2020年3月28日土曜日

アカバ!

3月27日。星期五。               121/79。64.0kg。

 残ってた「イギリスパン」を1枚焼いたところ、それが2枚であることがわかった。ケイのにぃにぃが買ったもので、あとで聞いたら10枚切りだったそうだ。サンドイッチにして食べた残りだそうだ。
 で、片面づつ焼けた所へバターを塗り、インスタントレモンティーに浸しながら食べた。うまい。

 新聞。色付きのマスクをして登校した生徒に「校則で白以外はダメ」ということで「外せ!」と言った教師の記事が載ってた。なぜ、一言家に白いマスクがなかったのか、ときけなかったんだろう。しかもマスクは何のためにしているのか考えなかったんだろうか?自分で物事を考えられない、こういう輩が増えていることは明らかであり、コロナよりもたちが悪いかも知れない。

 返却期限が近づいているので、午前中に映画鑑賞。

 「魂のゆくえ」。2017年ポール・シュレイダー脚本・監督作品。あの「タクシードライバー」の脚本家で、あの後数々の脚本のみならず監督作品を発表している。
 これはかなり前から企画していたとのことである。脚本は綿密に練られていて、主人公の設定も複雑に描かれており、変化していく心情に共感が持てる。
 息子をイラク戦で亡くし、その後離婚して無為な生活を送っていたところ、宗教界に誘われて牧師となるまでは冒頭で本人のセリフの中で語られる。
 で、現状は宗教と現実の乖離したところで悶々とした生活を送り、身体を病み(多分胃がん、それもステージ4程度)、アルコールも手放せない。
 信者の夫婦の悩みに答えようとするが、かいもなく夫は自殺してしまう。そして、その自殺の真意を知ることで自分の生き方も変わっていく。ここが見せ場である。
 未亡人となった妊婦である女性とのふれあいがファンタジックになり、それがこの物語の主題ではあるがトーンが変わるので驚かされる。
 教会への最大出資者が地球汚染に関わっていることを糾弾した夫の遺書通り、牧師は汚染された湖で葬式を営み、合唱隊にこれも遺書通りニール・ヤングのプロテスト・ソングを歌わせる。これがメディアで話題になり、出資者の怒りを買うところで、牧師の最後の行為が予見できるが、結末にはどんでん返しがあり、ハッピーエンド?になる?「first reformed」は原題だが、牧師がその運営を任されている教会の名前でもある。エンディングは「最初の改革」に至った牧師の心情をあらわしたものなんだろうか?非常に心揺さぶられる作品だった。主演のイーサン・ホークがいい。

 二本目は「パターソン」。2016年ジム・ジャームッシュ脚本・監督作品。とにかく柔らかい生活を描く。詩を書くことと仕事の後の犬の散歩と途中で立ち寄る行きつけの酒場での1杯のビールとデザインオタクの妻をこよなく愛するバスの運転手の1週間を淡々と描く。事件は何も起きない。
 
 滅亡寸前の地球に幻滅する牧師の再生と比べると、何と穏やかな運転手だろう。牧師もこの作品を鑑賞したらこれに癒やされるだろう、なんてね。
 運転手役は名前もこの人しかないね。アダム・ドライバー。

 昼食は「ざるそば」。昨日かなりの贅沢をして、食費もかなり少なくなったんで、徹底して切り詰めることにした。「やわらかくないなぁ」。

 午後はお隣の市まで出かける。毎週金曜日の恒例行事となりつつある。

 強風、砂嵐である。まるで「アラビアのロレンス」的行軍だ。頬を砂が叩きつける。容赦なく砂が目に入る。口も開けられない。向かい風で前に進まない。坂道でもこがないとくだらないほどの強風だった。到着まで40分近くかかった。

 レンタルビデオ店で別れ、帰り道近くのスーパーで買物。帰りは風も少し収まり楽だった。

 夕食は「湯豆腐」。具材は白菜、春菊、長ネギ、セリといずれも自宅栽培のもの。豆腐は処分品で28円税別のものを5個買い、そのうち4個を使用。

 エビスビール~わずかに残ってた「谷川岳」~「天狗舞」。いずれも純米酒。天狗舞は石川県の酒で色と味が非常に濃くて、同県産の菊姫の特別吟醸といい勝負である。どうも日本酒の趣味がケイのにぃにぃと合うようだ。
 1966年から1969年までのアメリカ流行歌を聴きながら天狗舞を空けてから9時頃ダウン。

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