして葉でくるんでからの鳥の攻撃に耐えての収穫だけに、よく頑張ったものだとほめながらの作業だった。


やってはいけない?一株でふたつの収穫を目指したんだが.....。
  試算して千円分くらい。それよりここまで育ったのが嬉しい。

 午後はコーヒーを飲みながら読書。荷風先生の「断腸亭日乗」の昭和12年から。NADの翌朝に読むだけなので進み方が遅いんで、こうして昼間に読むことした。お後に随筆集全2巻が控えているからでもある。
 この頃から反戦についての記述が多くなる。また当時の現代風俗に対する罵声も強くなる。ご自身の遊郭通いはさておいてである。
 「文読む月日」は日によってのテーマが設定されており、キリスト教オンリーではないことがわかったんで、はじめたばかりでやめようかと考えもしたが思い直した。「目からうろこ」ってのが聖書からの由来だということも今日知った。

 思い立って1階の洗面所の大掃除をした。天井のホコリとか日焼けしたような壁の汚れが目についたからである。順次こうした限定的大掃除をしようと決めた。それも気が向いた時だけという限定ではあるが。

 夕食は「れんこんの肉詰め焼き」、「大豆とさつまいもの揚げ煮」、「カリフラワーの味噌汁」、「カリフラワーのマヨサラダ」、「赤かぶの甘酢漬け」。
 発泡酒~ゆず入り焼酎のお湯割り~ウイスキーをちびちびやりながらCD鑑賞。MISIAのセカンド・アルバムがメチャいい。正統派R&Bじゃん。国営放送での「星空のラジオ」の再放送をたまに聞くんだが、トークの時の声がすごく良いんで、その歌い方さえなんとかなれば、と思ってたところ、初期は結構良かったんだということがわかった。現在はこぶしが効きすぎて「洋楽元ちとせ」なんだよなあ。ルッコラをつまみながらウイスキーが進んだ。
 9時をまわって、酔いも回ってダウン。
 

2018年1月29日月曜日

映画のテンポ

1月28日。星期天。                   計測忘れ。

 朝食に「非常用のパン」を食べた。コッペパンを小さめにした形で、ぎっしり詰まった感じの食べごたえのあるもの。電子レンジで温めたものにジャムをつけて食べた。消費期限が3月だということで先日大量の乾パンと一緒にもらったもので、これはあとひとつでおしまい。乾パンと違い、ごく普通に食べられるんで、在庫するならこちらのほうがいいかもしれない。なんせ乾パンは硬くて入れ歯の俺にはちょっとつらい。その乾パンを明日から積極的に消費する予定である。さて。

 この日も寒いんで、最低限の買い物で済ますことにした。その内のひとつは毎月行なっている「くじ」の当選番号発表があるんで、ついでの買い物となる。いつも外れだが、ハズレくじはレジでの精算時「10円」の金券に変わる。

 帰宅後、読書。「永井荷風という生き方」読了。後半は荷風の多面性と強い反戦精神が描かれていた。「断腸亭日乗・下巻」がちっとも進まないんで、この辺りは今度読むことになるだろうが、解説を先に読んだことになるんで非常に読みやすいものになるだろうな。なんといっても先生の漢語がむづかしい。
 江戸時代の名残をとどめているものに対しての郷愁の描き方のセンチメンタリズムと明治時代に破壊され消失した要因のすべてが薩長政治にあるという激しい怒りとの対比が良い。野暮な政治どころか、征韓論などという結果的に国民を戦雲に巻き込んだきっかけになったものを生み出したのも奴らだということを、戦時中に、日記とはいえ書き綴っていた勇気には尊敬の念を抱かずに入られない。
 文壇上の喧嘩なんて彼の名声を傷つけるものじゃないし、変人というのもストイックな性格がなせるものであり、誰しも少しはあるような「偏屈さ」がクローズアップされすぎている点も有名人税みたいなもんだろう。
 更に宗教に触れる記述が少ないことも注視すべきだろう。これについては「随筆集」を手に入れたんで、もう少し読み込むと新たな発見が出てくるかもしれない。

 昼食は「ちゃんぽん」。二人前を三人分にするため、かなり野菜の量を増やした。かまぼこ・コーン(缶)・キャベツ・たまねぎ・長ネギ・人参・ハム・もやし。

 午後はDVD鑑賞。「皆様ごきげんよう」。2015年、フランス・ジョージア(グルジア・旧ソ連加盟国)作品。オタール・イオセリアーニ監督。初めてお目にかかる監督であるが、ユーロでは相当有名らしい。ちなみに旧ソ連から逃げ出してフランスで創作活動を続けているらしい。
 はっきり言って退屈な2時間だった。冒頭からの「ギロチン」、多分第二次大戦における略奪などが、かなり緩めに描かれており、その意図がつかめない。多くの批評家はそれを歴史で繰り返される人間の愚かさを描いていると言うんだが、俺には理解不能だし、多分(酒好きの)監督のビジョンもぼやけたもんじゃなかったんじゃないだろうか?なんたって舞台を現代に移してからも「淡々に」描こうとするエピソードもコントの連続であったり、それもテンポが悪くておよそまとまった作品になっているとは思えない。
 感覚的に「良い」と思う人が多いらしいが、俺に言わせりゃあ、これは酔っぱらいの映画だね。酒飲みながら観りゃ良かったぜ。
 この作品の中で落ち葉を掃除するシーンに出てくる竹ぼうきは日本のものと全く同じものだったな。これはグローバルなものなんだろうか?

 杉浦日向子さんの「えひもせす」読了。漫画作品を文庫本化した時の縮尺により、ネームが読めず、拡大鏡を使っての読書となった。センスの良さは抜群だ。一杯やりたくなる。

 この作品も漫画だが、先日ケイから届いた荷物のほとんどが漫画であり、この日本棚に収めた。「ガンダム」とか「エヴァンゲリオン」などもあり、全巻揃ってるんで、堅めの本の合間に読んでみることにした。

 毎日読むようにしてるトルストイの「文読む月日」はキリスト教からの文言が多いが、なかにはいいことも載っているかもしれないと思いながら読んでいるが、それも2週目に入った。もう1冊は「1日1言」ではドストエフスキーの文が載っていた。この日が命日だって。

 夕食は「湯豆腐・白菜&長ネギ」、「こんにゃく・ゆず味噌和え」、「大根の甘酢漬け」。これに「焼きネギ・バター醤油」。
 発泡酒~燗酒をちびちびやりながら「T2・トレイン・スポッティング」鑑賞。去年劇場で観たので二度目。テンポの良さを生む編集の上手さにあらためて感心した。
 〆にウイスキーを1杯なめてから10時ころダウン。



2018年1月28日日曜日

インフル対策

1月27日。星期六。            129/85。63.0kg。

 インフルエンザ大流行ということで、仕事もなく友達も少ない俺としては外出は食い物の調達ぐらいに抑えればほとんど引込っていられるわけだから、インフルエンザを移される機会もなくなるというものだ。おまけに外は冷蔵庫並みに寒い。今日も余った時間は読書に使うことにした。

 早朝キッチンは「グリューワイン」&「ワインジャム」。オレンジとレモンの皮は庭に埋めるしかないな。朝食には昨日買ったパクチーの根で作った「トム・カー・ガイ」で捨てるものなし。

9時から近所のスーパーへ買物。合挽肉1kgは4日分のおかずの主役になる。

 午前中の読書は「メコンのほとりで」。ベトナムについての章はベトナム戦争で南ベトナムの将軍の一人だった人のインタビューを始め、当時の裏面史のようで非常に興味深いものだったが、なんせ「ドイモイ(1986年~92年)」の前の内容で、俺が2006年に行った時とはおよそかけ離れた世界で、隔世の感があることは否めない。現在でも発展は続いており、とても共産主義国家とはいえない国に変貌してしまっているのだから。
 それにしても負け戦だった本元であるサイゴン(ホーチミン)での取材が多く、やはりその後のホーチミンは一度訪れてみたいな、とつくづく思った。で、読了。

 昼食は「さんま蒲焼(缶)の貧乏丼」、「しいたけの軸と豆腐のお吸い物」。

 午後の読書は 「永井荷風という生き方」。今でも人気絶頂の荷風先生の評伝である。「断腸亭日乗」の読み解き方などで参考になるもので、関西出身の著者が実際に訪れたり、当時の東京についての取材が非常にためになる。夢中になって読んでたら、この本もあと1章を残すだけとなった。

 座り続けで身体が固まっちまったようだ。陽が差す窓のところで思い切り背伸びしてから台所作業開始。
 夕食は「鶏肉とひよこ豆のスープ煮」、「きのことゆで卵のサラダ&焼きウインナソーセージ」。

 発泡酒~ホッピー~テキーラ(レモン付き)をちびちびやりながらDVD鑑賞。「ザ・セル」。ちょっと前まで?今でも?かな?他人の意識に入り込んでどうのこうのという話。トラウマの解明で精神異常を治療するという今回の話も目新しいものではないし、映像も「2001年宇宙の旅」を超えるものではない。犯人のコスチュームも「レッド・ドラゴン」のようだし、クラリス役に相当する主人公がジェニファー・ロペスなのがミスキャストになるんだろうか?もっと無名の俳優のほうが恐怖映画としてよかったんじゃないだろうか?     9時過ぎダウン。

2018年1月27日土曜日

ウォッカに合う季節 だな。

1月25日。星期五。         115/89。63.6kg。

 レモン果汁のフタを開けると缶ビールを空けた時のような音がするようになった。徳用だということで450mlのものを買っているんだが、半分を過ぎたところでこうした現象を起こすことが度々ある。まあ、腐ってるわけでもないんだろうが発酵していることは確かであり、これが身体に与える影響ってどうなんだろう?まあ、早めに使い切ることが寛容であることだけは確かなようだ。
 で、まだあるんだが「ヌクチャム」を制作。残ってたのが150mlぐらいでぴったり使い切った。で、次回から300mlのものを使うことにした。

 午前中は読書。昨日の続きでカンボジアの政治的、軍事的に非常に苦しい立場にいた時の状態が記されており、その中でポルポト時代を生き抜いた王女のインタビューはかなり衝撃的なものであり、文革を真似たあの気狂い共産化がいかに無意味な殺戮を繰り返してきたことを訴えた内容だった。身も凍るような話を読むにはこの日は寒すぎる。

 昼食は焼きそば。目玉焼きをトッピングしたらケイのにぃにぃに受けた。

 午後は二人で買い物。レンタルビデオ店の月一の「プレミアムフライデー」ということで準新作が100円税別で借りられるからである。特に観たいものなかったんだが、フランスの作品で面白そうなものがあったんで1枚だけ借りた。ケイのにぃにぃは3枚。

 帰り道、ドラッグストア~スーパー2軒寄って帰宅。

 夕食は「チキンフライ&ポテトフライ」、「ごぼうと大豆と人参のサラダ」、「キャベツとベーコンのスープ」。
 チキンフライは昨夜から重層や調味料に漬けておいたもので、衣が天ぷら粉とビールを使用するという初めてのレシピである。これはうまくいったな。
 フライを揚げたあと続けてさつまいもと餅を揚げた。さつまいもは揚げ時間がちょっと短かったかな?餅はいっぺんに鍋に入れたのでとんでもないことになった。乾燥が足りなかったせいなのか膨らんでくっつきまくっていしまい、鍋からはみ出しそうになった時点で半分量を取り出した。
 あとから残りの半分量を揚げたんだが、どちらもカリッと揚がらない。明らかに失敗である。
 
 フライがうまく仕上がっただけに残念である。

 残ったビール~発泡酒~グリューワインをちびちびやりながらDVD鑑賞。「CUBE」。なぜかキュービック状の建物の中に閉じ込められた男女が部屋を伝って外に出ようとするんだが、罠がある部屋もあり、外れを引くと殺されちゃうという不条理映画。低予算で、7人の俳優も無名な人ばかりであるカナダ産。脚本も映像も作り物満載という感じがして仕方がなかった。

 〆にウォッカを数杯なめてからダウンしたのは9時ちょっと過ぎ。

2018年1月26日金曜日

君の名は シロハラ

1月25日。星期四。                    115/78。62.8kg。

 3時前から読書。永井荷風の短篇集から1編を読んだ。「散柳窓夕栄(ちるやなぎまどのゆうばえ)」。水野忠邦主導の天保の改革時代、戯作者柳亭種彦と遠山左衛門尉(いわゆる遠山の金さんであり、この人も実在した人だったんだ)の会談から始まり、著作に言いがかりを付けられ出頭する寸前に没するまでを描いた中編である。大衆文芸に対する言論統制が厳しかった時代であり、政治の文化に対する干渉を告発したもので、これを著した時代(大正一年)も同じく、言論が検閲の手によって統制されつつあったという背景がある。
 が、柳亭種彦と自分を重ねあわせたと思われる表現が多く見られて面白い。特に街を散歩しながらの独白は「断腸亭日乗」とかぶる。センチメンタルな心境が鮮やかに描かれていて読み手のこころが清浄になってくるほどだ。いい小説だ。

 メチャ寒かった。PCがある納戸は10度を切っていた。重ね着してダウンコートにくるまり、毛布を敷いてのブログつけだった。

 で、朝の買い出しは自転車を使ったんだが、指先の感覚がなくなった。

 午前中は読書。「メコンのほとりで」。元時事通信社の特派員だった人が30年前に書いたもので新書本。メコン川流域の国々の近代史が読めるんじゃないかと思い、買ったものだ。
 ラオス・ビルマ(ミャンマー)・ベトナム・カンボジア・タイの経済、特に貧困層の実態(もちろん当時)や記者時代に担当した猟奇的な事件や戦争で生き残ってなお苦しめられている人たちの取材も書かれている。で、状況が30年の間に相当変化したし、現在も進行中なので主目的を果たすににはちょっと無理があったが、それでも得るものは多くありそうで、残りあとわずか。

 昼食は「わかめそば」。

 午後も読書。
撮影者・ケイのにぃにぃ
  昨日、庭先に捨てた「ココナッツファイン(粗挽きもの)」をついばみに来る鳥を調べてみたら、家にある図鑑には乗ってないんだよな。で、ネットで、自宅の庭に来る鳥の映像を載せているブログを見つけたら、ありました。「シロハラ」。「アカハラ」ってのもいるとのこと。

 夕飯は「油淋鶏風」、「わかめのナムル」、「白菜と卵煮(东坡肉の煮汁で)」、「もやしと人参の中華スープ」、「さつまいも粥」。

 発泡酒~ビール~ウォッカ・ストレートをちびちびやりながらTV鑑賞。「入りにくい居酒屋・サンフランシスコ編」~「二度目の・ハワイはハワイ島編」~「二度目の・ポルトガル編」。9時過ぎダウン。


 

 

 

2018年1月25日木曜日

温耕寒読

1月24日。星期三。                  144/83。63.2kg。

 ちょっと早めに起床。早い内に水回りに掃除を済ます。気温が大して上がらないとの予報だったので、買い物なども午前中に済ませ、午後は引きこもるつもりだった。

 早朝のラジオで聞いたことのある歌が英語で歌われていて、山下達郎の曲だということはすぐ分かったが曲名がわからないので、早速調べてみた。英語詩聴いたのは初めてだったので、作曲がアメリカ人かと思ったが「ビッグウェーブ」でのカバー以外を知らないので、他の持ってるCDを探ったところ、やはり誰かのカバーに違いないことがわかり、曲は「エンドレスゲーム」だった。
 FMゆうゆうは放送した曲を探すのがちょっと困難であり、結局誰がうたってたのかわからなかった。いい感じだったんだけどなあ。

 冷蔵庫整理。ちょっと残ってた気抜けのコカ・コーラを飲みながら、これまた半分くらい残ったペットボトルコーヒーを使って「コーヒーゼリー」を作った。

 昼食は米を炊いて「东坡肉丼・煮玉子付き」。

 午後は映画鑑賞。「王になろうとした男」。1975年、ジョン・ヒューストン監督・共同脚本作品。野望欲望丸出しの英国退役軍人二人の過酷な冒険と挫折を描く。前半では友愛結社「フリーメイソン」がキーワードになり、中盤はまさにCGなしの正統派アクションファンタジー、そして苦い結末、と飽きさせない2時間である。絶頂期の007の向こうを張って作られた「ハリーパーマー」シリーズの主演を張ったマイケル・ケインとご本尊ショーンコネリーの共演、更にクリストファー・プラマーという豪華版。
 ジョン・ヒューストン作品は何本か観ているが、結末がほろ苦い物が多かったな。「クレムリンレター」を再度観たくなったな。

 夕方まで読書。「日本の弓術」。岩波文庫・昭和57年出版もので、定価200円。買った値段300円。戦前出版されたものの文庫化されたもので、内容は弓道を学ぶドイツ人学者の日本人精神論と言ったもので、解説が半分を占める。矛盾だらけの精神論にカルチャーショックを受ける過程が面白く読める。このショックは現代日本人でも感じるものとほぼ同じかもしれない。なんせ、的に当てるためのの道具としては世界でも最も効率の悪いものだし、それを精神で極めるなんておよそ理解できないよなあ。これって戦争で多くの命を無駄に散らした「カミカゼ精神」なんかと共通してるし、こどもに説明できないことなんてろくなものがないんじゃないだろうか?
 いずれにしても、批判的立場から読んでも実に面白い本だった。それにしてもなんで定価より高いんだろう?別の価値がついてるんだろうか?

 夕食は「鶏肉とスナップエンドウのコロコロ炒め」、「ピーマンと小鰯の炒め煮」、「聖護院大根の甘酢漬け」、「大根の味噌汁」。
 今日はNADなんで、片付け終えてからケイのにぃにぃとホットミルクを飲んでからベッドイン。荷風の小説を読み始めて10分で終了。8時ちょっと過ぎにダウン。

2018年1月24日水曜日

汗かき雪かきトルストイ

1月23日。星期二。              計測忘れ。

なんと朝7時から雪かきをやっちまった。実家は3面が道路に面しており、そのうちの正面には出入口がないので、めったにないことだが雪が積もった時の雪かきをやったことがないのだが、今回、6時前から雪かきの音が聞こえてきて、どうやら実家の前面の雪かきを行なっていた音だったのだ。で、申し訳ないので側面と裏面の建物よりの雪かきをやって通行人の便宜ぐらいは測ってやりたいと考えたのだ。申し訳程度の恩返しってところか。
 本音を言えば、雪が積もったら積もったなりに注意して歩けばいいんだし、危なっかしいと感じたら外出しなきゃいいんだ。とはいってもお勤めとかある人にはちょっと酷に聞こえるかもしれないが、止まない雨がないように雪もそのうち溶けるんだから、無駄な身体酷使をやめて炬燵で丸くなってるほうが賢明だと思う。

 さて、この日も1日引きこもりと決め込んだが、大根の特売があったんで近所のスーパーへ買い物に行った。で、ラジオで聞いた雪国の人のアドバイス通りに、足指を土をつかむように歩くと滑りにくいことがわかった。
 スーパーがガラガラだった。特売品以外はめぼしいものがなかった。棚もガラガラだったが、荷物が届かなかったか、調整したのか?

 帰宅後、「ザーサイ」作り。塩抜きに最低1時間半かかるので、その間に読書。ようやく「山川のもう一度読む日本史」を読み終えた。「鬼平」の長谷川平蔵が実在の人物であること、りんごが外来種であり明治時代に伝わったことなど、今まで知らなかったことを多く学んだが、近代史においてジャーナリズムが世論を作り出していた時代のところを読んだ時が一番怖かったな。これは今でもオリンピックなどで沸き立つナショナリズムと同じことなんだが、洗脳されやすい無知な連中がいかに多く、何も考えない連中の国粋主義ほど恐ろしい物がないということであり現在のISとおんなじだということを知るべきだ。

 続けて読み始めたのがトルストイの遺作「文読む日々」。ケイのねぇねぇのものだ。たまたま開いたら、去年の暮から読み始めた「1日1言」と同じように暦式になっているもので、トルストイが自身の生き方に影響を受けた先人の言葉を集めたものなので、ついでに読めば毎日読書の癖がつくだろうと思ったからだ。新聞もとっていないので文字を読む習慣がどんどん減っていき、そのうちまるで何も読まないどころか読めなくなっちまうんじゃないかという不安にかられてもいるからだ。
 最近の読み方は何冊も平行している。学校と同じで分野が重ならないようにしている。国語と歴史と科学なんていう風に。

 昼食は昨日の「明洞キムチ鍋」にラーメンを加えたもの。味の調整はケイのにぃにぃによるもの。

 午後のロードショーは「モネ・ゲーム」。コーエン兄弟脚本作品。始まってすぐ、観たことがあることに気がついた。が、面白いんでまた観てしまった。最後の場面で絵画贋作詐欺師の次のターゲットが 「ドナルド・トランプ」であることを知って笑った。以前観た時は大統領選の前だったので、このジョークがわからなかった。この頃(2012年)からお笑いネタに使われてたんだ。

 で、偶然だが、「モネ・ゲーム」の監督(マイケル・ホフマン)の前作が「終着駅 トルストイ最後の旅」。ご縁があるものだ。気になるんで次回借りてみよう。
 夕食前に「泡菜(なます)」制作。

 夕食は「さつまいも粥」、「东坡肉&青梗菜」、「味付きザーサイ」、「泡菜」、「トマトの卵スープ」。

 発泡酒~ゆず入り焼酎のお湯割りをちびちびやりながらTV鑑賞。「モヤさま・府中編」~「日本の風景・厳島神社」。厳島神社の由来を初めて知った。〆に白酒をちょっとなめてから9時過ぎにダウン。

2018年1月23日火曜日

雪の名画鑑賞会

1月22日。星期一。              135/86。63.6kg。

 午後から雪ということで、午後そして明日1日買い物に行かなくて済むよう、献立を組み立ててから近所のドラッグストアへ出かけた。
 一昨日そして昨日と3日連続で、期限切れ間近のキムチが半額になったものを買うためである。ケイのにぃにぃの報告では昨日の時点で3個在庫があったということだったが、結局買うことが出来たのは2個だった。
 が、その日買う予定だったヨーグルトも半額になっており、59円税別は安い。買ったことのないブランドだが内容表示を見る限りでは問題なし。ついでにいつもは高くて手が出ないウインナソーセージも買った。2連パックで398円税別で売られている、大手メーカーの粗びきモンである。

 午前中は「东坡肉(トンポーロー)」制作。40分~2時間~20分と三回に分けて茹でる長時間作業だ。家に缶詰になる時にうってつけだ。昼食を挟んだ作業となった。

 昼食はケイのにぃにぃと二人で「明洞キムチ鍋」。予報通り雪が降り始めた。この時点ではまだみぞれ気味だった。

 午後は長時間缶詰にピッタリの映画を観ることにした。元旦に録画しといた「七人の侍」。何も説明のいらない名作だが、まともに観たことがない。と言うのは、初めて観たのは民放放送で連続して黒澤明特集をやっていた時に、確か2週連続で放映されたものを観た。CM入りの、若干ハサミも入れられてたんじゃないだろうか?二度目は映画館で深夜にやってた短縮版。どちらも40年前のことだ。今回は3時間半の完全版で、途中休憩も入るもの。その休憩時間を利用して「东坡肉」を完成させた。油ギトギト&とろとろ。
 やはりエピソードがまるまる記憶が無いものがあるわあるわ、まるで初めて見るような作品だった。文句なしに面白かった。黄金のトリオによる脚本がメチャ良い。撮影も音楽もいい。
 役者は土屋嘉男・藤原釜足そして志村喬などの演技が特に注目を引いた。三船さんについては言わずもがな。
 武士と農民という決して相容れることない社会構造なども盛られてはいるが、極上のエンターテイメントであることについては異論なし。
 今度観るときは家にあるレーザーディスクで観たいものだ。

 夕食は冷凍してあったトマトライス(米の芯が少し残ってた)を使った「トマトソースドリア」、「たまねぎと人参のポタージュスープ(スープはインスタントもの)」、「ハンバーグ(冷凍しといたもの)」。徹底した手抜きメニューだが、冷凍庫を整理するためでもある。
 サッポロライオン特製ビール~グリューワイン。久しぶりに「マーサの楽しい料理教室」を見てからベッドイン。8時半にはダウン。

2018年1月22日月曜日

本年度初回土浦散歩

1月21日。星期天。             118/76。62.8kg。

 早朝キッチンは昨夜リクエストがあった「ねぎ味噌おにぎり」制作。これにしいたけのお吸い物。

 朝一番の買い物とケイの見送りが一緒になった。

 お昼ちょっと前にケイのにぃにぃと土浦に出かけた。月一が恒例行事になりつつある。予定では映画を観ることになってはいて、映画館のHPで割引券もプリントアウトしていたんだが、それはあくまで暇つぶしができなくなった場合に限定されていて、上映開始15時前に決定することにした。
 で、とりあえず土浦城史跡である「亀城公園」近くの定食屋で昼食を食った。俺はカキフライ&生姜焼き定食とビール。ボリュームがあって、ライスは半分でも多いほどなんだが、注文時、配膳時の両方共告げそびれた。結局ケイのにぃにぃを待たせることになったが、なんとか完食した。

 ここで解散し、単独散歩。

感じの良い建物が数多く残る街。天気のいいこんな日は退屈することない。が、この日は古本屋で過ごすことになっているんで、通り道にあったものを撮っただけ。

 県内最大の蔵書量をうたっているだけあってその量たるや初めて来た時はびっくりしたほどで、以前からじっくり隅から隅まで見てやろうと思ってたが、今日はその思いを半分くらい果たした。

 探している本もあったが、仕分けの仕方のクセ?みたいなものも追求してみた。で、わかったのは、基本的な分類はあるようなんだが、その仕分けの決まりみたいなものはかなり緩めにできているようで、多分複数の店員のクセのようなものが出ているということだ。

 例えば、50音別に整理されている岩波以外の文庫本の棚にはなかった杉浦日向子さんのものは、都市関連のところにあったりして、岩波も平積みの台の下にその一部の在庫が置いてあったりもしてた。
 もっともそのごった煮感がたまらないんであり、ここは俺にとっての遊園地でもあるのだ。

 ある平積みの台の下で見つけた「宝島」のバックナンバーの中から「山下達郎ロングインタビュー」が掲載された昭和57年のものを読むのに30分かかった。今から35年前で、ちょうど俺が起業した頃だ。
 インタビューの内容は本人の音楽のルーツとそれによって形成された姿勢などを答えているもので、情報としては既知のものが多かったが、やはりそれが現在まで変わらずに貫いていることに感動したな。 で、また共通点を見つけた。学校群制度で入りたい学校に入れなかったことは知ってたが、入学した学校がもと女子校だったことも共通だったのだ。生徒の構成も女子が多かった。
 更にその号の巻頭には加藤和彦の対談が掲載されていて、その中で竹内まりや(昭和57年ころ結婚)の「不思議なピーチパイ(作曲加藤和彦)」に触れた発言があったりして、非常に興味深いものだった。

 で、結局4時間あまりをそこで過ごし、その間休憩とトイレを1回づつはさんだ。買った本は6冊。

 5時前にケイのにぃにぃと落ち合って予定の店へ行ってみたが6時開店ということで、待ちきれないんで開いてる店を探しながらぶらぶらし、結局古本屋の近くまで戻ってきて、入ったことのない5時オープンの焼きとん屋に入った。
 店主は悪い人じゃあないんだが、ちょっとおしゃべりで、俺達が話しているところに割り込んだり、俺達が注文を出しているところで電話が入ると、そっちを優先してしまったりで、いかにも茨城県人特有のウザさって感じだった。
 が、出されたものは悪くない。「煮込み」、「焼きとん」、「生野菜5.6種類の先付け・味噌ベースソース付き」、「ふきのとうのテンプラ・藻塩付き」、「安納芋のフライ・ケチャップベースのソースとメイプルシロップ付き」。
 生ビール~ホッピー~日本酒(「武勇」は地酒である)。

 ウイスキーの水割り缶をなめながら電車に乗り、駅からバスで帰宅。

 帰宅後、先日買っておいたシラーズ種ワインをちびちびやりながら久しぶりに「鉄腕ダッシュ」の後半を観た。石垣島に繁殖はじめたイグアナを捕まえて東京で料理する内容だった。美味そうだったが、 和食というのは意外だったな。イグアナってやはり洋食が合いそうだったんで。

 9時前にダウン。

2018年1月21日日曜日

改良ねぎ味噌

1月20日。星期六。        114/77。63.2kg。

 早朝キッチンはゆでたまごとねぎ味噌。ねぎ味噌はケイのにぃにぃに不評だったんで、多分味噌の影響大と考え、味噌自体も買えてあるんだが、量も心持ち少なめにした。

 庭作業は通りに面した柵に4.5m感覚で支柱を立てた。柵の上に出ている部分にワイヤーを張るためである。これで完璧になるか?

 朝一番の買い物は近所のドラッグストア。23日が賞味期限であるキムチの処分が実施されているか確認するためであるが、残念なことにまだおこなわれてなかった。298円税別が149円税別は魅力であるとともに、これが手に入ると「明洞チゲ鍋」を食べることになるのであり、それがメチャ楽しみなんである。

 昼食は「鳥ねぎそば」。ベースは普通の袋入りインスタントラーメンで、鶏胸肉とねぎがトッピング材料である。

 午後は映画鑑賞で過ごした。1本目は沖縄映画特集の中で録画しといたものの中の最後の作品。これも予備知識まるでなし。「星砂の島のちいさな天使」。またもや竹富島が舞台で、「ニライカナイからの手紙」でもメインになる「ニライカナイ伝説」も込められているが、こちらはドタバタドラマが出張っていて、まとまりのない話になってしまっている。主人公が最後に東京へ行き、カメラマンアシスタントとして働くというのも「ニライカナイからの手紙」と同じ。
 大地康雄が最後に訴える内容や長州力などをもっとメインに据えたドラマを主流にして、ニライカナイとか「ちいさな天使」はおまけにしたほうが面白いんじゃないだろうか?

 2本目は「バルタザールどこへ行く」。学生時代、ミニシアターという言葉がなかった時代に、多分ATG(アート・シアター・ギルド)あたりで公開されてた作品だ。ロベール・ブレッソン監督・脚本作品で、この監督の作品も今回が初めてである。
 俳優の抑揚のない演技の演出が際立つ。1頭のロバ(バルタザール)の過酷な運命と、それに関わったり、その周囲の人間の欺瞞や欲望をむき出しにした人生を描く。あくまで視線は冷徹だ。動物愛護団体が観たら卒倒しちゃうんじゃないだろうか?

 夕飯を製作中、ケイから電話があり泊まりに来ることになった。で、メニューを少し追加することになった。
 「ゆでたまごと豚肉の味噌煮」、「マンダイのバター醤油炒め」、「めかぶと小松菜入り納豆」、「「わかめと豆腐の味噌汁」、「ねぎ味噌」。やたらに「味噌」がかぶった。追加品は「ウインナソーセージ・しし唐・パプリカのBBQ」、「チーズ&きゅうり」、「大根と赤かぶの漬物」。

 ねぎ味噌がケイのにぃにぃに受けて、明日「おにぎり」を作ることになった。

 発泡酒~焼酎のゆず入りお湯割りをだらだら飲んで10時過ぎにダウン。

2018年1月20日土曜日

早めの夏支度

1月19日。星期五。               138/92。63.6kg。

 この日もメジロがつがいで金柑をついばみに来てた。ガラス窓に飛び込んでくるくせに相当用心深そうだ。写真を撮りたかったが。
 
豪華じゃん、朝飯。奥はバゲットで作ったパンプディング。卵液足んなかった。もう一つの主食が右手前のさつまい粥。トッピングは赤かぶの甘酢漬け・秋刀魚醤・チャンアチ(青唐辛子の醤油漬け)。 
早朝キッチンは昼食用の「グリーンカレー」制作。肉が合い挽きなのは初めてかもしれない。もちろん特売品。

 午前中の買い物で「マトンのもも肉」が1パックだけ半額になってたんで買って来た。数日前、しばらくやっていなかったジンギスカンの話題が出て、それ用のタレが危なくなってきているという事がわかったばかりだったんでタイミングとしては良かったんだが、スケジュールがガッチリ決まっていたんで、結局2日分の予定を変更しなければならなくなった。

 午後の買い物でも「合い挽き」の処分品が1パックあったものを買って来て、これ以上スケジュールを更新すんのが面倒だったんで800g近くあるものをすべてハンバーグに加工した。焼き終わったあと冷凍するんだが、いつもソースも作って乗せるところを忘れちまった。油の後始末を考えながら作業してたのがよくなかったみたいだ。最近こうしたポカが多い。
 陽が差したり、曇ったりで、不安定な陽気だったが、駐車場にネットを張る作業を開始した。ふたつある駐車場の天井にネットを張り、庭の中ではなく外に向かってつる性の野菜や果物を育てる計画だ。手に入れば「ひょうたん」も作りたいと考えている。その他はキウイ・ヘチマ・ゴーヤーだ。

 が、思ったよりも寒くて、塩ビのロープを結んだりする作業が、手がかじかむようになって難航し始めたんで約半分で中断した。

 夕食は「ジンギスカン」で野菜はもやし(10円税別)・キャベツ・赤パプリカ・人参・たまねぎ。「焼き鳥(ブラもも・ブラジル産鶏もも肉のこと)」、「ピータン豆腐」、「グリーンカレースープ(昼のグリーンカレーに中華調味料を溶かした茹で薄めたもの)」の野菜はセロリ・フクロタケなど。

 発泡酒~そば焼酎のお湯割りをちびちびやりながらのTV鑑賞は「モヤさま・立石編」~「世界紀行・アメリカはモントレー湾編」。後者ではアメリカの漁業の歴史を学んだ。散々ラッコから始まりくじらやイワシなどの乱獲とその加工による環境汚染など、今ならそのことをすっかり棚上げして日本や中国に向かって悪態をつくという核大国アメリカの実像を見られて勉強になったな。その環境汚染に立ち向かった女性の博士のエピソードは感動モノであり、これもやっぱり映画でもよくあるようなアメリカなんだろうな。
 9時半ころダウン。酔が殆ど無いのにもかかわらず2分で記憶がなくなった。

2018年1月19日金曜日

戌年の猫退治

1月18日。星期四。        130/85。62.8kg。

 65歳目前で、ある意味のゴールが更に遠くなりそうな気配だ。高齢者の定義を70歳に伸ばすどころか、年金満額の受取を70歳に選択すると更に満額金額が上がるという、見た目お得な情報のようだが、政府は65歳から70歳の間に死んでくれれば年金支給総額が減ると観ていることは明らかじゃないか。まあ、それだけ国(はどうでもいいが)と若い人に負担を強いているのは申し訳なく思って入るが、こう露骨にやられるとなあ。

 庭に出るための階段に取り付けた手すりが壊れかけているのに気が付き、即修理した。釘が抜けそうになっており、義母の体重(本人自称59kg)が一気にもたれかかるようになれば耐えられない状態だった。普段義母しか使わない階段なので気がついてよかった。これからは月に一度のメンテナンスの項目(エアコンの清掃など)に加えるべきだなあ。

 毎朝読んでる「1日1言」。この日はモンテスキューの誕生日。1689年に生まれた彼氏は世界最終兵器がいずれ作られるだろうと予言していた。驚いた。

 この日は精力的に働いた。

 聖護院大根の本漬け。刻んだ昆布を加え、味付けは「赤かぶの甘酢漬け」と同じものにした。

 コンポストの修理。義父が使っていた「セメント」の残りの中から500gを使い、砂場の砂と水を加えてセメント塗装を行なった。

 ツボクサを植え替えて、部屋で越冬することにした。一株だけミント畑で何とか自生しているものがあり、それはまだしばらく様子を見ることにした。越冬できれば先が楽しみだ。

 駐車場(現在は洗濯干場)の雨樋の修理。ビニール管などを買って来て接着するのが本来の修理の仕方なんだろうが、コストを考え、雨水が跳ねないようにすることだけを目指し、ビニール紐を垂らすことにした。雨水が伝って地面まで落ちるようにしたのである。ビニール紐の端は石っころで止めた。

 ネコ対策のワイヤーを更に一段高く(5cmくらい)張った。自身を持った対策だったが、3時間後、猫が侵入したのをケイのにぃにぃが発見。侵入口は不明だが、庭に出たらワイヤーの張っていない柵に飛び乗り、悠々と逃げていった。全く憎たらしいやつだ。また逃走口などにも何らかの仕掛けをしなきゃならない。やれやれ。
 庭の侵入者は他にもいて、今日はメジロのつがいが灰皿に入った水浸しの金柑をしぶきを上げながらついばんでいた。
 カリフラワーをついばんでたムクドリは用心しているのか、通りを挟んだお向かいの家の南天の実を夢中でついばんでた。やれやれ。

 昼食は「トムカーガイ(タイ料理・生姜が効いたココナッツミルクスープ・手羽先入り)」と「ハムエッグバーガー」。

 近所のスーパーのもやしが再度10円税別になってた。29円税別は近所でも一番高いものだった。
 ケイのにぃにぃと買い物に行った先では28円税別だった。今日はそのスーパーにテナントで入ってる串焼き屋で買い物。先日ケイのにぃにぃが手に入れた(売り切れ時に発行するらしい)「半額券」で20本近く買った。

 夕食は「焼き鳥」、「キャベツの味噌汁」、「もやしサラダ」、「白菜の浅漬」。久しぶりの焼き鳥というところだが、俺が選んだのは「豚レバー」、「豚かしら」。で、そのものもうまいが、タレがメチャうまい。サービスなのか、タレの量が半端なく多くて、そのタレをくぐらせてから食べるからタレの味を満喫できたわけである。
 余ったタレを使って、明日本当の焼き鳥を作ってみることにした。

 発泡酒~ホッピー~菊正宗の銀パック~白酒をちびちびやりながらTV鑑賞。国営放送の「日本の風景・和歌山県は那智の滝編」。懐かしい。
 続けて「二度目の・スイス編」。9時前にダウン。
 

2018年1月18日木曜日

しのう? こうしよう

1月17日。星期三。         151/99。63.6kg。

 山川の日本史がようやく江戸時代に入って、読み進んでいく途中で驚いた。「士農工商」を今まで「士・農・工・商」と思ってたのが実は間違いで「士・農工商」が正しく、武士とそれ以外という区分けなんだそうだ。つまり商人が「銭ゲバ(古い!)」で人間的に地位が低いとか勝手に思い込んでたが、そんなことはなく農工とともに三者での身分の差はほぼない。が、農が一番辛い時代だったんじゃないかと思うがどうだろう?
 俺の祖先は士族だったらしいが、それもちょっと怪しい。で、親父は大戦を機に没落し、工に身を落とした。その息子である俺も商でなんとか食いつないできたわけだが、「身分」なんてことは相当な貧乏生活を送ってきたんで、こんなもんで身分相応だと感じてたな。むしろ会社にして儲かってた頃はシラフになるとかえってケツの座りが悪かった位だったな。
 話は戻り「士農工商」だ。今の子供達はちゃんと教わってるだろうか?

 それにしても江戸時代に入ってまだ半分以上も残っている日本史だが、やっと面白くなってきた。なんといっても神話めいたものや史実がはっきり認められない不確実な記事をいくら読んでも面白くないからだ。俺が歴史嫌いになった所以である。

 水回りの掃除の後、買い物。

 昼食は「あんかけラーメン」。とろみの付いた野菜炒めがのった醤油ラーメンが最近のお気に入り。またしてもきくらげを加えるのを忘れた。水戻しまでしといたのに。

 午後は「聖護院大根の漬物の下漬け」、「赤かぶの漬物の本漬け」、「白菜の浅漬」。

 「ツボクサ」が寒さでやられそうになってたんで、家の中に入れることにした。が、昨年家の中で虫が発生したので、殺菌した土を利用することにした。で、不要になったフライパンに土を入れ、携帯コンロで焼く作業を行った。熱湯をかけるより効果がありそうだと判断した。

 夕食は「カリカリポテトと甘塩たらの卵炒め」、アイスバインの残り汁で作った「クリームシチュー」。これに前日の残り物である「パン・ド・ミ」。この日はNAD。

 食後、近いうちに八角の風味が強い「角煮」、つまり「トンポーロー」を作る計画を立てた。

 ベッドで荷風先生の日記を少し読んで8時ころダウン。

2018年1月17日水曜日

田舎貧乏?生活再開

1月16日。星期二。                   131/79。62.6kg。

 昨日のノリで、今日も東京スティかと思ったが、やはり実家に戻ることになった。ケイのにぃにぃはちょっと飲み過ぎたようだ。

 朝のラジオ(タイムフリー)のピーター・バラカンの番組で久しぶりにバーブラ・ストライサンドの「People」を聴いた。ミュージカル「ファニー・ガール」の主題歌で彼女自身が演じ、歌っているものだ。なんせあの顔だから、初めて観た時はとてもついて行けないような印象だったが、あれから50年以上も第一線で活躍し続けるとは思いもよらなかった。
 その彼女の歌を夕方の国営放送番組「夜のプレイリスト」でも聴いた。アルバム「ギルティ」の全曲だった。
 更にFMゆうゆうで「愛のイエントル」がかかった。偶然ではあるがこう続くと、あらためて彼女の曲を続けて追いかけたくもなるものだ。  

 話は変わって小売業の不振について。イオングループの業績が相当悪いらしい。食品が横ばいであり、衣料関連の落ち込みが相当ひどい状態だということだ。その要因がネット通販らしいという記事を読んだあとで、電車の中でそれを実感した。偶然にも隣の女性のスマホと、目の前の座っていた女性のタブレットの画面はサイトは違うものの両方共ファッションだったんである。こうやって選んで買っているという現場を目の当たりにしたわけである。セブンも業績が上がらない様子が伝えられており、ファミマの経営統合も効果が出ていないなど小売業界は相変わらずよくないようだ。

 昼食はピーマン・赤と黄色のパプリカで作った炒飯。味付けは塩コショウとナンプラー。 

 午後は約1週間留守したあとの食料在庫を点検してからのメニューづくり。

 たっぷり読書が出来たが、山川の日本史はようやく江戸時代。

 夕食は3日前から用意していたというケイのにぃにぃが作った「アイスバイン」。肉を煮込んだ煮汁で作ったスープ。これにきゅうり・トマト・ルッコラのサラダ。神戸パンの「パン・ド・ミ」。
 アイスバインはもう店のレベルに達してた。肉は特売で買ったもので1kgで800円ちょっと。店だと3千円はくだらないな。塩水につけての血抜きが決め手だということだ。スープも胡椒を加えただけなのに美味い。買って来たパン・ド・ミをスープに浸していただいた。神戸パンは美味い。パン・ド・ミはイギリスパンに似せたフランスパンのことだということを後で知った。
 これに合わせたのがスペインワイン。テンプラ70%、ガルナッチャ30%の軽いワイン。この日の夕食は欧風料理オンパレード(懐かしいフレーズだ)と言っていいものになったな。

 締めにウイスキーをストレートで数杯なめてから9時前にダウン。   

2018年1月16日火曜日

七福神巡り・三本目・池上篇

1月15日。星期一。                 計測忘れ。

 残り三本となった都内七福神めぐりだが、ちょっと整理してみたらこんなことが分かった。

 台東区には3本あり、足立区・江東区・品川区・中央区・港区・台東区・葛飾区には2本づつある。その他6区には1本づつあり、荒川区・渋谷区・練馬区では飛び地?で一つか二つの神社か寺があるだけで、北区など7区では全くない。全部で復活している銀座と青山を含め21本ある。

 今日は天気も良く気温も上がるというので、今年三本目の七福神めぐりに出かけた。今回は大田区の池上七福神である。
 で、パンフレット通りに回るところをちょっとアレンジし、運動不足解消のねらいもあり、蒲田から池上線ではなく多摩川線で矢口渡(やぐちのわたし)で降りて、一つ目の「曹禅寺」。まさにそのまんまの名前であり、曹洞宗の禅寺である。

 パンフレットでもここがひとつ目になっている。池上駅から来て、また戻るというルートになっていた。で、池上駅まで歩いた。

 池上通りを渡ったところにそれらしき寺社が見えて行ってみたら「徳持神社」で、地名や建物、小学校などとかなり地元に根付いた神社であるらしい。が、二つ目はそこではなくすぐ近くにある「微妙庵(みみょうあん)」。これもその名の通り微妙な印象を受ける。そういえばこの「池上七福神」の自社の名は「なんとか堂」とか「なんとか庵」、「なんとか院」が多い。中心にある本門寺(去年Wと来た)の周囲にはたくさんの寺社があり、その名もそういったものが多い。神社はほとんどなく寺ばかりで、この辺に居を構えた連中の欲深さがうかがえる。

 大黒天を祀る「馬頭観音堂」が修復中ということで回る寺社は6つで、3つ目の「養源寺」に恵比須さんの隣に大黒天が並んでた。

 それまで平地で楽だったのがここから一変した。大体本門寺が丘陵にあるのでその周囲にあるものも当然高台にある。
 「妙見堂」へ行くときの坂はしんどいもんだった。その近くには古墳や古代の住居跡などの史跡があり、そちらのほうが面白かったな。七福神めぐりの醍醐味はその「寄り道」にあるといっても過言ではない。

 次が「本成院」。本門寺参道に面しており、山門入り口にある。

 最後が「厳定院」。本門寺の裏側近くにある。ここまで来て11時を回ってた。昨日に比べればめちゃ早かった。

 そこから結構歩いて西馬込へ行き、都営浅草線で大門、大江戸線で上野広小路へ移動。アメ横のセンター地下で買い物をしてから京成で町屋に戻る。立ち食いソバ屋での昼食は「かき揚げ蕎麦」370円。

 マンションについてから夕方までだらだら過ごす。今回の滞在中はよく歩いた。

 夕食はケイのにぃにぃと日暮里~鶯谷間にある銭湯で待ち合わせ、鶯谷で飲むことにした。身体が冷え切っていたようで、ものすごく湯が熱く感じ、かなりぬるい湯から浸かり始め、時間をかけ芯から温まるまで浸かった。

 1軒目はケイのにぃにぃが気になっていた中華屋。店の前にあったメニューに腸詰があったことが決め手となった。甘めの腸詰を甜麺醤で食べるのがいい。ビールがアサヒなので最初からホッピーで始めた。
 「干炸紅腸」というソーセージもうまい。「台湾香腸」が腸詰、「紅焼肉」は角煮で八角が効いていてうまい。ケイのにぃにぃの大好物である「水煮牛肉」は辛めのスープで具材は寄せ鍋風で肉はもちろん牛肉である。これは上野の中華屋でも食べたことがあるらしいんだが、例のごとく俺の記憶はすっ飛んでる。

 最後が「焼き小籠包」。これまたうまい。

 帰り道、鶯谷駅前に並んでる5軒の飲み屋のひとつに入って〆る。ここでもホッピー。店の売りである「もつ煮」と二品(記憶がない)をつまみながら飲み、明日合羽橋をめぐってから上野で飲む計画が立ってしまった。

 田端まで電車で、駅からタクシー。帰宅後即ダウン。?時。

2018年1月15日月曜日

七福神巡り二本目・荏原

1月14日。星期天。               計測忘れ。

 ものすごく寒い朝を迎えた。今日は七福神めぐり二日目。王子で京浜東北に乗り換え大井町で下車した。15年くらい前に何度か来たことがある程度でほとんど記憶がない。

 東急大井町線に沿ってちょっと歩いて左折したところに「大井蔵王権現神社」があり、駅から10分とかからなかった。で、幸先よく、次もすぐに見つけられると思ったが、これが見事に外れ30分近くかかって、やっと見つけた入口の表示のところは鍵がかかっている始末で、ぐるっと回って10分は歩いたな。
 まあ、急ぐ旅ではないから、時間がかかるのは気にならないが、午後には神田明神へも寄りたいと思っていたんで、時間次第ではそれをあきらめるつもりでいた。

 二番目は「東光寺」。住宅に囲まれたところにあった。


 三番目の「養玉院如来寺」も時間がかかった。ストレートで来ても、この間が一番距離があったことが後でわかった。1番目でもらったパンフレットに記してあった。しかも、アップダウンがきつくて参ったな。

 四番目の「上神明天祖神社」は比較的簡単に見つけた。縁起がわからないので後で調べてみるつもりだが、やたらに蛇が飾られていた。巳年の俺としては悪い気はしない。

 五番目は荏原町駅近くの「法蓮寺」。大井町駅から三つ目だ。

 六番目は「摩耶寺」。距離もあったし、ここも迷ったな。この時点で一時をとっくに回ってた。すぐ近くに七番目の「小山八幡神社」があったのは幸いだった。

 ここから東急目黒線の「西小山駅」までだらだら歩く。駅そばで腹ごしらえするつもりで、駅を越したところにある商店街を歩いたが、この日の腹はそば屋だったんで、探してみたが見つからず駅まで戻ることにした。途中公園で配られていた餅をもらった。つきたてで温かい餅が二つ入ってた。

 で、駅前の「富士そば」で「ミニかつ丼&もりソバセット」。

 帰宅後、もらった餅をあずき(缶)と合わせ「ぜんざい」にして食べようと思ったらあいにくきらしてたんで、砂糖醤油で食べた。柔らかくておいしかった。

 銭湯へ行くつもりで支度して外に出たところ、あんまりにも寒いんで中止して戻った。銭湯の下の飲み屋で夕食を済ますつもりだったが、三日連続の「寄せ鍋」にし、昨日買ったスペイン産オーガニックワインをちびちびやりながらTV鑑賞。
 TVでは奈良の行ったことのない寺を取材した番組が面白かった。大和郡山にある寺で天武天皇にゆかりのあるとのことだ。また行く機会があれば寄ってみたいものだ。
 続けて「モヤさま・雑司ヶ谷編」~途中から吹き替え版「007・サンダーボール作戦」。

 カナディアンウイスキーの水割りで〆ようとしているときにケイのにぃにぃが到着した。

 10時前にダウン。

2018年1月14日日曜日

七福神巡り1本目

1月13日。星期六。           計測忘れ。

 意図的にかなり遅い起床。寝るのにも体力が必要になることを体験するためである。結構体力があることを確認した。

 朝食をたっぷりとる。毎度のことであるが、朝食をおいしく食べられるのも健康体ならではのことだ。

 今日は七福神めぐり初日。で、地図帳をコピーしようとしたら、コピー機がまるでいうこと聞かなくなってしまい、指図通りにインクを交換してもダメで、結局コピーをあきらめた。が、インク交換時に掛布団にインク液をこぼしてしまい、洗濯することになったりして、出発は大幅に遅れた。
 家を出たのは11時。近所の郵便局で財布の中身を風邪ひかないようにしてから出発。

 都電で王子、南北線で白金高輪。駅近くの覚林寺を皮切りに6つの寺を回った。今回は大金持ちと小金持ちが住んでる港区~目黒区を歩く。去年も麻布だったし、マダムコース連続だ。
 やたら寺が多いが、まさに私利私欲の権化という印象が強い。金持ちや権力を持ったものがその存続を維持するための願いを寺に託し、さらに多くのものを求めるための祈願を具象化としたものに違いない。

 都ホテルの前を通り過ぎたとき、見覚えのある景色を思い出した。毎年来ていた高輪プリンスホテルの裏?側にあたる場所だ。

 最初の覚林寺の前にあるものすごく汚いちゃんぽんやが気になったが休業ではなく取り壊し予定の張り紙が貼ってあった。今日は昼飯は麺と決めた。

 白金台で3つ、下目黒で3つ。福禄寿と寿老人を二つ抱えてる寺があるので今回は6つである。映像はマンションのPCの不備のため、大円寺のにぎやかさをアップできないのが残念だ。

 目黒不動尊(滝泉寺)は去年Wと来たっけ。近所にある寄生虫博物館に来た時に寄ったんだ。

 帰り道、目黒駅へ向かう途中で昼飯をと思ったが、ラーメン屋が多く気持ちはラーメンに傾いていた。が、高い。750円~950円。大円寺の近所にあったこ汚い中華屋の450円が一番安かったが、戻るのも大変なんで、結局目黒駅まで来て、立ち食い蕎麦やで天ぷらそばで済ませた。370円。


 目黒から南北線で王子へ戻ろうとしたら、やってくる電車は都営三田線。初めての経験だ。待っている間3本の都営三田線がやってきて、4本目が南北線だった。

 丸一日寒かった。体も冷え切っていたんで家風呂でたっぷり浸かる。

 寅さん観ながら「寄せ鍋Ⅱ」。発泡酒~焼酎のゆず入りお湯割り。

 寅さん39作。ロケーションで懐かしい景色がたくさん見られた。和歌山県は和歌浦。ケイたちと紀伊半島を回った時に最初の宿をとったところだ。たしか古い旅館風ホテルだったな。
 吉野は奈良大のスクーリングの時に歩いたところ。賢島はやはりケイたちと行ったところだ。マンネリドラマのストーリーを追う楽しみはないが、景色や役者の演技をじっくり見ることができ、これも楽しい。今回特に注目したのは秋吉久美子である。こんなにうまい俳優だったのかと驚いた。約30年前の作品だから彼女が30代のころのものだ(ほぼ同い年)。
 ほぼ同い年と言えば、CMで気が付いたんだが「BOSS」コーヒーが発売開始25年。昨日写真展を見たオードリーヘップバーンが亡くなって25年。
 kうだらないこと考えながらだらだら飲んで、〆はシュナップスを数杯なめてから9時過ぎダウン。

 

2018年1月13日土曜日

太平な日々

1月12日。星期五。        計測忘れ。

 早朝キッチンは「寄せ鍋」。具材はエノキ・しめじ・長ネギ・水菜・白菜・しらたき・海鮮寄せ鍋セット(鮭や鱈やつみれなどの詰め合わせで2割引きになっていた処分品で汁もついているもの)。

 9時半に北千住でケイと合流。ケイからうれしいお呼びがかかり、この日は「鎌倉散歩」。

 京浜東北線で東京、東海道線で戸塚、横須賀線で鎌倉駅到着。およそ1時間強の旅だ。

 駅に到着して最初に驚かされたのは、トイレへの長蛇の行列である。平日だというのに乗降客の多さにも驚かされたが、男子でもこれだけならばされと先行きが不安である。

 まずは鶴岡八幡宮へ向かったが、何度も来ている身なれど、小町通りを歩くのは初めてだ。何度も、と言ったが仕事で来ていただけで、車を停めて観光したのは二度程度だ。なので車が止められる長い参道しか歩いていない。

 いきなりケイが「稲荷ずし」を所望した。事前調査で気になっていたものらしい。歩きながら食えるようになっているもので、真ん中にごぼうの漬物が入っていて味が濃く、どうということのない代物だった。
 さて、鶴岡八幡宮である。ケイはここでおみくじを引き、お守りを同居人へのお土産に買い求めて、目的を達成した。お参りは蛇足気味。これは俺も同じことで、もともと源家の守護神という成り立ちを見れば、お参りの価値もないということになる。

 で、地図を見たら「大塔の宮」とあり、「鎌倉宮」と同じものであるが、護良親王をまつってあるという記述がなかったんで、鶴岡八幡宮を下ってから、源頼朝の墓の次に行ってみることにした。
 護良は「もりよし」と「ももりなが」と読み、後醍醐天皇さんの息子であり、足利尊氏と後醍醐天皇との争いの最中に、ここで幽閉され、さらに京都から処刑人によって殺されたのを、奈良大での「太平記」に関するレポートを作るときに学んでいたので記憶してたんである。
 殺害場面のあまりにも凄惨な有様が描かれていたんでそれを主題にしてレポートを作った。

 鎌倉宮はこじんまりしているものの、奥行きが感じられなかなか趣があっていい建物だった。ただ、護良親王の墓もないし、記述もないことからちょっとがっかりして、後にした。

 鶴岡八幡宮のふもとでは野生のリスがずいぶん観光客を喜ばせていた。ケイも喜んでいた。俺はリスを飼っていたことがあるんでかまれた時の痛さを知っているんで、恐る恐る手を出してみたところ、食い物だと思って手に持っていたパンフレットに鼻をつけてきた。餌付けされているな。

 参道へ戻りながらの建物(民家)見学が楽しい。昭和(またはそれ以前?)を感じさせるものがたくさん残っている。さながら小津さんや成瀬さんの世界だ。玄関から原節子さんが出てきそうだった。

 昼食は、これも事前調査で確認されてたお蕎麦とわらびもちが知られている店でにした。ケイは蕎麦とわらびもち、俺はビールとたたみいわし。塩豆も出て、このまま飲み続けてもいいと思ったくらいだ。わらび餅をひと口つまんだが、実にうまい。

 鎌倉駅に戻り、江ノ電で長谷に移動し、長谷寺を観光した。大仏へは行ったが長谷寺は初めてである。ここも観光客がいっぱいだ。
 ここでもケイはおみくじを引き二度目の「末吉」を引いたのは偶然?三度目は?

 長谷寺を下ってきて由比ガ浜海岸を歩く。まるで笠智衆と原節子だ。

 そこから江ノ電の和田塚駅までの散歩もなかなか面白かった。なんせ大金持ちや小金持ちらしい家が多くあり、その中でもナウい(死語)ものやきれいに古ぼけしたものが多く、見ていて飽きさせない。
 かなり有名な店であるらしい、駅の間近にある甘味処で俺は「しるこ」、ケイは「あんみつ」。間違えてたのんだ「御膳汁粉」のこしあんももちもうまい。平日でも満席に近いんだから、週末などは並ぶんだろうが、線路との距離がほとんどなく、事故もあったんじゃないかと心配しちゃうくらいだった。が、江ノ電を見ながらお茶すんのは鉄男にはたまんないだろうな。

 鎌倉に戻って、地元農産物販売所で「鎌倉野菜」と銘打ったものの中から「赤カブ」を買った。漬物にするためである。

 鎌倉から新橋まで久しぶりのグリーン車。銀座線で三越前。ここへも久しぶりだ。

 「オードリーヘップバーン写真展」。未発表の写真が多く出品されるというので楽しみにしていた写真展である。場所は以前中村征夫さんの写真展をやったところと同じところだった。

 で、内容は24歳から30歳までの未公開写真が多かった。勘違いしてたが「ローマの休日」当時彼女は24歳だったんだ。俺は20歳と思い込んでいた。だから亡くなったのも63歳を同じく60歳と。
  ウイリアムホールデンとの2ショットにいい表情しているものが多かった。どちらの俳優も好きなのでこういう写真を見られたことはうれしいね。二人は同じ年にアカデミー賞を獲得し、二度の共演をしている。高く評価はされないが、軽いコメディータッチの「パリで一緒に」も好きな作品だ。ショーン(息子)が生まれたころのお母さんとしての表情もいい。
 
 それにしても入場者が多いのには驚かされた。もっと広いフロアでやってほしかったと思わせたくらいだ。出口のグッズショップも大盛況だ。飛ぶように売れてた、って様子だった。

 同じフロアにあるカフェで休憩。俺はベルギービール。暑いし(暖房効き過ぎ)、乾燥してて喉が渇いていたのでめちゃうまかった。
 秋葉に移動し万世橋のカフェで夕食。どうでもいいよな店だった。

 秋葉駅近くのワシントンホテルに宿をとっていたケイを送ってから帰宅。

 朝作った寄せ鍋をつっつきながら燗酒二合飲んでからダウン。9時前。よく歩いたな。
 

2018年1月12日金曜日

三国語句史

1月11日。星期四。             計測忘れ。

 たまに東京に来ているのは運動不足解消のためでもある。田舎にいるとぶらぶら歩きが少ない。行くところも決まっていて面白味もないから、つい出かけるのも面倒になる。その点では東京は飽きない。

 早速運動不足解消のため都電を使わず、JRの駅まで歩く。巣鴨で乗り換え、都営線を利用し板橋本町がこの日の目的地だ。
 巣鴨にゃ嫌な思い出がある。改札口で、駅員が出入り口を変更した直後に、誤ってそこから出ようとした俺の胸を押し返したんである。で、かっとなった俺はそいつに殴り掛かった。三人ばかりの駅員に取り押さえられ、駅の交番に連れていかれ、お説教を食らったという話だ。
 今で言うところの「切れた乗客事件」の一種だ。

 が、良い思い出もある。ケイの母親を早朝に写真を撮ったところでもある。彼女が御宿へ友人と遊びに行くことを知って、待ち伏せして見送りしようと計画したんである。かなりびっくりさせたようだったっけ。その写真は現在マンションのピアノの上に飾られている。

 板橋本町はケイの母親が青春時代を過ごしたところでもある。近所の小学校の真ん前の坂をちょっと上ったところの奥まったところにあったちんけな住宅だった。その坂の入り口にある銭湯(3度くらい入ったかな)はいまだ健在である。あれから40年以上経ってる。
 で、その小学校は廃校になっていて、建物はいろいろな用途に使われており、その中の一角が外国の絵本に特化した図書館になっていた。
 今日はここをのぞいてみた。外国語はほとんどわからないが、中国語が少しわかりそうな気がして、何冊か手に取ってみたが、そのどれも香港と台湾のものであり、標準語(と中国が指定している)とはかなり違っていて、ある程度は分かったがかなり難しいな。ただで持ち替えられるコーナーでは中国語の漫画があったが、どれも偉人伝風のものだったんであきらめた。

 近所に勤めているケイのねぇねぇと昼食。おごってもらっちゃった。中国人の店で「レバニラ定食」。味が濃くボリュームも満点。
 そのあと、コーヒーチェーン店でデカップのコーヒー。満腹。

 で、別れてから仲宿~氷川町~大山まで歩いた。大山は40年以上前に1年余り暮らしたところだ。何年か前、七福神めぐりのときにぶらついているので、この日は散歩せずに東武東上線で池袋へ出た。JRの駅で降りて、ここからも歩いて帰宅した。

 年賀状の返事を書いて不足した料金分の2円切手を買って投函したり、川向こうのスーパーへ買い出しに行ったりしたら夕方になってしまったんでプールは中止した。
 久しぶりに風呂を沸かして、ゆっくり浸かった。たまにはいいもんだな。

 Wから電話があり、風邪をひいたとのこと。で、この週末の予定は全部ボツとなり、新たなプランを作ることになった。ビールを飲みながら考えようと思ったが、DVDの残りを観るモードになってたんで、計画立案は明日にした。

 実家から持ってきた「塩さば」、「秋刀魚醤ON湯豆腐」、「柿ピー」などをつまみながら「さらばわが愛 覇王別姫」の後編を鑑賞した。
 激動の中国を舞台に二人の京劇俳優である男の友情(愛情)と二人に絡む女の葛藤を描く50年に及ぶドラマである。カット割りや後半多用されるフェードアウトが効果的に使われている。庶民から金持ちにまで浸透して完成の域に達した芸能文化が文化大革命によって、あっさり破壊されてしまう恐怖が伝わってきた。ナチといい、扇動された大衆ほど怖いものはない。
 それにしても主演のレスリー・チャンってかなり売れていた俳優だったんだ。中国映画というより香港映画は数本記憶にあるんだが、レスリー・チャンについては「ブエノスアイレス」くらいしか知らないうちに15年前に自殺してしまっていたんだ。
 この作品の中の虞美人は美しいな。素顔もきれいな俳優だったんだがな。惜しい。

 インタビュー映像で知ったが、この作品は中国・台湾・香港合作である。3国仲良くやってもらっていい作品を作ってほしいものである。

 続けてTVで中村征夫さんを追ったドキュメンタリーを観た。72歳現役ダイバー&カメラマンとして息子さんとともに活躍している内容で、尊敬しますなあ。

 3時間かけて燗酒三合空けてから眠くをもよおし9時ちょうどにダウン。

2018年1月11日木曜日

ショートステイ初日

1月10日。星期三。              計測忘れ。

 調べたら「マンボウ」の生息深度はめちゃ幅があるらしく、実態は知られていないことが多くありそうなのは海洋生物全般について言えることでもある。
 

 早朝ロードショーは「さらばわが愛 覇王別姫」の前編。後編と分かれているわけではないが、約3時間の作品のちょうど90分あたりできりがよかったので、続きを午前のロードショーで観ることにした。

 朝一番で買い物。砂糖98円税別・お一人様2点が目玉で、同じスーパーで秋刀58円税別5匹、卵98円税別もしっかり買ってきた。
 で、「秋刀魚醤」を作ることにした。

 昼食は「ハンバーガー」&「フライドポテト」。自作バーガーがうまい。ポテトは冷凍でまずい。

 午前中から夕方までほぼ台所作業となり、映画は、今日からしばらく東京へ行ってる間に観ることにして、荷物の中に追加した。

 「リンゴの焼き菓子」。これは5年前に一度作ったという記録が残っているんだが、完成像が全く浮かんでこない。リンゴの薄切りを敷き詰めたところに小麦粉や砂糖などをこねたものをまぶして高温で焼くだけのもの。不安な気持ちを払しょくできないまま作業を続けた。
 完成したものはおいしいにはおいしいんだが、まとまりがなく、改良の余地はだいぶある。

 秋刀魚醤は倍量作ることにしたので焼いた後4匹の骨抜きは1時間近くかかった。

 「おからの煮物」。

 夕食は「塩さば」、「ちくわ入りもずく」、「おからの煮物」、「湯豆腐・秋刀魚醤のせ」、「白菜の味噌汁」。そして「サツマイモ入りお粥」。

 あと片付け終了後、東京へ移動。9時着。年賀状が3通届いていた。

2018年1月10日水曜日

マンダイとはナンダイ?

1月9日。星期二。                 145/92。62.4kg。

 早朝ロードショーは「復讐するは我にあり」。1979年、今村昌平監督作品。とにかく俳優の鬼気迫る演技が見もの。特に緒形拳対三國連太郎、三國連太郎対倍賞美津子のやりとりがすごい。後者は派手なからみではないがものすごい色気である。
 話の中に出てくるうなぎ養殖場や清川に演じさせる覗きなど後年の監督作品を観ている人はあれっと思うんだろうなあ。まだ未見の作品が多いんで、今年もしばらく楽しめそうだ。
 小川真由美、清川虹子、北村和夫、ミヤコ蝶々とあげたらきりがないが、それぞれの名演が印象に残る。当時の池袋などの風俗街の様子も興味深く見たが、浜松駅が栄えすぎてしまい、監督のイメージに合わないということで代替に土浦駅で撮影されたことを特典映像で知った。ロケにこだわりを持つ監督だったらしく、別府温泉でも実際の旅館で撮影されたそうである。「鉄輪(かんなわ)温泉」にはひかれるものがあったな。
 

 昼食はケイのにぃにぃのリクエストで「からみ餅」。


 午後は買い物済ませてから、庭でキャベツのネット掛け。鳥対策である。


 午後のロードショーは沖縄映画特集の「ニライカナイからの手紙」。読めてしまうストーリーだから、展開の面白さを味わうことが出来ないので、主人公の蒼井優の演技を見るしかない作品である。その良し悪しはよくわからなかった。つまり感情の起伏を必要としない話だからで、この手のドラマ、しかも沖縄なら当たり前かもしれない。舞台は竹富島と東京。竹富もまだ星野さんが入り込んでくる前の竹富である。

 夕食はケイのにぃにぃがメインを作ってくれた。「マンダイの南蛮漬け」、「鶏胸肉の生姜焼き」。これに「豆苗入り納豆」、「大根の皮のきんぴら」、「赤かぶの甘酢漬け」、「わかめと豆腐の味噌汁」。
 マンダイは初めて食う魚で、マンボウの1種だそうで、沖縄ではよく食べられているそうだ。

 発泡酒~ゆず入り焼酎のお湯割りをちびちびやりながら、この日3本目の映画鑑賞。沖縄映画特集「南の島のフリムン」。沖縄方言で馬鹿者という意味だということだ。ゴリ監督作品。間のとり方がうまいのはお笑いで積んだ経験によるものだろうか。たけしの作品のギャグに似たところが見られた。沖縄映画はこのように徹底的にギャグにするか、シリアスにした方がいいような気がする。が、まあ面白ければいいか。平良とみさんのお元気な姿を見られた。
 終わった時間が早く、酔いもまわってなかったんで、テキーラ&レモンを数杯~ウイスキー1杯飲んでからダウン。

4本立て興業

1月8日。星期一。              計測忘れ。

 早朝キッチンは「グリューワイン」。

 早朝ロードショーは「太秦ライムライト」。ベテラン切られ役専門役者が若い新人タレントに教えを施し出世する姿をみながら、自身は不本意な仕事にまわされつつ引退の道を歩むという、題名通りの「ライムライト」からいただいたストーリーである。気になっていた作品で、こじんまりまとまっていて期待通りだった。主人公役の役者が本物の切られ専門役者で、演技自体は見るものはないが、それでも74歳の殺陣は見ものである。畑のシーンでの本人はずいぶん若く見えたのはなぜだろう?
 ヒロイン役の女優がめちゃべっぴんさんだった。太極拳の大会の優勝者らしい。アクションスターッて感じだが、これだけ器量よしだったら、亡くなったつかこうへいさんのような演出家のもとで演技指導受けるようにすれば更に飛躍するんだがな。

 二本目は「ダブリンの街角で」。好みで割れる作品だと思う。移民問題が扱われるのかとおもいきや、それは外され二人の主人公の恋?の行方に絞られ、映像はミュージックプロモーションビデオといった趣である。二人だけ「名前」がないのも変わってる。

 映画鑑賞中に窓ガラスから衝撃音が轟いた。で、窓ガラスの下のペットボトルをどかしてみたら、1羽のメジロがうずくまってた。即死だったようだ。ケイのにぃにぃの解説によると、ガラスが透明なので、向こうに行けると思って激突する鳥が多いそうだ。先日も車道の端にうずくまってる雀を歩道の茂みに移したことがあるが、鶏をよく食うんで鳥に縁が多くなったような気がする。まさかね。
この後、月桂樹の根元に埋葬した。合掌。


 昼食は「ラーメン」。この日ようやく「あんかけラーメン(=サンマーメン)」の作り方をものにしたな。

 ヒヨドリのつがいがキャベツ畑を荒らしているのを目撃した。奴らはめちゃ注意深い鳥で、拳銃を持ち出す間もなく逃げてしまうからたちが悪い。トンネルカバーをつけるほうが良さそうだ。

 午後のロードショーは「ブンミおじさんの森」。タイ映画。死を覚悟した農園の経営者であるブンミさんとその親戚をめぐるファンタジーである。が、意味不明な作品だ。冒頭10分で二言のセリフしかないし、この先全部観ようか観るのをやめるか考えたくらいで、その後も長いカットが続き、最後まで意味不明な作品だった。 海の向こうの難解な映画。南海?何回?見ても理解できないだろう。

 夕食は「キャベツとゆでたまごのグラタン」、「おから入り肉団子のおからシチュー」。

 発泡酒~ワインをちびちびやりながらこの日4本目の映画は「8月のかりゆし」。嫌な予感が見事にあたった作品。いわゆる地方発信の旅行ガイドビデオってなもの。特に旅行者は初めての沖縄で受けるカルチャーショックは、誰でもそれが劇的なものであるればあるほど、このように映画や文章などで発信したがるものであり、実際そうしたものが巷にあふれている。
 この作品では元総理大臣村山富市さんが出演してる。新幹線でお会いして挨拶したことがある、とても物腰の低い人だったっけ。御年93歳になる現在もお元気だそうだ。
 一番大きな要因は、「神がかり」というものが本土などではほとんど喪失されちまったことであり、沖縄にはその面影を強く残しているからだ。
 この作品を始め、全部で10作品くらい集めて東京MXで沖縄映画の特集されたものの中の1本だが、残りの録画されてるものが同じようなものでなければいいんだが。「深呼吸の必要」などのようなものがあれば....と思いながら9時ころダウン。今日はハズレが多かったな。

 

2018年1月8日月曜日

続々三本立て興行

1月7日。星期天。                計測忘れ。

 昨日作った「家草粥」で朝飯。昨日はほんの少し食べただけだったが、あらためて美味しいと感じた。貝柱スープとトリガラスープの素と塩コショウで味付けしたとのこと。
真ん中に盛ってあるのが「家草粥」の材料であり、更に加えたのが左の豆苗と右のニラである。

 早朝ロードショーは「大いなる幻影」。1937年、ジャン・ルノワール監督作品。あの有名なルノワールの次男坊である。第1次世界大戦時、ドイツ捕虜収容所で繰り広げられる話で、最初の舞台は第17捕虜収容所であり、同名の作品を作ったビリー・ワイルダーはこの作品のオマージュとしていたんじゃないかな?そういえば、この作品で重要なムードメーカー役のエリッヒ・フォン・シュトロハイムは「サンセット大通り」に出演しているのも偶然じゃあないだろう。
 軍隊の中の貴族の立ち振舞と、下層社会出身との格差を描き、戦争によって貴族社会の崩壊を予見するなど、なかなか凝った構成になっている。これは「ゲームの規則」でも見られたものだが、敵味方の男の友情もしっかり描かれており、とても素晴らしい作品だ。

 午前中2本目の映画は「笛吹川」。1960年、深沢七郎原作、木下恵介監督脚本作品。戦国時代の武田信玄が治めていた土地にある、笛吹川沿いに暮らす農民夫婦の一生が描かれ、武田家の滅亡とともに物語は終わる。多くの監督によって描かれた武田信玄やそれにまつわる時代を、その武田の支配下にあった農民たちの苦しみを描き、権力に対する批判に強いパワーを感じる。
言うならば「影武者」の「影」の部分を描き秀逸である。岩下志麻が一行のセリフで出演していて、それでもクレジットはかなり上位に入っていた。
 モノクロに彩色するという実験的な手法を使うという、果敢に表現の実験に挑む監督の熱意も感じられた。

 昼食はケイのにぃにぃと出かけ、いつもの蕎麦屋で「食い始め」。これもいつもの「カツ丼セット」。満足の逸品であり、ケイのにぃにぃも最近は俺と同じものを注文している。

 そのまま午後は買い物。

 午後のロードショーは「蠢動-しゅんどう-」。江戸時代、吉宗の頃、鳥取藩因幡国内のごたごたを描く。幕府の内偵殺しの罪を着せられた「剣道一直線」青年を取り巻く青春群像や、藩の存続のために、家来や若い武士を使い捨てにする藩主やその取り巻きを描き、「忠義」がいかに非人間的かを訴えてはいるが、最後の大立ち回りが最近のノンストップアクションのようで、好みからするといただけないものになってしまったような気がする。「必死剣鳥刺し」も似たような内容だったと思うが佳作だったのに対し、アクションがあまりに派手だと、どんなにリアルさを繕ってみてもしらけちゃうんだよね。

 夕食は「フライパンでミートローフ」、「さつまいものミルクスープ」。つまみは「石焼き芋にクリームチーズ」。これが美味い。「フランスパンにフムス」。これもいける。最近夕食に炭水化物を多く摂るようになったのが体重の増加を招いている。

 発泡酒~4種類の安ワイン飲み比べ。グリューワイン用に使うワインを少しでも安いものにしたいということで行ない、その結果選ばれたのはやはり紙パック入りワインだった。
 で、食事前に「グリューワイン」の準備。「ピーチティー・ゼリー」の仕込み。八角のかけたものや屑になってしまったものをミルで「八角パウダー」を制作。これはケイのにぃにぃの希望であり、既成品が発売はされて入るものの、探してもなかなか見つからないところで思いついたものである。

 TV鑑賞は「入りにくい居酒屋・フランスはノルマンディー編」~「モヤさま・江東区は砂町銀座編」。
で、9時過ぎにダウン。

2018年1月7日日曜日

家(うち)草粥

1月6日。星期六。                   計測忘れ。

 早朝ロードショーは「日本の悲劇」の後半。戦時中同監督の「陸軍」ですれすれのところで 反戦を訴えた気骨なところを、この作品では戦後の日本の崩壊を思うように描いた。

 朝9時の開店を待って近所のスーパーへ買物。で、この店が去年開店して以来もやしを10円税別で売っていたのが29円税別に値上げしていた。
 この日は、当初昼食のメニューがラーメンであり、それが明後日に延期になったんで今日買わなくても良くなったからよかったものの、そうでなけりゃ反対方向の店(19円税込み)まで遠征しなければならないところだった。
 こうした目玉品の値上げというのは余程の理由があるに違いない。現在の状況を考えれば値上げというのはどのタイミングでもよくない。それが競合店より高いとなればなおさらのことである。多分裁量が店長にあるとすれば、収益の問題で迷走しているか、それとも本部の市場調査がうまくないのか、どちらにしても消費者の敏感な購買先変更のいい種になってしまうこと必至である。

 午前中の暇つぶしはDVD鑑賞。「張り込み」。昭和32年松本清張原作、橋本忍脚本、野村芳太郎監督作品。このトリオがその後大ヒット作品を生み出したことは有名である。その最たるものが「砂の器」だ。
 が、初めて見るこの作品で、それ以上の骨太でなおかつ繊細な筋運びと映像の素晴らしい融合を見た。 当時の東京や佐賀、特に佐賀の風景が印象深い。来年行ってみたいところが増えたな。SLファンにとっても垂涎モノの作品となっており、最後の機関車が駅から出てゆくところのシーンがいいね。機関車と自動車が並走するシーンも良い。
 「砂の器」が原作より優れていると思うのは原作を読んでいるからなのだが、未読ではあるがこの作品についても原作者が同様の発言があるのを知った。素晴らしい完成度の高い作品である。

 昼食は「明洞風キムチ鍋」。今回三度目でほぼレシピ完成。朝買って来たキムチ1パックの処分品は1回で完食。

 午後も映画鑑賞。「合葬」。杉浦日向子原作。時代考証を本人にさせたかったな。また違った作品になってたかも。画面が暗すぎるのは家のテレビのせいだろうか?確かに当時の江戸は暗かったらしいのは杉浦さんの著書でも多く触れているが。深川の遊郭あたりの描写がもう少し欲しかったな。
 「幕末青春グラフィティ坂本竜馬」 ってな作品が過去にあったが「幕末青春グラフィティ」のサブタイトルはこちらの作品にこそフィットするんじゃないだろうか?

 夕食は1日早い「七草粥」ならぬ「家(うち)草粥」。庭で採れたものだけを使った粥で、これから先正月の定番にすることになった。
 具材はルッコラ・キャベツ・青ネギ・正月菜・小松菜・葉大根・ニラ、これにテーブルの上で伸びてきた豆苗が加わる。味付けはケイのにぃにぃによる。
 「さといもの中華風おからそぼろ煮」、「ニラとパプリカ&キャベツのザーサイ炒め」、「人参&生姜の豆乳スープ」。
 発泡酒~蕎麦焼酎のお湯割りをちびちびやりながらTV鑑賞。こう長時間TV の前にいるのって、昔の正月みたいだな。
 「入りにくい居酒屋・オーストラリアはシドニー編」~「モヤさま・下北沢の後編」。

 9時ちょっとまわったところでダウン。

          

2018年1月6日土曜日

ダークモール再訪

1月5日。星期五。            153/93。63.2kg。

 めちゃ寒い。1階の居間は15度。2階のPCがある納戸は12度。部屋の中で息が白くなる一歩手前といったところである。
 早朝キッチンは夕食作り。この日はとなり町へ出かけることになっていて、帰りが夕方近くになる見込みだったからである。

 出かけるまで時間があったんでDVD鑑賞。「日本の悲劇」。木下恵介監督・脚本の1953年、俺の生まれた年の作品である。
 戦後、二人のこどもを育てるために体を売ることも辞さない生き方に対し、反感を覚える子どもたちと母親の断絶という重苦しい映画だ。合間に社会問題をニュースの映像によって挟み込み、価値観の大きな変動が描かれる。この手の演出は、間違えば本筋を台無しにしてしまう危険性をはらんでいるが、本作品では実に効果的に編集されており、しかもフラッシュバックの使い方も、古さを感じさせない。
 終盤、ホームに入ってくる電車に全速力で走って飛び込む演出には驚かせた。最後まで気丈に生きようとした主人公の生き様を見事に描き切ったとしか言い様がない。
 全く社会風刺がないわけではないが大げさなタイトルで記憶に焼き付いている井筒監督の「宇宙の法則」と並んで家族の確執を描いた作品として優れたものだ。
 最後まで鑑賞すると、この大げさなタイトルの持つ意味が理解できる。これは戦後日本が失ったものがいかに大きいかと訴えたかったに違いない。
 佐田啓二(中井貴一のお父さん)の歌が実にうまいんだけど、吹き替えかどうかは調べたけどわからなかった。 先日観た「めし」に続き上原謙がいい味出してる。

 11時に出発。何度か二人で出かけているが、今回は国道にそって自転車を走らすルートを選んだ。途中迷ったが、ちょうどお昼には到着した。駅そばの中華屋で昼飯を食った。
 「エビチリ定食」。たっぷりのエビチリと中華味の味噌汁、キムチ、杏仁豆腐と烏龍茶がついて680円税別。で、ケイのにぃにぃは炒飯&五目ラーメンセットで600円税別。シェアし合いながら完食し、満腹である。

 そこから牛久に戻るような感じで。大型電気屋へ行き、その近所のスーパーでも買い物したあと、「ダークモール」へ4ヶ月ぶりに行った。今回、初詣もしようと思ってたんだが、神社が多すぎて選びきれなかった。が、龍ケ崎はとても神社が多い土地であり、それも今回見た全てが整備されているということを知った。季節が良くなったらのんびり神社巡りでもしてみよう。

 ここでは中古CD屋~古本屋~100均~リサイクルショップ~普通のスーパーなどをぶらつきながら、時に買い物して夕方まで過ごす。実にのんびりしたもので、この周辺では東京のようには味わえない 「昭和」が残ってる。5の日がセール日だということで、各テナントがそれぞれ特売を行なっていることを知った。その中でもスーパーの10%は安い。この日もたまねぎなどを買った。

 帰り道小雨にやられながら、たっぷり30分近くかけて帰宅。

 夕食は「ブロッコリーとミートボールのトマトシチュー」、「人参のソテー・はちみつマスタード和え」、「シーフードパエリアのリゾット風」。
 この他、ランプフィッシュの卵(キャビアの代用品)、チーズ、フムスをクラッカーやバゲットにのせたもの。完全にワイン用となり、発泡酒のあとはグリューワインをしっかり飲んだ。

 TVは録画した「スパイレジェンド」というピアース・ブロスナン主演のアクション娯楽作品。それまでは軟派なボンドを演じてたピアース・ブロスナンがその延長線上で、ちょっぴり硬派になったもの。無難な脚本と、今流行りのノンストップアクションはまさに無難な娯楽作品。で、9時過ぎにダウン。

 
 

2018年1月5日金曜日

今年は少しジャズでも

1月4日。星期四。      141/96。63.4kg。

 3時に起きたものの、早朝キッチンはやることなく、早めに水回りの掃除を済ませてからだらだら過ごした。寒いんで庭作業なし。

 9時に近所のスーパーで買い物。

 帰宅後DVD鑑賞。「カンザスシティ」。ロバート・アルトマン監督・脚本。前編ジャズが流れ、ライブシーンも満載で、それだけでかなり満腹になる作品だ。
 暗黒映画の王道のストーリーで、けちな強盗で捕まったチンピラとその女がすったもんだの挙句、土地のボスに殺されちまう。このボス役のハリー・ベラフォンテがメチャいい。歌手としてのほうが有名な人だが、ロバート・アルトマンの「プレタポルテ」にも出演している。「拳銃の報酬」しか知らないが、もっと役者として活躍して欲しいところである。ちなみに誕生日が俺とおんなじ。
 政治家を絡ませて、その裏をやんわり描くところは「ナッシュビル」でも見られた。監督の好みなのかもしれない。

 昼食は「インペリアル納豆丼」。納豆・オリーブの塩漬けをこま切れにしたもの・刻みパセリ(代用で乾燥パセリを混ぜてご飯に載せただけのもので、皇室で出されたものと同じだそうで、ネットで騒いでる記事からレシピをもらった。

 午後は買い物。野菜が高い。

 ネギに虫被害がケイのにぃにぃより報告あり。やはり、こんな寒い時期でも油断できない。かなり大きいサイズのヨトウムシを捕殺したそうである。やれやれ。

 夕食は「大根と油揚げのごま酢サラダ」、「こんがりチキン(もも肉)のあっさり野菜煮」、「さつまいもとたまねぎの胡麻味噌汁」。この他「白菜の漬物(既製品)」、「トマトスライス」、「焼き油揚げの錦木風」、「もつ煮」などのおつまみ群。
 発泡酒~焼酎のゆず入り焼酎のお湯割りをちびちびやりながら国営放送のニューヨーク・ブルーノートジャズライブを2本鑑賞。
 最初が「ボブ・ジェームス」。聞き慣れた曲が多く、最後が「アンジェラ」。俺がボブ・ジェームスを聴くきっかけになった曲だ。ただ、この日のゲストのトランペットは吹きにくそうだった。
 次は「マッコイターナー」。この人のアルバムも1枚持ってる。「ボディ&ソウル」が良かったな。これって歌でしか聴いたことがなかったんじゃないかな ?
 
 
 続けて録画してあった太田さんの旅番組・京都は祇園編で、途中で「鍋」についての好き嫌いをくだくだ喋り始めたのと、ちょうどいい量を飲みきったので、TVを消して二階に上がった。9時前。

 

2018年1月4日木曜日

初買も財布に優しく

1月3日。星期三。                 計測忘れ。

 遅めの起床は6時。

 PCの修理(電池交換)をするつもりが、どの位置に電池が入ってるのかケイのにぃにぃに聞いてこなかったんで修理もログ付けは諦めた。
 掃除洗濯済ませてから、ウォーキングを兼ねて買い物に出かける。ドンキで「味覇」などを買う。今のところドンキが一番安い。
 更に隅田川にそって歩き、スーパーOKまで行ったところ3日まで休みとのこと。併設されているホームセンターが営業していたので客はそれなりに入ってたが、堂々たる休業はゆとりのなせる技?
 ここで買う「カツ丼弁当」を昼飯にするつもりで、腹もしっかりその気になってたんで、仕方なく更に歩いてコモデイへいき、「カツ丼弁当」を購入。OKより100円高い。これに白菜の漬物を買い、自宅でインスタント味噌汁も加え昼飯とする。カツ丼のカツがそげ切りになっていて、工夫の跡が見られ、しかも味は良い。
 9時過ぎに出かけて昼飯にありついたのがちょうど12時。食っちゃ寝の正月の運動不足解消の足しになったかな?

 1時過ぎに実家を目指す。

 駅に到着してそばにあるスーパーで買物。昨日も寄って、荷物があったんで1本しか買えなかった豆乳を5.6本買おうとしたんだが、残念ながら3本しか残ってなかった。賞味期限が1月5日になってるんだが全然気にならない。それよりも64円税別は安い。
 その他、挽肉、海鮮鍋の具材の詰め合わせ、義母用の寿司など、処分シールの貼ってあるものを中心に買ったが、満足度満点。
 荷物が増えたんでバスで帰ろうとしたら、あいにく30分以上あったんで歩くことにした。今日は1日歩くようになってたのかもしれない。 途中で白菜も買い、鍋の支度は完璧。

 夕食前に年賀状を書いた。今年は実家に届いた1通を含め15枚届いた。そのうち両面印刷が2枚。で、13枚をすべて手書きで書いた。
 以前より65歳になったら、賀状のやりとりをやめるつもりでいたので、その由をすべての賀状に記入した。あまり感じのいいものではないが、これはひとつには俺の死後を考えてのことでもある。年賀状の次節になる前に毎年来ている先に、子どもたちがはがきなどで連絡しなければならないという手間をかけずに済むようにしておきたいのである。

 夕食は「海鮮鍋」。が、この日はNADなんで、ノンアルコールビール。

 片付けを済ませ、7時半にはベッドに潜り、文庫本を開いたものの8時にはダウン。

 が、11時には目が覚め、文庫本の続きを読み始め、「断腸亭日乗・上巻」を読み終えた。で、続けて荷風の短篇集から「狐」を読んだ。フランスから戻った直後に発表されたもので、幼少時代の恐怖心や大人に対する不条理を描き、実にみずみずしい文章になっていた。読み終えて次の作品にかかってまもなく眠気がやってきて、再びダウン。2時半。

 

2018年1月2日火曜日

硬質な初日

1月1日。星期一。                129/78。62.4kg。

 新たな年が来て、めでたくもあり、めでたくもなし。先人の言葉が身にしみてわかるようになった。

 ってなこと考えながらしみじみしてる間もなく、腹減ったんで朝飯にする。メニューは昨日ケイのにぃにぃが残した「ペペロンチーノ」を細かく切って、トマトジュースを加え、コンソメと塩コショウで味付けたスープに加工したスープをメインにした。
 早朝キッチンは甘酒制作。と、言ったって砂糖加え煮ただけ。

 早朝ロードショーは「めし」。途中で観たことがあるのを思い出した。が、記憶を確認しながら最後まで鑑賞した。 「家出」が主人公の大きな決意ある行動であり、最後は内なる自立を描く、女性のための映画だ。それでも夫に扮する上原謙の優柔不断で、女房が家出したあとのだらしなさの演じ方がうますぎる。後で知ったが林芙美子の遺作が原作であり、それも未完のものを脚色したということである。当時、結末を巡って論争があったということだ。
 1955年、成瀬巳喜男監督作品。前半は当時の大阪が描かれていて、キャバレーのシーンなどが非常に興味深いが、後半の神奈川は矢向あたりの風景はとても印象的だった。主人公の原節子の実家の庭先にぶら下がってるヘチマとか、夫婦で入った店でのビールを飲むシーンなど、あらためて昭和の名作にふさわしい場面が多い。

 午前中、「ルードヴィッヒ」を観ることにした。4時間ある大作で、東京へ持って行ってじっくり観ようと思ったが、あちらへ行って行動を制約されるのもどうかなと思ったんである。午後には後半を観ることにした。
 史実に基づいたバイエルン王の短い人生を描いたルキノ・ヴィスコンティ監督・共同脚本作品。ヘルムート・バーガー渾身の演技といい絢爛豪華で重厚なものとなっている。バイエルンを含む共同体では近親相姦に近い縁戚関係があり精神異常者が多いことにも触れており、作品の主人公になるバイエルン王もそうではなかったかというニュアンスも漂わされている。しかも監督が好んで扱うホモセクシャルもしっかり描かれており、さらに資本主義の偽善とやがて来る崩壊を主人公に語らせるなど、4時間をフルに監督の特権で使い切った作品である。劇中でルードヴィッヒが側近に諭される場面で使われたセリフに「特権ある自由はほんとうの自由ではない」ってのがあったが、これも名言のひとつじゃないだろうか。皇室内でよく使われてるかもしれないな。
 
 昼食は「天ぷらうどん」。昨日の残りのかき揚げを使ったもの。

 午後は「ルードヴィッヒ」の後半。 疲れた。

 夕食は「雑煮」。具材は小松菜のスプラウト、鶏もも肉(ブラジル産)、かまぼこ、しいたけの軸、干ししいたけ、柚子の皮。干ししいたけやもどし汁を加えるなど、仕上げはケイのにぃにぃの手に委ねた。
 これに「しめじの煮物・ゆず風味」、「ツナとキャベツの梅煮」。

  発泡酒~エビスビール~焼酎のゆず入りお湯割りをちびちびやりながら「孤独のグルメ・年末特別編」鑑賞。
 締めにウイスキーをなめてから?時にダウン。飲み過ぎた。

2018年1月1日月曜日

笑う門には福来てよ

12月31日。星期天。                    計測忘れ。

 早朝キッチンは、「フムス」制作。トルコ料理で、ひよこ豆を使ったパテみたいなもの?トーストなどに塗って食べるんだそうだ。今回は缶詰を使用したので、材料をフードプロセッサーにかけるだけの簡単なもの。



 東京じゃ雪が降ったって?今年一番の冷えじゃないだろうか?で、外出なしということで映画鑑賞とした。早朝ロードショーである。
「野菊の如く君なりき」。1955年、伊藤左千夫原作、木下恵介脚本監督作品。50歳の笠智衆さんが73歳の老人になって過去を回帰する展開となっており、因襲によって裂かれる主人公と2歳上の少女の恋愛を描いたもの。なんといっても信州の風景がすごくいい。意識したカメラはその効果をフルに描き出している。少女役もいい。
 懐かしさを引き出させる風景と純情な二人のやりとりを観ていると、失われた物大きさを感じ、思わず涙を落としそうになったくらいである。

 失うものより、得るもののほうが多くなってゆくと考えるのが若者で、得たものより失ったもののほうが多いと思うのが老人である。       来年、いよいよ高齢者の仲間入りだもんな。


 昼食は「チキンペペロンチーノ」と「フムス・トースト」。どちらも塩味が効いてなく美味しくなかった。フムスは量が多いんで、違う食べ方か、リサイクルを考えなきゃな。

 午後は「さつまいもとレーズンのホームケーキ」を焼いた。ラムとシナモン入れりゃよかった。

 早くから夕食の準備。「年越しそば」。唯一ケイのにぃにぃが提案した年末年始恒例食事メニューである。
 「そば」。今回は天ざる。天ぷらは「鶏天」と「野菜かき揚げ」である。今回は揚げ役をやらせてもらい、苦手意識を払拭しようと思った。結果から言えば、今まで天ぷらに対して持っていた苦手意識はなくなった。特にかき揚げは、衣をつけすぎていたことがわかり、油の中に投入するときに見た目まとまらないと思えるような衣の少なさでも十分まとまる状態を見て、自信持って投入することが一番大事なことも分かった。もたもたして箸でいじくったりするより、一気に投入してそのままにしておいても自然に「あの」形に仕上がるんである。
 鶏天は仕込みも簡単で、味もよく、俺は「唐揚げ」よりもこちらのほうが好きになった。

 「ほうれん草のおひたし」。食べたかった普通のメニュー。

 「高野豆腐の揚げ煮」。これなら揚げ出し豆腐のが良かった。後悔した1品。

 残った揚げ油を使って、昼間のトーストで使ったパンの耳を揚げた。「揚げパン」。これも揚げ時間が大事で、今回30秒で上手に揚がった。揚げてすぐに砂糖とちょっとの塩であえる。美味い。
 飲み物は発泡酒~紅白(琥珀)エビス~菊正宗銀パック。今年覚えた日本酒の中で最も美味いと思った酒である。

 この日は午前中からずっとラジオを聴いた。最近かなり低俗になったJWAVEを離れ、FM東京を夕方まで聴き、4時からは国営放送で裏紅白にもなる「ラジオマンジャック」を9時過ぎまで聴いた。
 「ラジマン」の中の寸劇である「桃太郎」のあまりのくだらなさに笑いっぱなしだった。門司さんのはじけ方がぶっ飛んでたなあ。「ラジマン」の、笑い飛ばして新年を迎えるという目論見は見事に成功した、ということなんだろうな。が、1時までは付き合えなかった。9時過ぎにダウン。

来年も柔らかく生きていきたいものである。