2013年6月23日日曜日

私の浅草案内

 今朝も二日酔いである。

昨日は午後のダンス教室終了後、同居人兄妹と上野経由で浅草へ行った。上野ではアメ横に寄って地下のアジア食料品店で「緑豆」を購入。「むら珍」と肉屋が閉まってたんで店主に尋ねたら、肉屋は引越ししてむら珍は廃業しちゃったとのこと。残念である。むら珍はネット販売もやっていたがこの地下街でも品種が多く、買いやすかったんだがなぁ。
主目的は二つで、ひとつは仲見世で「あげまんじゅう」を食べることである。同居人が神保町であげまんじゅうの美味しさを体験したことから、俺が言い出したんである。

揚げ饅頭ってのは伝統的な食いもんではないが、これだけ広がりを見せるようになると、この浅草においても「浅草名物」という地位を確立してしまうんである。

浅草寺近くにある「九重」が流行ってる。手前の”元祖”は敷居が高いだけでなくばら売りをしていないこともあり、客はあまりいない。俺は揚げ饅頭自体上品な和菓子とは思ってないから、格式ぶったことをやられると反感を持っちまうんで、はなからこういう店は敬遠してしまう。

 さて、「九重」で3種類買ってそれぞれ一口ずつ食べたが、つぶあんの黒胡麻饅頭が一番うまかったな。プレーンな奴はこしあんであり、つぶあん派の俺の好みではない。カスタードに至っては論外である。どうも和菓子に対しては保守的だな。
 仲見世も様変わりして、店の業種も世代交代が見られる。「梅園」なども景観が随分と変わって、ちょっと甘いもんでも、といった気楽に入れる店ではなくなったような気がする。それにしても三社祭とほおづき市の合間の浅草だがいつ来ても人が多い。

 浅草寺と浅草神社をお参りしたら、神社で猿回しをやってたんでちょっとのぞいてみた。
浅草寺の裏を通って六区、そしてひさご商店街のなかの「伝統工芸館」を見学した。そこからバスで吉原大門へ行くつもりだったが、停留所二つだったんで歩くことにした。シャッターが閉まったままの店舗が目立つのはここでも例外ないことであるが、雰囲気がなかなかいいところなんでもったいなさを強く感じる。

 さてふたつ目の目的である。吉原大門近くの「中江」で桜肉フルコースを食べるんである。6時に予約してあり、時間まで1時間あるんで俺は銭湯に行くことにした。彼らは出かける前にシャワーを浴びてきたとのことで喫茶店で時間をつぶすことになり、そこで別行動となった。

 20分くらいぶらついて、あきらめかかった頃煙突を見つけた。こぎれいな銭湯でタイル張りの壁も新しいもののようだった。外は晴れてたんで中も明るく非常に気分のいいもんだった。水分摂取を最低限で止めといて、ひたすらビールまで我慢をする。風呂屋を出るところで一緒に出てきた老婦人に天気のことなど話しかけたら、どちらへ向うのかたずねられたんで「三ノ輪」と告げたら、「気をつけて...」と返された。いやぁ参ったな、と思ったけど決していやな思いをしたわけではない。かえって気分は良くなってさっそうと「中江」を目指した。

 6時ちょっと前に入店して即ビールを注文。うまかった。
桜鍋コースのほかに「煮込み」、「タンステーキ」を注文したが。量的にも油の少ないロースの感触も申し分のないものであった。デザートの桜おこしが一番だったな。ネットで調べたら谷中で売っているようである。俺にはさらに目的があり、それも達成した。
 それは「神亀」を飲むことである。太田和彦さん一押しの埼玉の酒である。まず生ビール2杯で渇きを癒してから「諏訪娘」を冷酒で1合飲み、ここから「神亀」を燗で飲む。共通してるのは両方ともかなりの辛口であり、俺の好みのタイプではない。が、ちょっと甘めの桜肉には合うんだな。だから純米酒だが吟醸でないことも納得である。「神亀」2合で酔った。気が大きくなりかえりはタクシーで。

 帰宅後日本酒を燗でちびちびやりながら「アド街」鑑賞。そしてダウン。

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