2018年1月2日火曜日

硬質な初日

1月1日。星期一。                129/78。62.4kg。

 新たな年が来て、めでたくもあり、めでたくもなし。先人の言葉が身にしみてわかるようになった。

 ってなこと考えながらしみじみしてる間もなく、腹減ったんで朝飯にする。メニューは昨日ケイのにぃにぃが残した「ペペロンチーノ」を細かく切って、トマトジュースを加え、コンソメと塩コショウで味付けたスープに加工したスープをメインにした。
 早朝キッチンは甘酒制作。と、言ったって砂糖加え煮ただけ。

 早朝ロードショーは「めし」。途中で観たことがあるのを思い出した。が、記憶を確認しながら最後まで鑑賞した。 「家出」が主人公の大きな決意ある行動であり、最後は内なる自立を描く、女性のための映画だ。それでも夫に扮する上原謙の優柔不断で、女房が家出したあとのだらしなさの演じ方がうますぎる。後で知ったが林芙美子の遺作が原作であり、それも未完のものを脚色したということである。当時、結末を巡って論争があったということだ。
 1955年、成瀬巳喜男監督作品。前半は当時の大阪が描かれていて、キャバレーのシーンなどが非常に興味深いが、後半の神奈川は矢向あたりの風景はとても印象的だった。主人公の原節子の実家の庭先にぶら下がってるヘチマとか、夫婦で入った店でのビールを飲むシーンなど、あらためて昭和の名作にふさわしい場面が多い。

 午前中、「ルードヴィッヒ」を観ることにした。4時間ある大作で、東京へ持って行ってじっくり観ようと思ったが、あちらへ行って行動を制約されるのもどうかなと思ったんである。午後には後半を観ることにした。
 史実に基づいたバイエルン王の短い人生を描いたルキノ・ヴィスコンティ監督・共同脚本作品。ヘルムート・バーガー渾身の演技といい絢爛豪華で重厚なものとなっている。バイエルンを含む共同体では近親相姦に近い縁戚関係があり精神異常者が多いことにも触れており、作品の主人公になるバイエルン王もそうではなかったかというニュアンスも漂わされている。しかも監督が好んで扱うホモセクシャルもしっかり描かれており、さらに資本主義の偽善とやがて来る崩壊を主人公に語らせるなど、4時間をフルに監督の特権で使い切った作品である。劇中でルードヴィッヒが側近に諭される場面で使われたセリフに「特権ある自由はほんとうの自由ではない」ってのがあったが、これも名言のひとつじゃないだろうか。皇室内でよく使われてるかもしれないな。
 
 昼食は「天ぷらうどん」。昨日の残りのかき揚げを使ったもの。

 午後は「ルードヴィッヒ」の後半。 疲れた。

 夕食は「雑煮」。具材は小松菜のスプラウト、鶏もも肉(ブラジル産)、かまぼこ、しいたけの軸、干ししいたけ、柚子の皮。干ししいたけやもどし汁を加えるなど、仕上げはケイのにぃにぃの手に委ねた。
 これに「しめじの煮物・ゆず風味」、「ツナとキャベツの梅煮」。

  発泡酒~エビスビール~焼酎のゆず入りお湯割りをちびちびやりながら「孤独のグルメ・年末特別編」鑑賞。
 締めにウイスキーをなめてから?時にダウン。飲み過ぎた。

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