2013年1月31日木曜日

”追い出し部屋”考

景気のいい話って聞こえてこないのは投資関連に縁も円もないからである。
しかし景気が悪い話ならはいて捨てるほどある。
たとえば”追い出し部屋”、つまりパワハラ依頼退職のことである。

朝日新聞のスクープによるものだが、名が挙がった会社は全て一流だったところである。ノエビア、セイコー、東芝、パナソニックなど、ひところは就職すんのにも大変だったんじゃないか?

 苦労して入った会社で、まぁそれなりに働いてきた結果がこれかよ!って言いたくなる気持ちはよく分かります。20年前までは確かに会社はみんなの生活の面倒も見てくれた組織だったんです。
 それが会社自体の存続が危うくなると、経営者は本性を表し”断舎利”始めちゃいました。最終的に会社ごと売っちゃった人もいるくらいですから。
 現在痛い目にあってる人に助言しても始まらないけど、これから就職する人には言っときたいな。社会で自立することって”会社”からも自立することなんだよ、と。
 間違っても負債の解消を会社からの報酬頼りにするなんてこと考えてたら、それこそ”西成区”行きの特急に乗ることになっちまうよ、と。


 午前中はばっちり試験勉強。午後はジム。夜はBSの旅番組で小樽の予習までやってしまった。
「お父さん預かります」の看板のある店での”湯豆腐昆布”がお土産のひとつに決まった。
 説明によると買い物をせかす父親の休憩所があるということである。”追い出し部屋”ならぬ”追い込み部屋”ということか?


 昨夜のメニューは「カリフラワーとジャガイモとソーセージの炒め物」、「焼きかぶサラダ」、「大根の味噌汁」。この炒め物は亡妻がよく作ったものだ。今回蒸しすぎてカリフラワーの食感を台無しのしてしもうた。

 今朝は同居人の今学年最後のお弁当。明日から春休みである。
春休みが終わると最終学年、俺も4年次だから順調に(俺が)行けば揃って卒業となる。
 お弁当のメニューは「かぶの葉の胡麻和え」、「キャベツとカリフラワーの炒め物」、「しいたけのチーズ焼き」、「卵焼き」。

2013年1月30日水曜日

「はなかご」......

 壇一雄の短編を読んだだけ。
デカダン風味のブルジョワの私小説。歯が浮いてきたところでちょうど読み終えた。

 68年発行の多くの作家の作品を集めた選集に入ってたものだが、中に壇一雄と平田某の対談が載ってる小冊子がはさまれてた。頁を見ると外側にあるはずの4ページ分が紛失したものらしいことが分かる。
 対談での壇一雄の話はとても面白いのに、小説はこの一編しか知らないが面白くない。 石原新太郎の青春小説に類似してるように思えてしかたがない。そういえば石原さんの話は面白いと思えることが多かったっけ。政治以外に限定しての話だが。

 「火宅の人」は映画でしか観てないが、そういえば主人公の共通した行動が見られ、「火宅の人」が延長線上にあることが納得できた。

昨夜のメニューは「ミートソース」、「クリームシチュー」というファミレスメニューである。
ポカやったり手順を間違えたりで結構時間がかかってしまった。おまけに「おでん」やら鶏肉でだしをとったスープなどが占領しており鍋がなかったことから、パスタをゆでるタイミングもずれた。
 結局レンジで作るプラスチック容器での対応となった。こいつは湯きりがうまくいかない代物で、湯きりはざるでおこなったら、やはり正解であった。

 ミートソースを煮つめていたらまとまりが付かないから変だなと思ってレシピをみたところ、小麦粉投入をすっ飛ばしてた。これには仕上げの片栗粉で対応した。半端に残ってたセロリとマッシュルームを加えてみたが概ねこれも正解。
 クリームシチューは”ハインツ”のPR欄に載ってたレシピを使ったんで、ハインツのホワイトソース缶を使うようになってたところを自分で作ったので余計に時間がかかったんである。


 ぽつぽつと本読んでて、たまたま先日安岡章太郎の短編を読んだばかりだが、今朝の新聞で彼が92歳でなくなったことを知った。
 一昨年高知へ旅行する前に彼が高知出身ということで倉橋由美子のエッセイとともに読んだのが何だったか覚えてない。ただ高校生時代、濫読してた頃があり「悪い仲間」などの私小説を何篇か読んだことを思い出した。特に私小説風のものはやはり若いうちに読むもんなんだろうなぁ。今読んでも感慨がわかないもんなぁ。

 彼が後半歴史小説を書いてることを読んで、小説家ってふけるとそうなる傾向が多いんだろうか?

2013年1月29日火曜日

花粉症の疑い

昨日は坂口安吾の短編をふたつ読んだだけ。
昭和17年の作品で戦争の影響を色濃くつづった自堕落な生活を描いた一編と、人間魚雷の乗組員に対する思いを綴るという変わった形式の戦争批判の一編である。

昨夜のメニューは「マヨ・マスターチキンカツ(MMチキンと名づけた)」、「かぼちゃ煮物」、「ほうれん草の味噌汁」。MMとはマヨネーズとマスタードであり、マヨネーズの脂分だけでオーブン焼きしたカツレツである。

ジムから帰ってきた後鼻水が止まらなくなり、ティッシュ一箱あけってしまったようであり、最終手段で鼻炎の薬を服用した。これって眠くなるんだよね。

と、思ってたんだけど入浴後も眠気をもよおして来なかったんでラムソーダを飲んでたらますます目が覚めて(酔いのなせる業)結局12時まで飲んでしまった。今朝は目の周りがまだ赤い。しかも鼻水は継続している。

2013年1月28日月曜日

年男の厄払いは豆まきで...

自分と同じ誕生日の人って、直接会ったことは今まで一度もなかったが、ネットで検索すると結構有名人が入るもんだなと思った。
 以前から知っていたのが芥川龍之介。もっとも現在の有名人は茶川竜之介(三丁目の夕日)の方かもしれない。あとは中山美穂くらいだったかな。

 矢島健一、バビエルバルデムという俳優もそうだったんである。日本人のほうは脇役でタケシの作品や原田眞人の常連で出ており、「タフ」で知った俳優だが喜劇やらせてもおもしろいんじゃないかな。主演作品はないんだろうか?脇役専門って感じが強い俳優である。
 後者はあまりにも有名で最近の「007」では敵役になってるとのこと。「夜になる前に」、「海を飛ぶ夢」、「それでも恋するバルセロナ」、「ノーカントリー」などを観ている。「ノー...」での気味悪さは全編を通して漂い俺はこの作品で吐き気をもよおしたくらいである。「夜に...」のゲイの詩人役と同人物が演じてるとは思えないほどである。

 もう一人すごい人がいました。ショパン。
何かの縁であります。自宅でほこりにまみれて眠ってるピアノでも練習する気になりやんした。
10年以上前(何百回目かの)一大決心して、練習を始め半年くらいで「ちょうちょ」をひけるくらいまでにはなったんだが、例のごとくそれで途切れちゃったんである。
 今から練習始めれば20年後にはラフマニちゃんの二番くらい弾けるようになるんじゃないのかな?


 誕生日に関連して、最近知ったことは厄年のことである。はじめは神社の金儲けの新手かと思ってたが、どうもそうでないらしく歴史もあるようである。
 それが男女に関係なく人生最後の厄年が数えで61歳ということである。還暦というめでたい行事とともに厄年でもあるわけである。
 それを神社ならぬアメ横にある徳大寺で知った。ここでのおみくじでは「小吉」。滅多におみくじなんてやらないんだが、先日同居人が日枝神社で「大吉」をひいたって聞いてたんで、負けん気の強さが災いしてしまった。まさに厄である。
 また節分で豆をまくのは年男の役目であるとのこと。今年は俺が鬼役になった同居人に投げつけるんである。やらしてくれるかな?雪合戦モードになりそな予感がする。ちなみに今年の福豆は真空パックになった子袋に10粒ずつ入ったものであり、掃除のことを考慮したものを買ってきてある。
  

 昨夜のメニューは「肉味噌のサンチュ包み」、「ゆでピーマンの塩昆布和え」、「シジミ汁」。シジミのオルニチン効果?で食後の「ラムソーダ」が非常にうまかった。


 昨日は試験対策。「書誌学」のテキスト、「現代文学論」のために安岡章太郎「愛玩」、幸田文「雛」を読む。
 

2013年1月27日日曜日

シナリオ通りに事は運ばない!

朝から寒い日だったんで、なるべくなら外出しないで一日ごろごろしながら借りてきた本でも読んですごそうと思ってたが、昼飯・夕飯とも材料がちょっぴり足らないことに気がつき、あえなく買い物に出ることになった。
 ついでなんで歩いていけるスーパーから、さらに足を伸ばしてふだんなら自転車で行くスーパーまで歩くことにした。午後からのジムも休むつもりだったこともあり、リタイヤ人は毎日歩かなきゃなまるからね。
 このスーパーは純米酒2リットル798円で売ってるんである。普通酒でもこの価格で売られているものはなかなかない。精米歩合は70%なんだがまったく問題ない。というより精米歩合を表示してあることでも評価できる。吟醸酒以上になれば当たり前のことだが、純米酒では表示されてないものもある。これって規制されてないのかな?

 合成酒はもっと安く売られているが、普通酒との価格の開きが大きくてこの価格帯は貴重である。ワインでは価格帯の選択肢が広いのに、これも日本酒が飲まれなくなった原因かもな。

 テレビを見ながら飲むには日本酒かワインに限る。理由はいたって簡単。ビールじゃトイレの回数の問題が発生する。焼酎やウイスキーならびに度数の高いものは、いちいち割ったり何かを加えたりで画面の手前で作業する手間が増える。

 ということで昨夜は「アド街」を見ながらちびりちびり。大昔、会社の上司に連れて行ってもらってすずめの焼き鳥を食べた「荻窪」が今回の取材先だった。商店街が多く残ってていいネッ!

昨夜のメニューは「牡蠣入り炊き込みご飯」、「さばのマーボー煮」、「ごぼうとほうれん草のバルサミコサラダ」、「かぼちゃの豆乳汁」。
 結構手間がかかった。午前中に「甘栗とあずきのバーケーキ」を焼いたり、お昼は「オムライス」を作ったりと、台所での滞留時間が長い日でもあった。

 残ったわずかな時間で「love letter」のシナリオを読んだ。岩井俊二の95年の作品。小樽も舞台になってる。この頃って大林信彦を始めタイムスリップとかよみがえりをテーマにしたものが多かったんじゃないかな。しかしこの作品はそういった安易な手法を使っていない。綿密な構成で現在と過去を往来する展開の仕方はシナリオだけでもかなり高度な作品であることがわかる。
 タイムスリップ物大全盛時代のご時世に向かって一言。「love letter」を読め!
”コムシノア”という洋菓子屋の名が出てたんで、先程調べたら小樽ではなく三宮にあるパン屋さんだった。すんごく美味しそう!”さんちか”行かねば。

 95年作品集だったんで、ついでに面白そうなものを二つ読んだ。
「エイジアンブルー」。終戦直後に在日朝鮮人を乗せた帰還船が沈没した事故を題材にした、関係者、関係者の子孫などの織り成すドラマである。重い題材と安易に明るい未来を予見させるような子孫同士の結びつきで締めるような作り方でないことに好感が持てるが、主人公?であるものが後悔や罪悪感(といった単純なものではないが)にさいなまれながら、家族を残し彷徨する姿については、理解に苦しんでしまうなぁ。

「KAMIKAZE TAXI」。原田眞人。話の流れは日系ペルー人のタクシーの運ちゃんが加わることで横道にそれそうになりながらも、ちゃんと登場人物がそれぞれ何らかの形でつながってるんでシナリオ自体では長さが気になったが、映像化されると感じないものなのかどうか分からない。ただ人種問題というより、特攻隊に関する異聞みたいなネタがあまり肉薄してこないところが、やくざ映画になっちゃってるから仕方がないんだろうなぁ。「カミカゼ」になりきるチンピラ(出番が多い)の最後や、運ちゃんの”用心棒”並みのめったぎりなんかが終盤をうまくまとめ切れなかった感があるが...。途中までが似た筋の「GONNIN」よりは全然良い。

 予定では昨日仕上げることになってたが、結局「民俗学」のレポートは一字も書けずに放棄することにした。今日からスクーリング中に受ける科目の試験勉強に突入。

2013年1月26日土曜日

残念な”小樽”関連小説

午後読書。
「海猫屋の客」。作・村松友視。
前半を読みながら大好きな半村良の「私の浅草案内」を思い出していた。

よそ者が住み着いてその土地に愛着を抱きながら土地のひとと触れ合う話である。

が、この小説は比べ物にならないくらいひどいものだった。
やたらに人気のある観光都市への礼賛が、いかにも地元の人が語るような口調で、ちょうどツイートなんかで使われる「いいネ!」で語られる。それもくどい。週刊誌に連載されていたものだから同じような記述が再度出てくるのも仕方ないかもしれないが、それにしてもくどい!

 なぞめかした人物の後半での招待明かしは、ミステリーというより「伝助劇場」の悪だった人が改心してしまう、あのパンチの効かないどんでん返しのようで、しまりがないといったらない。
 もっとも”情緒ミステリー”なる新しい分野を開拓しようとしたのかもしれないが、その古臭さはTVの2時間サスペンス&観光ドラマで、いやっというほどやってきたことである。

 ”謎”の女が好みであるような作者の今回の謎の女はちょっと無理だったんではないの?
「時代屋」の女房が面白かっただけに残念である。



「若い詩人の肖像」。作・伊藤整。
小説と思って読んでたら、告白日記のような内容であり、作者の履歴を見たらその感想は的外れではなかった。名声欲しさと俗物として見られることを極端に用心して回避しようとするずるさが淡々と描かれるが、ドラマもなければ作者に対する共感など生まれてくることもない。

 最後に出てくる恋愛体験などの記述にしても”肉感”を感じることもない。だから友人との会話で自分が動揺する場面でも説得力が弱いのである。自意識過剰が強い自分を描いたことに対しての他人の批判を意識しすぎた結果であろう。こうなると何も書けなくなっちゃうんじゃないかなぁ?

 単なる自己満足のブログのようである。ちょうどこのブログみたいな...。いやっ、こりゃあ大分失礼だな。


 ”小樽”が出すぎて辟易とし、二冊目では”小樽”をまるで感じさせないことで物足りなさと失望を味わった。情けない読後感想文になってしまったべさ。(多分北海道方言)


昨夜のメニューは「なめこと貝柱の雑炊」、「ボロニアソーセージとセロリの中華炒め」、「アボガド入りコールスロー」、「ごぼうとにんじんとしいたけの汁」。
 汁のベースは前日に野菜を二種ゆでたゆで汁である。素朴な味で醤油と塩だけでも充分うまい。

2013年1月25日金曜日

ムショうに腹減った(AERA風)

 午前中はまたも買い物。月末近く、たまに日替わり品が当方で必要なもの、しかも何軒かのスーパーでそれぞれ違う品を売り出しているときにはしごする。

 この日は「三温糖」、「味噌」、「卵」。リタイヤ人は自転車で街を駆け巡る。運動不足にはもってこいであり、一石二鳥である。これを実行してる高齢者はここ荒川区で5000人はいるはずだ。

 午後はレポートを完全放棄してジムへ。
徐々にジョギングの速度を上げてるが、以前まで回復するのには今のペースだと4月頃になりそうだ。夜の入浴ではマッサージ、その後インドメタシンの塗布と、膝・腰のケアも始めた。リタイヤ人はそう頻繁に医者には行けないんだ。麻生君に早く死ね!なんて言われかねないからな。


 昨夜のメニューは「生たらの醤油麹漬けホイル焼き」、「ブロッコリーのピリ辛みそ焼き」、「ほうれん草と豆腐の味噌汁」、「銀杏の塩炒り」。最後のはビールのつまみ。


 食後は「刑務所の中」の鑑賞。エピソードの積み重ねはよいのだが、どうにもまとまりがない。複数の脚本家によるうまくいかないケースではないだろうか。
 肝心の主人公役?山崎務より松重豊のほうが魅力的に描かれちゃったりしてるし、軽作業の監督が漫画的(原作も漫画だそうだ)なんで笑わされた。
 寒いんだろうけど、大阪の西成区の公園で凍えてるよりこの映画で描かれてるムショ暮らしのほうが600倍もいいんでないの?腹減らしてる身にとって米入りの麦飯はうまい!これは自衛隊の教育隊にいたときに経験した。しょっぱめのおかずが少しあるだけでたらふく食えたっけ。正月の食べ物のシーン、ご馳走である。自宅少数人数家族ではあんなに多品種の料理を口にすることは至難のことであり、現在では非常に贅沢なことになってしまったんである。公園で並んで雑煮をすするのに比べたらなんと幸せなことじゃないか?えぇっ?

 撮影は網走。そういえば今朝お隣さんからお菓子をいただいた。今から網走に親戚の結婚式に出かけるそうである。しかし出かける前にお菓子を頂けるというのも.....昨夜食べ切れなかったんだろうか?なんて考えちゃった。
 話は北海道である。来月の札幌行きに際してのお土産、お隣さんは北海道出身だけに難しいなぁ。困った。


 図書館で借りた本は久しぶりに小説である。「海猫屋の客」、「ある詩人の肖像」とシナリオ「ラブレター」。いずれも小樽が舞台のものである。これに山中恒のというよりは大林信彦の「はるかノスタルジィ」があるが、これはすでに見たことがあるんで除外した。しかしこうしたものを探す人がいるんだなぁ。今回もネットで質問者の回答からえらんだものである。

 リタイヤ人は旅行の仕方も変えるんである。

2013年1月24日木曜日

車優先社会

午前中、買い物で御徒町まで。御徒町だからって”御菓子”を買いに行ったわけである。

 目指すは「白かりんとう」。先日思い出して近所をついでに探してみたらなかったんで。
定番じゃないことに気がついた。そういえばたまにかりんとうを買うことがあっても、白かりんとうが隣に並んでた記憶がない。
 むかしは白かりんとうのほうが高級感があって、たまにしか食べられなかったと記憶するが、これもどうもあてにはならない。
 御徒町のこの店はお菓子の種類も充実しているので、たかをくくってたらあてが見事に外れた。
ここでの定番である、廉価な「紅茶」、天然「だしパック」などを買って、アメ横の菓子専門店に移動。しかし、ここでも見つからなかった。これは.......どうしたことなんだろう?

 ここでは同居人から依頼を受けたドイツ製のコーラ飴と節分用の豆(シングルパック仕様)を購入し、あえなく退散した。

 先程検索したら、中村屋とかちょっとした和菓子専門店で変り種白かりんとうが見つかったが、目指す代物(白物)は通販でもやってなかった。こうなりゃ東京中歩いて探してやるかぁ、えぇっ?



 同居人が休みでご在宅だったんで昼も午後のおやつも一緒。「レッドグレープ」にしたところ、ご臨終一歩手前?ひどくまずかったんで、またまたジャムに....。結果は種をとったものの皮を取らなかったんでプりザードタイプになった。
 代替品は「あんみつ」。


アベノミクスは主幹産業企業とべったり。自動車購入や維持に関する税金を撤廃し、もうかんのは誰?日銀には高飛車でも企業にはぺこぺこしてんじゃないの?”スクミノアベ”。さかさに読んでもアベノミクスにはならない。
 こうして車優先社会はさらに加速して膨張し、自転車優先レーンなんて夢のまた夢になった。歩行者?歩けるところなくなるんじゃない?車椅子なら大丈夫になるように整備してくれるかも?


 昨夜のメニューは「じゃことわかめの混ぜご飯」、「肉詰めピーマン」、「茶碗蒸し」、「なめこと豆腐の味噌汁」。
 後継機のオーブンでの初めての茶碗蒸しである。塩の量が多かったせいで味はいまいちだったが、オーブン利用で楽に作れることを覚えた。去年暮れの銀杏を再生した。

2013年1月23日水曜日

10粒の金柑

雨だったが、借りまくってた本を図書館へ返しに行った。その中には北海道旅行ガイドも2冊含む。

2月始めの旅行のプランを作るために借りたんだが、パラパラページをめくって楽しんだのはいいが、結局返す頃になってあわててプランを作成することになった。

 初日が札幌、2日目は小樽散策(雪の中?)、最終日が札幌散策&雪祭りという行程で、食事するところや観光ルートの確認して、後は出たとこ勝負。ただ”ワンデイパス”などチケットの確認だけはしといた。これは友人Tと旅行して覚えたものである。

 図書館でちょっと思い出して、「海炭市叙景」って小説を探してなかったんで検索したら、他の分館にはあった。帰ってから調べたら、舞台は函館であった。舞台が小樽だったら行く前に読んでおこうかな、と思い出したのであった。以前も長崎へ行く前に「長崎ぶらぶら節」、金沢へ行く前に吉田健一の「金沢」、高知は倉橋由美子のエッセイなどなど。直接旅行に役に立つわけではないが、ただなんとなくである。しかしこれに民俗学的な興味が出ると旅行にも広がりが出来るかもしれない、がそんな気が起きる気配は今のところないし、民俗学そのものについてはやはり興味が持てないなぁ、と考えつつ7冊の民俗学関係の本も返してきた。


 午後は雨も上がったんでジムへ。前回握力測定で1昨年より数値が上がってたんで気をよくして出かけた。我ながらお調子者である。おだてられた子供みたいだが、還暦だから良いのだ。
 膝の調子がいいこともある。だからジョギングも30分と抑制して、なるべく具合をみながらでも長期間維持できるよう努めている。痛みが出そうになった時点でストップかけるつもりだ。

 昨夜のメニューは「にんじんと鶏肉団子スープ煮」、「大根(皮)のきんぴら」、「さば(缶)と大根の塩麹汁」。
 前日ネットで見た”究極のかけたまごごはん”を実践した。黄身にめんつゆをかけたものを一晩おいておくだけのことなんだが、とてもうまいそうだ。白身が余ったんで肉団子にまぜたところ、ソフトな肉団子になり俺はうまいと思ったんだが、同居人には不評。
 また汁が魚臭いと敬遠!結局”たまごかけごはん”しか食べなかったんじゃないか?味が濃いがうまいとのこと。濃いわけである。3倍濃縮をうめないで使ったんだから。

 こういう失敗をこの日も2度やった。「きんかんの甘煮」を作ろうとしていて、最初の煮込みの後何を考えてたんだか、しゃもじでつぶしながら種を取り始めてしまったんである。レシピでは湯きりをした後砂糖と水を足して、再度煮込むようになってたんだが......。
 結局種を取り続け、完成したのは「金柑ジャム」である。

 今朝フルーツヨーグルトにかけて食べたがなかなか良かった、というのは強がりばかりでは決してない?

 

2013年1月22日火曜日

早春スケッチブック

以前住んでいたことのある相鉄線沿線「希望が丘」あたりを舞台にしたホームドラマのタイトルである。確か、山崎務と岩下志麻が出てたような記憶が.......。                                                                                                                                                話変わって、「FMこころ」はあきらめた。関西系のFM番組はPCで、しかも有料でも聴けないそうである。
唯一スマホという手があるが、そこまでするつもりはない。
 検索すると似たような質問を打つ輩が多い。確かに個性的な放送であり、J-WAVEやINTER-FMにはない選曲であり、耳にうるさくない。

関西を見直した要因のひとつだったんだが、非常に残念である。来月の奈良行きの宿泊施設のひとつである”ML”ではBGMがわりにかけてるんで、それを楽しみにするとしようかねぇ。

 実家から持ってきた10個ばかりの小さいゆずがそろそろ疲れてきてるようだったんで、「ゆず茶」を製作した。小さくても手間は同じであり、かえって皮の内側の白い部分をこそげ落とすのは時間がかかった。しかも完成しても食するのは一人である。

 つぎに”初物”の「ふき」を使っての煮物の製作。これも手間がかかる作業だ。葉がついていれば1メートル以上はあろうかと思えるような長い代物で、4等分にして板ずりにしても鍋でゆでるにしても、厄介な仕事だ。
 子供の頃嫌いだったもののひとつが今では大好物だ。にんじんやセロリの臭みがなくなった現在の種類の野菜とは異なり、ふきにはまだ当時からの独特の臭みが残っていて当時を思い出させる。「せりのごまよごし」とともに思い出すお袋の味である。

 今回気がついたのは繊維質が思ってたより多かったことである。先日試験の終わった「言語伝承論」で学んだ古代の麻布や絹とともに繊維として利用されたんじゃなかろうか、と思えるほどのたくさんの糸がとれた。
 しかもあれほど時間をかけて取ったと思われた繊維質は食べるときもなお口に残るほど、取りきれてなかったんである。こりゃ便秘体質にはうってつけじゃわい!


 「うまいっ!」。

これで調子が出てきて、「おでん」製作に突入した。これは昨夜のメニューにはいってない。


 冬になるとたまに無性に食べたくなる料理の一つである。
材料は   昆布、大根、こんにゃく、もちきんちゃく、ちくわぶ、はんぺん、つくね、揚げ物数種。これだけでふだん使わない大鍋が一杯になる。これを毎日少しづつ食べて3日から5日くらいで食べきる。

 よくカレーライスを大量に作って2.3日で食べるという話を聞くが、まさにあれと同じだ。俺はカレーではいやだが......。

 もちきんちゃくと昆布(結ぶだけのことだが)を自分で作るようになってからますます好きなメニューになった。ちくわぶ、はんぺんも最近導入したお仲間である。揚げ物数種はセットで売ってるもので間に合わすが、付属の汁は使用しない。添加物が多すぎるからである。「めんつゆ」のほうがまともである。
 つくねも自作したくなってきたぞ。


 昨夜のメニューは「干しかれいのソテー」、「ふき煮」、「あさりの味噌汁」。食卓は早春モードである。

2013年1月21日月曜日

調味料の高齢化対策

午後は読書。「遠野物語」。柳田國男の名著とされている本である。
民俗学を学ぶ人の必読書でもある。

そのほとんどが土着の民間信仰の聞き伝えを記録したものであり、若干著者の主観が入っている場合もあるという解説が付いていたりする。
 後進の研究者って大変だろうと思った。こうやって実地で調査することがほとんど不可能になっているだろうし、文献などの資料、発掘などによる史料に頼る以外方法がなくなっているからである。
 その分野は民俗学というよりは考古学になるんじゃないの?

その昔、いろんな分野の学者が集まって共同で研究しようとしたところ、一番先に脱退したのが考古学である。いきさつは分からないが、仲がよろしくないだろうことは推察できる。
 専門家、特に学者は皆そういった雰囲気を持っていて、他の分野の侵略を快く思わないところがある。実際にスクーリングでの講義にはそういった臭いがぷんぷんすることが多い。


 必読書なんだろうけれど、古典ははるか遠くにありておよそ必携書にはならないかも....。


昨夜のメニューは「木綿豆腐の蒸し物」、「青梗菜の炒めサラダ」、「たまねぎと麩の味噌汁」。

時間があったんで冷蔵庫内の整理。「サンバルソース」が少々、「ナンプリックパオ」、「バゴーン(蝦塩)」、「海鮮ジャン」がほとんど使われずに残ってた。
 アジア料理に、特にタイ料理にはよく使われるんで昼食のメニューの工夫によって消化する事にした。「バゴーン」は「カピ」の代用として使える。「バゴーン」はフィリピン産、「カピ」はタイ産である。
 「海鮮ジャン」はオイスターソースとの組み合わせがポピュラーであり、炒め物なら大体なんでも使える。
 ちょっと調味料の使用が硬直化してきた。これもボケの前兆?

2013年1月20日日曜日

昭和の香り

 とうとうビルトインタイプの電子レンジおよびオーブンがお亡くなりになった。
以前よりちょくちょくご機嫌斜めのときがあり、いずれはと思い後継機は既に用意してあるので、たまにそれを使うこともあった。

 昨日の朝は、どうしても動かない。スイッチが入ってスタンバイの状態にはなるものの、その次の段階に移らないのである。接触不良でありそうなのだが、とても素人がいじれそうにもない代物であり、メーカーの保障が切れてさらに10年近く過ぎたものに関しては修理も出来ないそうなんである。

 とりあえず後継機に全面的に引き継いでもらうことにして、午前中に壊れたレンジオーブンの中のターンテーブルを外し、物入れに改装した。2段にして麺類のバックヤードとした。
 麺類を移動したことで、菓子関連や調味料が取り出しやすくなった。

 よくみると最近使ってない調味料が多い。アジア料理を頻繁に作っていた頃に収集したものである。同居人の好みの問題があり、封印していたわけではなかったが自然と遠のいていた。
 これらのほとんどは賞味期限なんてないのも同然なんでお亡くなりになることはないので、消費を急ぐこともないのだが、今年は少しづつでもレパートリーも増やしたくなってきたぞ。お亡くなりになったレンジオーブン様のご冥福を....。


 大島渚監督、大鵬と”大”物が相次いでお亡くなりになった。大島監督作品、70年頃の「儀式」は最も衝撃を受けた作品である。「愛のコリーダ」から以降の作品は「戦メリ」以外観てないが、多分これを超えることはなかろう、と思えるほど作品に力がみなぎっていた。

 大鵬、小学生の頃おれもご他聞に漏れず「OO、大鵬、卵焼き」だった。巨人ではなく、西鉄(現西武)だったか、阪神だったかがよく思い出せない。柏戸より大鵬だった。みてくれも良かった。半べそかいたような顔の柏戸が気の毒になったこともちょっぴりあったが.....。                 ちょうど千代の富士と北の湖?の関係ににているかも?いやぁ違うな。でも若乃花より朝潮だったなぁ。お袋が北海道出身だったこともあり当然大鵬を応援してたから、その影響も強く受けていたんだと思う。

 ”大”物お二人のご冥福をお祈りします。

 昨夜のメニューは「鶏の味噌マヨ焼き」、「キャベツの甘酢漬け」、「豚汁」。
豚のひき肉を少し加えただけの「豚汁」もどきなのだが、他の材料を豊富にして、久しぶりに自分が食べたくなって作ったものである。
 チラシをみてお一人様一本限定98円の大根を買いに行ったら、売り切れていたが他のものを買うためにレジに並んでいて、その大根が前の客のかごに入っているのを見たら、30センチくらいのちび大根だった。あの大きさだったら決して安くなってるとはいえないんじゃないの。
 そのスーパーの後に行く店で同じくらいのものが同じ値段で売ってた。別に限定品ではない。いやぁ、こんなもんだろうと思いながら買った。葉っぱは「菜飯」に。


 土曜日なんでお酒。ご飯を抜いたら9時頃腹が減ってきたから「チキンラーメン」を〆ようかな、と考えたが、考えただけで結局酔っ払って寝てしまった。
 「鉄人28号」の中で村雨健二が金田正太郎に「チキンラーメン」(商品名は伏せてあった)を作って食べさせるシーンがあったんで自宅の在庫を思い出したからなんである。

三つの好きなものは「卵焼き」ではなく「チキンラーメン」だったかも....。

 酒を飲みながら観た「アド街」は「熱海」。やっぱり出ました「スマートボール」。神田の本屋の社員旅行でも行ったっけ。同居人が小さいときにも行った。先日の大阪でも西成区あたりで見た。客もそこそこ入ってた。浅草でも今はもうないんじゃないだろうか?その一点をとっても大阪はすごい!











2013年1月19日土曜日

身近な汚染物質

先日、近くの公園の前を通ったら柵が立てられ進入禁止になってた。ちょうど信号待ちだったこともあり柵に張ってあった掲示を読んだら、昨年末にダイオキシン濃度が非常に高いことが判明したことが告げられていた。
 ここは下水処理場隣接地であり、もとは化学薬品などを作ってた会社の跡地でもある。その会社も隣接した土地で盛業のようで、新しいビルも現在なお建設中であり、その敷地も相当広い。


 この公園は10年位前に整備され、起伏もあり、なかなかいい公園なんだが、それ以前の整備される前の荒涼としたくさっぱらはもっと良かった。ちょうど20年前のこと、水溜りのような池でザリガニ取ったりしたものだ。当時は荒川の川べりでも蟹などが生息してたし....。

 ってことは当時からダイオキシンに汚染されてたってことなんじゃないか?

こんなことで驚いていてはいけないんだろうなぁ。セシウムやなんやらで汚染されてることが分かっていながら住み続けなきゃならない人だってたくさんいるわけだし、この近所に住んでてダイオキシンが原因で訳の分からない病気になったとか、奇形児が増えたとか言う話も聞いてない。

 微量の汚染物質と共生してゆくことは、仕方ないこととして諦めなけりゃならないだろうな?

少しでも汚染から身を守るために、俺は毎日のアルコール消毒を実践し続けなけりゃならないところなんだが、肝臓が悲鳴を上げそうになるんでやはり毎日は無理なようである。


 昨夜のメニューは「シュウマイ」、「たたき長いものごまだれ和え」、「小松菜と豆腐の味噌汁」。シュウマイは前回失敗してるんだが、どのような失敗だったかが思い出せない。レシピには「失敗」としかメモされてない。詳細を書いとけば後で役に立つものを、ちょっとした手抜きによる学習能力の欠如は依然として是正されないんである。

 とにかく今回は何とかそれらしく仕上がった。くっつけすぎて蒸したものについては一部が皮がくっついたものがあったくらいである。もしかすると前回はこの”くっつき”の度合いがひどかったのかもしれない。

2013年1月18日金曜日

暇人28号

 そういえば年頭にあたっての所信表明してなかったなぁ。
大げさにやって達成したことや三日坊主にもならなかったことが過去数え切れないほどあったが、懲りずにやろうとするところが凡人たる所以である。

 さてあらためて考えると、そうそう浮かんでくるものではないが、とりあえず一月足らずで還暦を迎える。しかも生かされてるわけでないことをめでたいといわねばならない。
 実際平均寿命なるものは生かされている人も含めての統計上の数値に過ぎないんである。江戸時代ならば出産時、あるいは乳幼児期に死んでしまうことが多く、現代医学技術”仁”が実在してたら現代よりも平均寿命は長くなるという見方もあるそうだ。


 ともかく自立していることの”重さ”を強く感じるようになったことだけは確かである。”リタイヤ人”をとりまく環境は厳しくなりつつあり、アベノミクスはそれを再確認させてくれた。
 年金生活開始と同時だったのは、皮肉に聞こえるかもしれないが、日本で生きる以上気を引き締めて生活しなきゃならないことをうっかり忘れそうになった平和ボケ頭を目覚めさせてくれた。


 これだけ先行き不安が浸透してしまった今、容易にデフレが解消するとは思えない。しかも金融政策が猿でも分かるほど短絡的なものであり、ヒステリー気味に誇張するところなんぞ、右傾化というより茶番劇化してる。現に円や株価が上下というより右往左往してるじゃないか。”リタイヤ人”としては若者を右往左往させずに済むよう助力することが勤めじゃないかとも考えるようになった。まぁ、所信表明としては漠然としてるだけだし、今年はなしでもいいか。

 


 同居人外出&外食のため、厨房も閉鎖しせんべいやらチーズでウイスキーをちびちびやりながらDVD鑑賞。昨夜の出し物は「鉄人28号」。全26話中15話まで観た。
 原作を大胆にアレンジしてあり、その面白さは10年ぐらい前だと思うがすでに知っていた。はっきり言って横山光輝の原作は大人の視聴に耐えられない。ストーリーテラーではなかったのだ。設定そのものはともかく、意外性に乏しく、どちらかといえば淡々としていて安心して読める雑誌の巻頭を飾る大定番だったんである。


 しかしこの(正式には)二度目になるアニメは、昭和30年を舞台にした虚構と史実をない交ぜにした大活劇となり、洋画で言えばバットマンをダークヒーローに仕立て上げたクリストファーノーランの一連の作品に通じるものがある。主人公も悩み多き少年探偵であり、原作で彼はこんなに、というより正義の味方まっしぐらだった気がするんだが....。
 三鷹・松川事件や帝銀事件そして後半では黒部ダム開発まで登場したりと、こうした史実の借用はまさに「フォレストガンプ」である。
 
 キャラクターは原作にこだわって、リアルっぽくしないところが好感がもてる一因となっている。この反対に失敗したのが、つい最近の「009」であり、あれは全員別人じゃ。
 そして脚本に力を注いだことが、作品として成功した好例となった。また「メトロポリス」のように大作にするまでもなく、こうした試みがたびたびあると往年の漫画ファンは喜ぶんじゃないかなぁ。


2013年1月17日木曜日

悲劇にほんの食い意地じぃちゃん

 正月明けからずっと民俗学関係の本を読んでいて、さすがに飽きてきて昨日は1ページも読まなかった。そろそろレポートのとっかかりが浮かんできても良さそうなもんだが、なんにも出てこないんでこういうときはだらだらするに限る、と開き直ってすごすことにした。しかしこれが何日も続くと、以前にもあったことだが半年くらい後からやり直したこともあるくらいだから、用心せねばならない。



 昨日の収穫は国営放送で昨年暮れに放送された映画「喜劇にほんのお婆ちゃん」である。約50年前の老人問題を扱った水木洋子脚本の作品。
 当時老人ホームは養老院といった。35年前自分の母親を老人ホームに入れたんだが、その頃は両方が使われていたと記憶する。その養老院での描写からして面白い。ものすごい取材が前提としてあったんだろうなと感じた。
 実にリアルに描かれていながらも、悲劇が根源的なものであるがために逆に喜劇になってしまうという、錯綜としたものとなっており人物描写もさることながら構成のうまさはすんごい!

 役者はオール名脇役スター大競演である。出演者の中で存命の方は市原悦子くらいのものか?小沢昭一もつい最近亡くなった。その彼女も拙宅の近所のお墓のCMをやっている。彼女の役は養老院の新米職員であり、劇中「老人臭さに慣れないわ」という台詞が印象的だった。当時はもちろん加齢臭なんて言葉はない。職員室に戻ってお香を炊いて、それを嗅ぐことで臭いを消そうとするんである。明るく振舞おうとする職員の本音がはっきり出てて、実に気持ちよかった。
 現代の介護ヘルパーも同じである。何回か社員と飲んで実態は知ってる。

 本音を出しまくる老人と、なんとかうまくまとめようとする職員や家族の構図は今も変わらない。その職員や家族が本音を出せば....。当時実年41歳のみやこ蝶々が演ずるばぁさんと嫁、そして息子とのやりとりは解決の糸口が見出せないまま。当時実年50歳の北林谷枝演ずるばぁさんは養老院で諦めの境地にいながら漫然と死を待つ。
 50年前に高齢化社会問題は提起されていたんだ。驚きである。この二人の実年も。

 今日日、生活保護費の削減、高額医療費の是正のための高齢者医療費の本人負担増、など高齢化社会対策に大わらわである。50年前この作品を笑ってみていた20代が”後期”となって再度これを観て何を感じるんだろう?ほんの少し興味ある。



 昨夜のメニューは「鰯のパン粉焼き」、「キャベツとウインナのトマトスープ」。本来ならもう一品作るんだが、食欲が回復しないのでスープの内容を多くしたものにアレンジした。

 やはり暴飲だけではなく暴食というよりは量が多かったようである。大分回復してきた。それにしても映画の中で二人のばぁさんが食べてた浅草の「蒸し鶏」はうまそうだったなぁ。

2013年1月16日水曜日

雪のため?渋滞中.....レポート.....

 昨日の朝台所で発見したもの。
「雪見だいふく」の残骸である。
俺が寝た後夜更かし同居人が食べたものだ。
その夜は雪が降ってたし、なるほど、ね。

本来ならこちらも「雪見酒」にしたかったところだが、体調がいまいちで飲む気になれなかった。

それが昨日も一日継続してて、午前中は”こたつむり”状態であり、短時間だが眠ったようだ。

暴飲暴飲が災いしたか、食欲もない。
思い出すのが30年以上前、正月にテレビを見ながら1升瓶を空けたあと、2.3日具合が悪くなって医者に行ったら「急性胃炎」と診断されたときのことだ。
 症状は覚えてないが、そのときほどではないだろう。医者に駆け込むほどしんどくはない。


夕飯を軽めにとり、早めに就寝。ジムの疲労がとれてない?
それもあるかも...。

昨夜のメニューは「なめこと蟹(缶)の雑炊」、「鶏肉とわけぎのオイスター炒め」、「白菜と油揚げの煮物」、「えのきと豆腐の味噌汁」。

早く調子を取り戻して「なごり雪見酒」でも....。
当然だが、残り2本のレポートも遅々として進んでない。

2013年1月15日火曜日

白銀に招かれたよ

猫ではないが炬燵で丸くなっていたい天気だった。
にもかかわらず同居人は映画を観るため午後から出かけた。

俺は珍しくMXテレビで映画をやるんで、たまには観っかということで観始めたら30分くらいでやはり外に出てみたくなった。やはり雪が降ってると外に出たくなる欲求を抑えられません。
 午後2時、降雪のピークだったんじゃないかな。歩いてると雪の塊が傘に落ちてびっくりするくらいだったし、雪だるま作ってる子供たちの歓声も絶好調って感じだった。

 ゴム長でも少しすべり気味だが、ジムまでは歩いて10分もかからない。こんな天気でいつもより空いているだろうと思ってたが、どのマシンも待つことなく使える状態だった。

 最近は上半身のトレーニングをかかさずやるようになって、以前よりジムにいる時間が長くなった。混んでるときは一部省くこともあるが、この日みたいに空いてるときはじっくり出来すぎて疲れた。しかし走ってて膝も腰も変調をきたさないんで、この調子で継続できたら...と。


 去年漬けた梅酒のはかがいって、梅を取り出し梅ジャムを作った。梅シロップの梅では作ったことがあるが、梅酒自体が初めてだったんで酒の影響を心配したが、煮つめるんで心配無用だった。
 アルコールはすっかり飛んでしまって、実にまろやかなジャムが完成した。梅酒も漬けた期間が半年あまりであるにもかかわらず非常にまろやかだったことも良かったのかもしれない。残り約1リットル強である。

 さて、前日に買ったバナナがご臨終直前であったことから、救済措置として「ココナッツミルク・バナナ煮」を作った。これにあずきと砂糖を加えれば「タイ風ぜんざい」の完成である。最近バナナが高い。昨年異常に下がった反動なのか?4.5本一房30円くらいまで下がったのが、年明けて軒並み100円以上になった。
 先日買ったのは75円であり、久しぶりに安かったんでよく確認せずに買ってしまい、この始末となったわけである。


 MXテレビの映画の続きを夕飯後観た。「同窓会」。
みんな仲良し青春回顧コメディーであり、ほとんど毒のない作品で、外が雪の日にはちょうど良い?こういう日にはトニーザイラーの「白銀は招くよ」あたりがベストだと思うじじぃであります。

 昨夜のメニューは「牛肉豆腐」、「ほうれん草の味噌汁」、頂き物の「里芋といかの煮物」。

 

2013年1月14日月曜日

寒中、中韓料理で

三日酔いはないだろう?
それにしても身体がだるかったんで気合を入れて朝からカレーを製作。

バーモントカレーが食べたかったんで、&のつく会社のカレールゥをアレンジした。
その名の通りりんごと蜂蜜を添加しただけのことだが。

 適当な量でも良い具合に仕上がった。以前から値段だけが魅力の&社のカレーは粉っぽさが気になっていたが、アレンジしても粉っぽいことが分かった。

 「かんたんナン」って粉を買ってあったんで、焼いてみたところ見事なおせんべいが完成した。何が、どこが簡単なんだ?説明よく見たら、うまくまとまらないときは水を足せ、だと。
 あきらかに水が足らないな、とは思ったが、最初から多めでよかったんちゃう?


成人の日は荒天が見込まれることから月曜日の買出しを繰り上げた。 
外出に向いた日だったが、帰宅してからはごろごろ読書。
おやつに「レァチーズケーキ」製作。先日のケーキに使ったクリームチーズが100g残ってたんで「キリ」の小分けしてるチーズを2片足して作った。


昨夜のメニューは「じゃこと長いもの炊き込みご飯」、「餃子」、「もやしとかまぼこのチジミ」、「なめこと卵のスープ」。餃子・チジミの組み合わせは、さすがにいかがなものかと思った。

 粉物が多い一日だったせいだろうか?腹の具合(便秘?)が良くないし、やたらに眠気が襲ってくるんで早めに就寝。

2013年1月13日日曜日

休肝日には

お出かけ日和が今日まで続くそうである。
昨日は二日酔いで、資料が用意してあると連絡を受けたんで図書館との往復がやっと。

 出かける用事もないので、炬燵に入って夕方まで読書した。宮本常一の自伝である「民俗学の旅」。レポートそっちのけで、ひたすら横道にそれてるような感じだが、そのほかにも3.4冊民俗学関係の本を借りてきてあるんで、合間にちらっと見たり、脱線して違う本を読み始めたり、といわば読書サーフィンである。

 休肝日として8時過ぎにはベッドに入り、続けて読書l。こんな日があってもいいかぁ。


昨夜のメニューは「牛肉とトマトとキャベツのチーズ炒め」、「里芋のごま煮」、「小松菜とベーコンのスープ」。さらに自分用の一品「しもつかれ」。
 前日、友人Tからいただいた奥方の実家への正月帰省した際のお土産である。栃木・群馬・茨城などの北関東地方の郷土料理であり、先にいただいてすっかり好物になったのを友人が覚えていてくれ、帰省するたびにいただいている。実は今朝もご飯にかけて食べた。
 ラジオで聞いたところによると、各家庭で味がよほど違うらしく、コンテストなども催されているとのこと。発酵食品であり好き嫌いがはっきりする料理であるようで、友人Tは食べられないそうだ。栃木では給食のメニューにもなってるそうだ。小泉武夫さんも好物なんじゃないか?

 ”肝疲れ”にも良い様だ。今朝もすっきり!

2013年1月12日土曜日

初居酒屋.....

なんてこった!
新橋で飲むのにお目当ての店がないっ!
その住所の新橋3丁目10番地の10番地の建物のほとんどが何かの工事のために取り壊されちまったようなんである。
 あ~ぁ、やきとん食べながら飲みたかったのに、いっぺんに興ざめしちゃった。
が、落胆してばかりいてはいられない。俺一人ならともかく友人Tは約30分後に新橋に到着するから、それまでに店を特定しとかにゃならん。

 次候補の2軒はそれなりの居酒屋だが、金曜日ということもあり、どちらもほぼ満席である。こうなりゃニュー新橋ビルの地下にしちゃおうか、とも考えたが、ここは新橋だからTと合流してから探してもいいかなということにした。

 合流して駅から2.3分のところの路地1本入ったところに”やきとん”の看板が見えたんでそこで飲むことにした。3.4人先客があったが狭い店でも厨房3人に対しては暇そうな感じだった。
 
 とりあえずの瓶ビールと「シロのたれ」を五本。俺の定番であり、店の格付けはこれで決めている。Tが頼んだ煮込みを俺も追加した。

 煮込みは味がはっきりしないばかりか、煮込み足りないせいで脂分が肉に付きすぎて食べられたものじゃなかった。
 シロはというと、大振りなのはいいがこれもたれが煮つめられてなくしょっぱさだけが前面に出ちまって、はっきりいえば商売もので出すのをはばかられる”シロ”ものである。大きさを確認してからたのみゃ良かったと後悔した。130円分の大きさではあった。

 この店の特色は「キンミヤ」をボトル売りしてることだ。1700円、高いがこのあたりの相場なのかもしれない。この焼酎はホッピーと相性がいいとして流行ったが、ホッピーを出す店でこういうシステムをとってるのを見たのは初めてである。

 吉田(類)さんなら店のお勧めをたのむところだが、それをするにはシロの大きさゆえに腹は満たされちまっていた。ハイボール2杯と菊正3合で出来上がった。
 それにしても店員の愛想だけは良い。若いから近所だったらちょっと助言してあげたいくらいである。


 新橋を30分以上歩いて、昨年の暮れの大阪と比較してみた。
大阪の居酒屋はシースルーである場合が多い。居酒屋がカラオケを前面に出してる場合が多いことは先に書いたが、カウンターの中も良く見えるんで若い?女の子が立ってることも多かった。その光景はまるでスナックそのものである。あの時はサンタのかっこうしてた子の店も何軒かあったっけ。しかし一見さんには入りやすいんじゃないかなぁ。新橋は反対である。店の中がよく見えない。
曇りガラスの戸を開けるのは結構度胸が要るものである。ある程度居酒屋に対するイメージというものが出来てるから、あまりそれとかけ離れた店で飲むことをあえてしたくはない。
 新橋は昔?の風流を残してる場所でもある。以前宝石やさんと飲んだとき、三味の音が聞こえてきたことがあった。そういえば芸者さんも通うような割烹もあることを思い出したのもそのときだった。大阪ではどのあたりに新橋みたいなところがあるんだろう?2月の奈良行きも10日間のロングステイだから、スクーリングの合間に大阪へ遊びに行こうと考えてるんで、ちょっと探して見ましょうかねぇ。

 昨日は長女んとこで夕飯を製作。「ポトフ」、「きのこのピラフ」、「ごぼうのサラダ」、「ぶりと大根の中華炒め」。

 
 

2013年1月11日金曜日

酒飲みのゲップの二酸化炭素量

 京都議定書である。わが国の名前が付いてる世界的な環境改善指針がざわざわしてるって?
まぁ、お母さんからたくさん小遣いもらってる誰かさんが先走って出しちゃったとんでもない目標数値に届かないのはもちろんだが、原発なけりゃ二酸化炭素は出し放題の現状では、日本って先進国?それとも後進国?

 当初の6%だっけ?目標数値に達さない場合どうなるんだっけ?確か制裁措置かなんかあったんじゃなかったっけ?

 スポーツ選手が「絶対勝ちに行きます!」とかぶち上げといて負けて帰ってきて、開き直ってバラエティ番組かなんかでほざきまくってる連中と変わらないってことじゃないか。

 とりあえずの”謝罪”もない!これ、風潮なのかもしれない。

 しかも、それをそっちのけにして経済復活ばかり吠えてる現政権とそれにまとわりつく財界。環境の話なんてOOONPOとかOOO団体が目立たないところで騒いでるに過ぎない。この国にはやはり将来を見据えることの出来る指導者が出てくることはないのかもしれないな。「いいね!」をFBでもらって喜んでる首長なんてありえないんだけど....。復興予算を増やすぐらいのことでだまされてはならない。根本的な問題は、国民の関心を他に向けるようにして、また隠されつつある。

 というわけで、環境問題に関してはひたすら後進国への道を歩んでるわが国を憂いながら、俺はひたすら酒を飲むことにした?「こう深刻」にならなくてもいいのか?

 昨夜のメニューは「ぶりとねぎの串焼き」、「ごぼうとちりめんのしょうが煮」、「えのきの味噌汁」。
それらをウイスキーの水割りのおつまみにしながら。「ブラックサンダー」に大判が加わった。しかしクランチタイプではなく中身はチョコクッキーであるが、これも「柿ちょこ」とおなじくウイスキーに合う。


 そういえば若者の酒ばなれが進み、一時ブレークした「ハイボール」も一息ついちゃって、大手は次の戦略を打ち出してくるらしい。が、ウイスキーってそんなに飲み方あったっけ?ストレート、ロック、水割りくらいのもんだろう。10年くらい前に「ハーフ&ハーフ」なんて割り方をアピールしてたけど浸透はしなかった。
 しかし、そのさなか信州でのんだスコッチ”ボウモゥ”だったかな?うまかった。良いウイスキーはストレートかロックがうまい。白酒だって割って飲む奴はいまい。”ウゾ”は水で割ると白くなる野が面白いというだけで、やはり割りすぎたら本来のうまさが失せちゃう。
 さて、消費量を多くするために濃い飲み方を宣伝して受け入れられんのかなぁ?無理な気がしてならない。大原麗子なんかが甘ったるい声で誘ってくれたとしても、水割りまでが限度なんじゃない?3%のチューハイみたいなもんが飲まれてるくらいだから、ハイボール以上の濃さではハイボールのようながぶ飲みはできんもんな。

 ともかく今夜は新橋で酒場放浪する予定である。国政を憂いながら、である。真的?

2013年1月10日木曜日

新しいウイスキーの飲み方

 海外旅行産業が良好だそうである。やはり円高が後押ししているわけだが、国内で物が売れないのにこういった娯楽に金をかけられるのは、そんなには不景気って感じがしない。

 政府もここんとこ素人の俺が感じるくらいのことは、察してやたらに物価を上げてどうのこうのって政策を安易に立ち上げて欲しくないもんだな。海外へ行って欲しいものがあるのに国内ではないってことかもしれないし。

 しばらくパスポートも使ってないんで、写真と実物が大分変わってしまったかもしれない、とくに頭の辺りが....。円高が本格的になった頃には失業生活が始まっていたし、これから先も海外旅行とは縁がないような気がする。 第一こちとらには”円”がない!

 しいて言えば、ホーチミンとアユタヤには行ってみたいと思ってる。これはどちらも近くまで行っていながら、行きそびれてしまったことに由来するものなのだが、大学を卒業したら記念旅行にしようかと考えてる。海外旅行は体力があるうちの個人旅行にこそ醍醐味があると思ってるんで、後期高齢者になってからも行きたいなどとはまったく考えていない。

 そのときまで円高が維持できるかというと、これは予測不可能であり、また円安になって旅行者が少しでも減ったときのほうが成田も空いていて良いかも知れないのである。



 昨日は今年二回目のジムへ行って、身体が少し軽くなった(動くようになった?)様な気がして調子に乗って、頂き物のウイスキーを飲むことにした。翌日は同居人が休みであることから、彼女は自家製梅酒で付き合ってくれた。
 で、飲みながら年賀状を整理しながら、ふと思い立って都地図帳お広げて都内に住んでる人の住所を調べ始めたのである。そのほとんどの人が年賀状のみのお付き合いであるため、行き来がないことから気にも留めてなかったのが、こうして調べてみると結構面白い発見をした。

 たとえば先日七福神巡りをしたときに通った道に面したところに住んでる小学校の同級生とか、中国語の先生だった人は俺が中学生のときから住み、結婚してから再び1.2年住んでた調布市国領に住んでいるとか......。
 10年前の地図帳だから、またさらに街の様子も変わってるんだろうな。なんて考えたら3月にある深大寺のだるま市が懐かしくなった。さらに”酒場放浪記”で調布を探したら、布田(国領の隣)によさそうな店が取材されていたりして、これは今年は久しぶりにだるま市でも行ってみるかな。結構由緒ある仏像があることは「仏教美術史」でも出てきたくらいであり、そば屋が多いことでも有名なお寺町である。

 国内旅行とまではいかないが、やはり”じぃ散歩”がむいてるようである。

 ついでに発見したのが板橋区の区営洋弓場である。非常に珍しい?


昨夜のメニューは「牛肉とセロリの中華風炒め」、「キャベツのゴマ酢和え」、「きのこのとろろ汁」。
更なるつまみは「さきいか」、「クラッカー」、「柿ちょこ(柿の種にチョコをコーティングしたもの)」。「柿ちょこ」がウイスキーの水割りに非常に合うんでびっくりした。ちょっと癖になりそうな組み合わせである。

2013年1月9日水曜日

今年は どんどん....?

 気になった記事、というより新聞の連載コラム。スペインのバルセロナの下町でのこと。
「時の銀行」というシステムは自分がボランティア活動した時間が蓄えられ、その分だけたとえば介護や援助のサービスが受けられるというものである。
 現在住んでいる荒川区でも、確か2.3年前まで福祉協議会の主催で同じようなシステムがあったが、現在は消滅してしまったようである。このシステムには俺も参加していたが、終了になったときに理由もきかなかった。日本では浸透しにくいシステムだと思っていたからである。

 その反面、スーパーや家電店をはじめあらゆるところで乱れ発行されてるポイントカードはどうかというと、これは完全に生活に密着したものとなっているではないか?しかもこうしたシステムは日本特有のものらしい。

 営利に即結びつくものは発展し、遠い(否決して遠くない)将来を見据えたポイント制度には見向きもしない国民性のあらわれなのだろう。


 これに関してひとつのキーワードがある。それが「成長」である。「時の銀行」は名は銀行だが成長を目指すものではないということだ。
 今日日の経済偏重のキーワードも「成長」である。今年の流行語1号である「アベノミクス」が提唱するところのとどまることのない成長って、盛んに叫ばれているようだ。日銀はお金をどんどん刷って、銀行はどんどん貸し付けて、会社員はどんどん働いて、日本はどんどん成長するらしい。


 

 昨日は初図書館。ネットで頼んでおいたものの他に旅行ガイドや民俗学関係を何冊か借りた。
帰宅して久しぶりにじっくり読書もした。予定では民俗学のレポートに取り掛からねばならないところ、今回は読書に出来る限り時間を割き、レポートは集中して1.2日間で仕上げることにした。
 それだけテキストに興味がわかなく、参考書のほうが面白いということである。宮本常一については、俺の”つんどく本”の中にもあるくらいで、読み始めると止まらなくなる。柳田國男もしかり。もってはいないが関連して今和次郎にも興味がわいてきた。レポートにあてる時間がどんどん減りそうである。


 昨夜のメニューは「焼きさばとおろしダレ」、「里芋とさきいかの煮物」、「わかめの味噌汁」。
頂き物の里芋、どんどん消費しなければならないが、この日のメニューは同居人に受けなかった。

2013年1月8日火曜日

七草粥巡り

 事始には最適な日であった。同居人も初登校である。

午前中に七草粥の材料を買出しして午後からジムへ初汗流しした。
去年の教訓を生かし、近所にある3軒のスーパーの巡る順をあらかじめ決めてから七草粥のセットを購入した。去年早まって買ってから後で後悔したからである。

 近所で売られてる七草粥セットは大体同じところで作っている。1軒目が298円。確か2.3日前まで398円だったはずだ。100円値下げしてるんで買ってしまったのが去年のこと。
 2軒目が398円。大手デイスカウントの経営する食品スーパーである。ここの集客ポイントはちょっと異色で、それはそれで面白い買い物をすることもしばしばある。が、昨日は見るだけ。
 3軒目。ここが本命である。去年は198円だった。  なんと今年も198円だった。

その内容を見るにつけ198円でも決して安いものではないのだが、そこはめでたい?ものにはある程度財布の紐が緩みやすい日本人の特性を狙った商売上仕方ないことである。
 
 実際、パックをあけると5人前の表示があるものの、自宅では2人用で1合の米で五分粥を作ったところ、若干野菜が少なめに感じられるくらいだから、やはりお高いものであることに変わりない。

 

 初ジムには今年から週2の継続を目指してるんで、最初から無理して去年のように膝の老化を促進させないように、今までより慎重な態度で臨んだ。

 仕上げのランも時速を10k強に押さえて、膝が痛み出したらすぐやめるつもりで、それでも30分走れたし、息も上がらなかった。とはいえ今日の筋肉痛が楽しみだったが、今のところない。
 

 昨夜のメニューは「七草粥」、「鶏ひき肉のゴマ味噌風味の松風焼き」、「粕汁」、「かまぼことしいたけのポン酢炒め」。
 七草粥セットを購入した店で、当日賞味期限ぎれの豆腐、かまぼこが10円だった。当然買った。

2013年1月7日月曜日

キウイ再生事業

当初の予定より1日遅れで、年末実家で採取したキウイとゆずと金柑が届いた。

 荷物のほとんどがキウイであり、午前中に届いた直後からジャムセッションが始まった。
採取した時期が遅く、完熟しており半分は廃棄するつもりで臨んだ。

 案の定腐ってるものあり病気のものありでご臨終が続き、最終的に3割は処分することとなった。
本来ならベランダで展開している生ごみ処理の方へまわすべきなんだが、量が非常に多く処理能力をかなりオーバーしていたのだ。
 
 途中で昼食をはさみ、終わったのは三時のおやつの時間だった。


 約3割の砂糖を加えるため、皮をむいて計量したところ合計で4.2kあった。大鍋で2回、中鍋で1回煮た。

 今回気がついたのは灰汁が多いということで、前回灰汁抜きをした記憶がなかったんでちょっと驚いた。味見しても前回との違いがわからん。ただ3割の砂糖では酸味が強すぎるということだった。3割というレシピも前回と同じものではなく、そもそも前回のレシピが行方不明である。

 寒さゆえ?冬眠状態のはちみつがあったんで添加した。結果はオーライだった。


 夕食後覚ましておいたキウイジャムを瓶詰め。レモンを防腐剤として添加しても充分ではなく、最終的にはこの容器の煮沸消毒が最重要となる。昨年新生姜の漬物はこの作業を省いたことにより見事にカビの発生を見た。

 ジャムやピクルスの空き瓶を確保してあるんで、不ぞろいであるが保存と贈答に重宝している。
日ごろお世話になってるお隣さんに2.3瓶が届くのは明日あたりか。


 「ゆず茶」にはちょっと小ぶりすぎて不向きなんで、どうしようか考えてるうちに夕方になってしまったんで、この日のジャム作りは終了とした。金柑はサラダにする予定。

 ちょっと疲労気味で作った昨夜のメニューは「かぶと豚肉のうま煮」、「のっぺい汁」、「セロリとちくわのきんぴら」、「ゆでにんじんのもずく和え」。冷蔵庫が窮屈気味なんで、暮れに消費できなかった1リットルの炭酸水を使い切るため、自家製梅酒のサワーを同居人と飲みながらの夕食となった。
 

2013年1月6日日曜日

外来種

 とにかく寒い!
去年暮れの気温は例年より低かったということだが、年のせいとか運動不足による筋肉の減少などが原因してるのではないか、と考えていたんだがそうでもないらしい。

 それほど暖房に気をかけたことはなかったが、さすがに暮れ以来エアコンをつけたり、床暖房の温度を上げたりと積極的に調整することとなった。

 暮れにやってきた同居人の兄が勝手に炬燵を持ち込んだ。ただでも狭いマンションに炬燵は場所を食うんで反対したんだが、使わなくなった折りたたみ来客用ベッドを処分することで対応することにした。

 使用は同居人が泊まるときと限定するつもりだったんだが、実家から帰宅してさすがに寒かったのか、同居人が居間に炬燵を移動し始めた。
 炬燵で暖をとりながら過ごしたいとのこと。

 空間的には炬燵が居間に居座ることで、かなり狭くなるし掃除の作業も煩雑となるので、ソファを移動することにした。

 これでしっかり炬燵の定位置が決まってしまった。外来種による占拠である。


 しかし快適である。やはり寒さをしのぐには従来の日本式暖房は効率が良い。早速昨夜は炬燵で映画鑑賞した。悪くない。

 作品はチャップリンの「独裁者」。風船シーンと演説があまりにも有名なのに未見だった。民主主義を賛美し、当時のアメリカから共産主義者のレッテルを貼られたことでも有名である。しかし最後の演説は70年以上経った今でも古さを感じないばかりか、普遍性を感じさせる。見てくれが変わっても悪の存在はいつの時代でも変わらないのだということが分かる。

 この作品も悪くないが、やはり冬の季節には「街の灯」かな?
あの暖かさが炬燵のぬくもりに通じるようだ。こうして外来種は完全に市民権を得た。

 昨日の夜のメニューは「炬燵の上でのちゃんこ鍋」、「にしんの昆布巻き」。〆は鍋の残りにご飯を加えたおじや。

2013年1月5日土曜日

お正月映画興行

 年末を実家で過ごし、ほぼ毎日飲んだくれていたが、映画鑑賞時だけはしらふだった。
「ツリーオブライフ」、「英国王のスピーチ」、「ヤングゼネレーション」。

「ツリー....」はテレンスマリック作品。息子が自分と同じ轍を踏まぬようにと厳しく育てる、いわゆる家庭内暴力によって壊される家庭と、それがトラウマになった長男のナレーションで進行するドラマであり、しっかり映像美で語る。自宅ではなく実家の42インチで観たのは正解だった。ブラッドピットがすばらしかった。製作も兼ねてるだけあって思いいれも強かったんだろうなぁ。

「英国王...」は役者で見せた作品。ジェフリーラッシュ、いい役にありついて水を得たような演技だ。コリンファースについては、数々の賞を得てることが証明しているし、異論ありません。

「ヤング....」は70年代のピーターイエーツ作品。「ブリット」や「ディープ」が有名だが、これは「スタンドバイミー」の路線?の青春映画で、ちょっと面食らった。脚本でアカデミーをとっていて以前から探していたのが、最近になってレンタル店のお勧め作品として店頭に並んでいたのを見つけたものである。家庭などもよく描かれてるし、テンポもよいから古めかしさを感じさせずに最後まで引っ張ってくれるからお決まりのハッピーエンドも許せる。
 イタリア愛好家にはお勧め作品でもある。

 帰宅してから観た作品は、昨年暮れに録画しておいた「素晴らしき哉人生」。1946年フランクキャプラ作品。多分「ベルリン/天使のうた」や「マイケル」なんかはこれを基にしてるんだろうな。
 クリスマス定番映画のひとつである。資本家に対する批判も盛り込まれてる。

そういえば昨日の夕刊に「許されざる者」が日本で時代劇にリメークされるんだと。俺はあんまり評価してないが、アカデミーで高い評価を得たクリントイーストウッド作品である。
 モーガンフリーマンもよかったが、俺には悪役のジーンハックマンの方が良かったな。彼は悪役がとにかくいい!「クリムゾンタイド」、「エネミーオブ....」など。こういう俳優はもちろんいい人を演じてもうまい。「弾丸を噛め」なども良い例で、味があって完璧な人間ではないが好人物がはまってる。
 同じような俳優でジェームズコバーンは「弾丸を噛め」で共演していて、どちらかといえば善人を演じていて良い味を出してる。彼が非常な悪役を演じて印象深いのが「大いなる決闘」で、正義の味方を演じることの多かったチャールトンヘストンをいびりまくる。作品としては大味だが、J・コバーンが光った。
 そういえばそのチャールトンヘストンが悪役というより主人公の敵役として出ていた、その名も紛らわしい「大いなる西部」では、いかにも敵役にぴったりの演技だった。極めつけは「ボーリングフォーコロンバイン」のライフル協会の会長(役ではなく本物)として出演したことだろう。本当の悪役だったんである。彼の言動は銃所持賛成者を煽り、彼がなくなった後から現在も惨劇が絶えることなく引き起こされている。本当の悪役は善人の演技がうまいということである。


 昨夜のメニューは「アジの開き」、「キャベツの味噌汁」、「根菜の煮物(お隣さんからの頂き物に手を加えたもの)」、「かまぼこの海苔マヨのせ」。早めに作り終えたので、昨年暮れに作る予定で買っておいたクリームチーズを使って「ベイクドチーズケーキ」を製作。

2013年1月4日金曜日

かけもち七福神めぐり

 2006年から始めた正月の七福神めぐりの今回は柴又と江戸川ラインの二つをたずねるじぃ散歩になった。
 東京には都内と都下(最近使われなくなった)をあわせると30箇所近くあり、「一箇所七福神」を含めると50くらいあるようだ。一箇所で済んでしまうんでは面白みがないと思い、当初から興味を持ってみたことがない。

 こうして数えると毎年一回くらいでは死ぬまでに全部をまわることは到底無理だ。全部をまわることを目的として始めたわけでもないんだが、至近距離にあるものはついでにまわっても良いかもしれないと考えるようになったはじめが今回である。

 今回は五つの寺が重複しており、単独なのは四つであり、柴又のは寺ばかりで江戸川ラインに二つの神社があるだけである。一箇所で複数の神様をまつっているものもあるが、これは非常に珍しいケースである。
 奈良大に入って以来、なぜか寺に対する嫌悪感のようなものが芽生えちゃったみたいで、その分神社をありがたくなっちゃったようである。
 柴又七福神の中心的存在はもちろん帝釈天、つまり毘沙門天がまつられている「題教寺」だが、やはり人気はすごいもので、賽銭は箱ではなく、ちょうど明治神宮のように遠くから指定された範囲内に投げつける方式をとっている。

 多分こんなことだろうと、いままで敬遠してきたんだがいやはや露天といい、繁盛ぶりはすごいものである。そこから歩いて2分の「真勝院」の閑散振りと好対照である。ここには福禄寿がまつられている。

 話は戻り、自宅から都電、京成で高砂へ行き、最初の寺には寿老人がまつられていた。今年還暦を迎える自分としては、象徴的な七福神めぐりのスタートとなった気がした。
 高砂から北総線で一駅、新柴又で降りた。そこから徒歩で全部(残り八つ)まわって、2時間弱しかかからなかった。寄り道したくなるようなところはどこも混んでたし、昼を済ましてから出かけたもので腹もすいてなかったんで、一気に済ましてしまったようである。

 昨日の新年会でほんの少し飲みすぎた影響がこの時間まで継続していたのが大きな要因である。さすがこの日は終着地である金町でちょっと一杯の気も起きなかった。

 帰ってきて東京の七福神なるネットからプリントアウトした資料を整理してたら、なんと大島にもあることに気がついた。正月に大島か.......。さて、来年はどうなることやら......。


 この晩のメニューは「一人鍋」。同居人が外食ということで。寒かったこともあり、白菜の処分をかねてこのメニューにしたが、実は昼も「白菜ラーメン」だったんである。まぁ、白菜=百歳ということで縁起をかついだところでおしまい!

2013年1月3日木曜日

その五

百舌鳥からJR環状線の鶴橋へ移動。
その日の夕飯をここでの焼肉とするためである。
大阪で有名なコーリャンタウン。

新大久保を想像してきたら、大分様相を異にしてる商店街だった。
飲食街は一部にかたまっており、商店街の中には飲食店は散らばっていた。
耳にするのは韓国語オンリーである。歩いていんのは観光客かネィティブである。

猥雑な感じは新大久保ほどではなく、風紀もよさそうである。
西成区の後だから余計にそう感じるのかもしれない。

 ここでも同居人の兄に連絡し、ベスト3を教えてもらい、駅に近いその店に入った。
残りの二つは見つからなかったんである。駅に店の地図が貼ってあったが、それでも見つからなかった。

さて、一人焼肉。
入ったら1時間ならオーケーとのこと。
団体予約がつまってるらしい。なるほど忘年会真っ盛りなのだ。

今年は忘年会はひとつもなかった。
すっかり団体さんのお付き合いがなくなったということである。

通されたテーブルのお隣さんも一人焼肉の女性だった。
本を片手に焼肉をつまんで、ビールを飲んでた。
 よほど面白い本なのか?
席が離れてりゃこれを観察しながらの夕食も面白かったかもしれない。


 「シマチョウ」、「ミノ」、「白菜キムチ」、「ビール」。仕上げは「ビビンバ」か「チジミ」にするつもりだった。

お隣さんが追加で頼んだものが、店員に硬いからと言われ、店員のお勧めの「ミノ」に変えたのを聴いてたんで、俺も「ミノ」にしたんである。

 大ぶりの「シマチョウ」、さすが自慢の「ミノ」、量も味も申し分ない。
帰宅してから入るはずの入れ歯の場所には空きがあるんで、片方しか使えない歯で一生懸命噛んだ。おかげさんで口も疲れたが、腹も一杯になってしまい、〆の料理を頼むことが出来なかった。
 ビールを一杯にすべきだった?だが3品のどれもビールに合うんである。

店員は厨房に向かって怒鳴ってる。他の客への料理がもたついてるらしい。
自分のは運よくスムーズに運ばれてきてたが、よくみてると料理の遅れはそれほどでもないような気がする。そこは忘年会の団体予約がストレスになってんじゃないかと思えた。
 これだけうまいものを出してくれる厨房にはかわいそうな気がした。

 大阪に着いたのが8時ころ。
帰りのバスを待合室で他の客をぼんやり見ながらワンカップをちびりちびり。

 乗ってみたらがら空きである。自分の席は女性と隣り合わせだったが、即移動して2席で余裕を持って座ることが出来た。これで3150円はお得であった。

 そういえばJR夜行バスの発着時のメロディと阪堺軌道の発車時のそれが同じだということに気がついた。なぜなんだろう?と考えながら、すぐ眠りに落ちた。
















2013年1月1日火曜日

その四

百舌鳥では、とにかく仁徳天皇の墓参りを済ませようと正面まで歩いたが、さすがに距離があって
古墳最大級を足で実感した。
 そこで観光ボランティアをやってる女性と喋ったが、肝心の正面には祈祷を上げてる後ろ姿が麻原彰晃似の人が陣取っていて墓参りはちょっと離れたところとなった。
 女性の話ではその麻原さんはボランティア協会の仲間の間でも名物男だそうだ。

 歴史にも詳しく、いわゆるオタクらしいのだが、なにせ変わっているらしくその女性は苦手らしい。

 そこから古墳巡りをしながら百舌鳥中央図書館に入った。
さすがに歴史の本が多かったんで、ちょっと調べものしてたら、あっという間に1時間経ってた。
充実してんなと自己満足。

 西成区の人々にとって世の中が少しでも良くなるように仁徳天皇さんにお願いするんだったら、阿倍野に行くべきだったかもしれない。安部さんに引っ掛けたつもりなんだが、彼も二枚舌を使いそうだからなぁ。
 それに対抗すんには”百舌”でも使わなきゃね。