2013年1月27日日曜日

シナリオ通りに事は運ばない!

朝から寒い日だったんで、なるべくなら外出しないで一日ごろごろしながら借りてきた本でも読んですごそうと思ってたが、昼飯・夕飯とも材料がちょっぴり足らないことに気がつき、あえなく買い物に出ることになった。
 ついでなんで歩いていけるスーパーから、さらに足を伸ばしてふだんなら自転車で行くスーパーまで歩くことにした。午後からのジムも休むつもりだったこともあり、リタイヤ人は毎日歩かなきゃなまるからね。
 このスーパーは純米酒2リットル798円で売ってるんである。普通酒でもこの価格で売られているものはなかなかない。精米歩合は70%なんだがまったく問題ない。というより精米歩合を表示してあることでも評価できる。吟醸酒以上になれば当たり前のことだが、純米酒では表示されてないものもある。これって規制されてないのかな?

 合成酒はもっと安く売られているが、普通酒との価格の開きが大きくてこの価格帯は貴重である。ワインでは価格帯の選択肢が広いのに、これも日本酒が飲まれなくなった原因かもな。

 テレビを見ながら飲むには日本酒かワインに限る。理由はいたって簡単。ビールじゃトイレの回数の問題が発生する。焼酎やウイスキーならびに度数の高いものは、いちいち割ったり何かを加えたりで画面の手前で作業する手間が増える。

 ということで昨夜は「アド街」を見ながらちびりちびり。大昔、会社の上司に連れて行ってもらってすずめの焼き鳥を食べた「荻窪」が今回の取材先だった。商店街が多く残ってていいネッ!

昨夜のメニューは「牡蠣入り炊き込みご飯」、「さばのマーボー煮」、「ごぼうとほうれん草のバルサミコサラダ」、「かぼちゃの豆乳汁」。
 結構手間がかかった。午前中に「甘栗とあずきのバーケーキ」を焼いたり、お昼は「オムライス」を作ったりと、台所での滞留時間が長い日でもあった。

 残ったわずかな時間で「love letter」のシナリオを読んだ。岩井俊二の95年の作品。小樽も舞台になってる。この頃って大林信彦を始めタイムスリップとかよみがえりをテーマにしたものが多かったんじゃないかな。しかしこの作品はそういった安易な手法を使っていない。綿密な構成で現在と過去を往来する展開の仕方はシナリオだけでもかなり高度な作品であることがわかる。
 タイムスリップ物大全盛時代のご時世に向かって一言。「love letter」を読め!
”コムシノア”という洋菓子屋の名が出てたんで、先程調べたら小樽ではなく三宮にあるパン屋さんだった。すんごく美味しそう!”さんちか”行かねば。

 95年作品集だったんで、ついでに面白そうなものを二つ読んだ。
「エイジアンブルー」。終戦直後に在日朝鮮人を乗せた帰還船が沈没した事故を題材にした、関係者、関係者の子孫などの織り成すドラマである。重い題材と安易に明るい未来を予見させるような子孫同士の結びつきで締めるような作り方でないことに好感が持てるが、主人公?であるものが後悔や罪悪感(といった単純なものではないが)にさいなまれながら、家族を残し彷徨する姿については、理解に苦しんでしまうなぁ。

「KAMIKAZE TAXI」。原田眞人。話の流れは日系ペルー人のタクシーの運ちゃんが加わることで横道にそれそうになりながらも、ちゃんと登場人物がそれぞれ何らかの形でつながってるんでシナリオ自体では長さが気になったが、映像化されると感じないものなのかどうか分からない。ただ人種問題というより、特攻隊に関する異聞みたいなネタがあまり肉薄してこないところが、やくざ映画になっちゃってるから仕方がないんだろうなぁ。「カミカゼ」になりきるチンピラ(出番が多い)の最後や、運ちゃんの”用心棒”並みのめったぎりなんかが終盤をうまくまとめ切れなかった感があるが...。途中までが似た筋の「GONNIN」よりは全然良い。

 予定では昨日仕上げることになってたが、結局「民俗学」のレポートは一字も書けずに放棄することにした。今日からスクーリング中に受ける科目の試験勉強に突入。

0 件のコメント:

コメントを投稿