2013年1月5日土曜日

お正月映画興行

 年末を実家で過ごし、ほぼ毎日飲んだくれていたが、映画鑑賞時だけはしらふだった。
「ツリーオブライフ」、「英国王のスピーチ」、「ヤングゼネレーション」。

「ツリー....」はテレンスマリック作品。息子が自分と同じ轍を踏まぬようにと厳しく育てる、いわゆる家庭内暴力によって壊される家庭と、それがトラウマになった長男のナレーションで進行するドラマであり、しっかり映像美で語る。自宅ではなく実家の42インチで観たのは正解だった。ブラッドピットがすばらしかった。製作も兼ねてるだけあって思いいれも強かったんだろうなぁ。

「英国王...」は役者で見せた作品。ジェフリーラッシュ、いい役にありついて水を得たような演技だ。コリンファースについては、数々の賞を得てることが証明しているし、異論ありません。

「ヤング....」は70年代のピーターイエーツ作品。「ブリット」や「ディープ」が有名だが、これは「スタンドバイミー」の路線?の青春映画で、ちょっと面食らった。脚本でアカデミーをとっていて以前から探していたのが、最近になってレンタル店のお勧め作品として店頭に並んでいたのを見つけたものである。家庭などもよく描かれてるし、テンポもよいから古めかしさを感じさせずに最後まで引っ張ってくれるからお決まりのハッピーエンドも許せる。
 イタリア愛好家にはお勧め作品でもある。

 帰宅してから観た作品は、昨年暮れに録画しておいた「素晴らしき哉人生」。1946年フランクキャプラ作品。多分「ベルリン/天使のうた」や「マイケル」なんかはこれを基にしてるんだろうな。
 クリスマス定番映画のひとつである。資本家に対する批判も盛り込まれてる。

そういえば昨日の夕刊に「許されざる者」が日本で時代劇にリメークされるんだと。俺はあんまり評価してないが、アカデミーで高い評価を得たクリントイーストウッド作品である。
 モーガンフリーマンもよかったが、俺には悪役のジーンハックマンの方が良かったな。彼は悪役がとにかくいい!「クリムゾンタイド」、「エネミーオブ....」など。こういう俳優はもちろんいい人を演じてもうまい。「弾丸を噛め」なども良い例で、味があって完璧な人間ではないが好人物がはまってる。
 同じような俳優でジェームズコバーンは「弾丸を噛め」で共演していて、どちらかといえば善人を演じていて良い味を出してる。彼が非常な悪役を演じて印象深いのが「大いなる決闘」で、正義の味方を演じることの多かったチャールトンヘストンをいびりまくる。作品としては大味だが、J・コバーンが光った。
 そういえばそのチャールトンヘストンが悪役というより主人公の敵役として出ていた、その名も紛らわしい「大いなる西部」では、いかにも敵役にぴったりの演技だった。極めつけは「ボーリングフォーコロンバイン」のライフル協会の会長(役ではなく本物)として出演したことだろう。本当の悪役だったんである。彼の言動は銃所持賛成者を煽り、彼がなくなった後から現在も惨劇が絶えることなく引き起こされている。本当の悪役は善人の演技がうまいということである。


 昨夜のメニューは「アジの開き」、「キャベツの味噌汁」、「根菜の煮物(お隣さんからの頂き物に手を加えたもの)」、「かまぼこの海苔マヨのせ」。早めに作り終えたので、昨年暮れに作る予定で買っておいたクリームチーズを使って「ベイクドチーズケーキ」を製作。

0 件のコメント:

コメントを投稿