2016年7月16日土曜日

肉も蒸し暑い

7月15日。    134/90。 60.8kg。

 予報通りの1日だった。ふったりやんだり、と梅雨らしく、湿度が高くスーパーから外へ出た途端メガネが曇る。この日は俺のおふくろの命日でもある。当日も蒸し暑い日だっけ。

 それでも午前中に買い物を済ませ、午後からは映画を観て過ごした。

 昼食は作ってあった「肉味噌」を使っての「ジャージャー麺」。

 1本目の映画は「鍵」。1959年、市川崑監督・共同脚本。もちろん原作は谷崎潤一郎後期の作品である。初めての映画化ということで、この後国内外で4.5作作られているとのことで、記憶にあたらしいのが川島なお美主演のもの。
 で、初映画化なのに原作の設定をいじくり、題名の「鍵」も違う場所の鍵の意味になってるし、結末まで変えてしまうという大胆なものになっている。オリジナルとして鑑賞しても充分面白い作品になっていると思う。それにしても原作者はその点について黙っていたんだろうか?
 この映像で成人映画、いかにも当時の映倫のあり方が分かる上でも貴重な作品だ。木村(仲代達矢)を語り役に設定していることで、彼が死ぬところで終わりとおもいきや、どんでん返しが用意されている脚本のアイデアは監督自身から出たものらしいが、やはり天才なんだな。

 2本目は「青春残酷物語」。1960年、大島渚監督2本目の作品。当時の新宿、渋谷、江東などの様子が観られる、だけではもちろんない。若者のどうにもならない憤りを描き、その経済行為が稚拙なために犯罪となり、自滅してゆくさまを徹底的に突っ放し気味の演出で描く。
 主演演ずる川津祐介がりんごをかじるカットはうまい演出だなあ。テンポの良い脚本とともに後世に残る作品になること間違いなし。
 佐藤慶さんが新人でクレジットされてたり、若々しい(当たり前だが)渡辺文雄さんなど、この頃から大島組が形成されていたんだな。殿山さんと戸浦さん・小松さんが加われば最強軍団だったっけ。
 石原前都知事が描いた一連の青春モノの映画化された作品に通じるところがあるとはいえ、どことなく雰囲気が違うのは関東と東京の違いからくるものと、階級からくる格差によるものだろう。
 それと映画会社のカラーも影響してるかも。松竹対日活・大映。

 夕食は「木綿豆腐と空芯菜の白和え」、「もやしとチャーシューの中華スープ」、「ぬか漬けきゅうり」、「野沢菜漬物(既成品)」、「キャベツと厚揚げのホイコウロウ」。
 主菜も副菜も二転三転して出来上がったものである。
 まず主菜に使う予定だった豚肉がダブルブッキングされていたことに気が付き、在庫がないのでこの日買った処分品の厚揚げを使ったレシピを探して作った。
 このところメニューの変更が頻繁にあり、買い置きしていた肉が心配である。豚肉は1kg、鶏胸肉3枚(約800g)で買うことが多く、それを1周間に振り分けて使っている。こうすることで週1万円食生活の運営がやりやすくなる利点があるが、これも今の時期はやはり最長4,5日で消費しないと危険極まりない。

 で、この日、食後、ワインをちびちびやりながら観ていた「ワインを巡る旅」で出てきた牛肉の煮込み料理をケイのにぃにぃが再現したいというので、翌日ビーフカレーにすることに決定していた牛肉の処分品をそれに当てることには問題ないんだが、夕食のメニューを作りなおさねばならず大いに頭を悩ませる。
 ブツブツ言いながら続けて「ハウスオブカード・シーズン3の4巻」を観て、ダウン。

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