2015年7月29日水曜日

涼しいひきこもり

7月28日。
朝方曇り。予報では朝のうちに雨が降るかもしれないとのことで、午前中の弓道をさぼり梅干しに専念することにした。

映画観ながらベランダを気を付けて見ることにして午前中を過ごした。

「紙屋悦子の青春」。黒木和雄監督の遺作となった作品である。その前作も井上ひさしの戯曲が原作だったが、この作品も戯曲が原作で前作よりさらに映画らしくなくなっている。そのほとんどを主人公夫婦が追想する病院の屋上と、追想場面となる悦子の実家の屋内というシンプルなもので、役者の演技と会話で戦中の庶民の生活と生と死がいかに身近の問題であったことを知らしめるよう構成されている。原田・永瀬の初々しい青春の演技だけでも戦争に対する監督の強い批判精神は発揮されたと思う。
 永瀬の役が「平戸出身」ということで、平戸は以前より気になっていた場所だが、来年の予定に組み入れてみるかぁ。

この作品の舞台は鹿児島。ということで?昼食は「鹿児島ラーメン」。先日処分品で買った袋乾麺である。

午後も晴れたり曇ったり。この日2本目の映画鑑賞。「おとうと」。2010年、山田洋次監督作品。
寅さんと同じパターンであるが、こちらのほうの寅さんはアル中であり、さくらは姉である。で、これは市川崑監督の同名作品に対するオマージュということで若干シリアスに仕立ててあるが、これが中途半端であり、この作品の寅さんに同情の余地が少ない。
 寅さんが死ぬ「ホスピス」のところでは啓蒙的な場面となり、うるさく感じるのも欠点となっている。
西成区に登場するが、実際のホスピスは山谷のものだということである。大阪の風景も懐かしい。
 ここでの寅さんはアル中で、末期がんになり胃ろうを着けてるが、ここに焼酎を入れて酔っ払うシーンがある。これと同じことをやっていた人に俺はヘルパー時代に会った。映画公開のころだろうか?いや、映画より少し前だな。もしかするとアル中にとっては常識なことなのかもしれない。

3本目は「宇宙人王(ワン)さんとの遭遇」。まことにへんてこなSF映画。ひたすら拷問室でいたぶられるなぜか中国語しか話さない宇宙人と同時通訳のイタリア女性、いたぶるイタリアくそ野郎の3人が主に1時間写される。で、結末は?評価は分かれるところだろうが、こういうのも面白いな。

夕食のメニューは「鶏肉と小松菜の甘酢炒め」、「長芋汁」。

食後発泡酒を飲みながらいよいよこの日4本目。「コンテジョン」。S・ソダーバーグ作品。
新型ウイルスの感染の恐怖を描いたものだが、目新しいものはなく、オーソドックスな仕上がりとなってる。二日目から始まるというのが唯一意表をついたものだが、彼の「トラフィック」や「エリンブロヴィッチ」あたりのドキュメンタリータッチとフィクションの見事な融合を知るものとしては、このくらいでは満足しないんだよな。

5本目にトライするつもりだったが、次の日が健康診断だからってわけではないが、さすがに疲労を覚え、そのままダウン。

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