2013年1月30日水曜日

「はなかご」......

 壇一雄の短編を読んだだけ。
デカダン風味のブルジョワの私小説。歯が浮いてきたところでちょうど読み終えた。

 68年発行の多くの作家の作品を集めた選集に入ってたものだが、中に壇一雄と平田某の対談が載ってる小冊子がはさまれてた。頁を見ると外側にあるはずの4ページ分が紛失したものらしいことが分かる。
 対談での壇一雄の話はとても面白いのに、小説はこの一編しか知らないが面白くない。 石原新太郎の青春小説に類似してるように思えてしかたがない。そういえば石原さんの話は面白いと思えることが多かったっけ。政治以外に限定しての話だが。

 「火宅の人」は映画でしか観てないが、そういえば主人公の共通した行動が見られ、「火宅の人」が延長線上にあることが納得できた。

昨夜のメニューは「ミートソース」、「クリームシチュー」というファミレスメニューである。
ポカやったり手順を間違えたりで結構時間がかかってしまった。おまけに「おでん」やら鶏肉でだしをとったスープなどが占領しており鍋がなかったことから、パスタをゆでるタイミングもずれた。
 結局レンジで作るプラスチック容器での対応となった。こいつは湯きりがうまくいかない代物で、湯きりはざるでおこなったら、やはり正解であった。

 ミートソースを煮つめていたらまとまりが付かないから変だなと思ってレシピをみたところ、小麦粉投入をすっ飛ばしてた。これには仕上げの片栗粉で対応した。半端に残ってたセロリとマッシュルームを加えてみたが概ねこれも正解。
 クリームシチューは”ハインツ”のPR欄に載ってたレシピを使ったんで、ハインツのホワイトソース缶を使うようになってたところを自分で作ったので余計に時間がかかったんである。


 ぽつぽつと本読んでて、たまたま先日安岡章太郎の短編を読んだばかりだが、今朝の新聞で彼が92歳でなくなったことを知った。
 一昨年高知へ旅行する前に彼が高知出身ということで倉橋由美子のエッセイとともに読んだのが何だったか覚えてない。ただ高校生時代、濫読してた頃があり「悪い仲間」などの私小説を何篇か読んだことを思い出した。特に私小説風のものはやはり若いうちに読むもんなんだろうなぁ。今読んでも感慨がわかないもんなぁ。

 彼が後半歴史小説を書いてることを読んで、小説家ってふけるとそうなる傾向が多いんだろうか?

0 件のコメント:

コメントを投稿