2020年3月22日日曜日

邦三と洋一

3月21日。星期六。               124/88。64.1kg。

 早朝キッチンは「レアチーズケーキ」。ベース(クッキー)とうまくくっつくといいんだが。「プリン」のような失敗はしたくないのでかなり慎重に作業した。
 朝食は雑炊と味噌漬けたら。味噌漬けは初体験だった。二切れが重なった部分が漬かっておらず、さらにグリルで自動モードで焼いたところ「焼き過ぎ」状態になり、半分近い部分が焼け死んだ。味が良かったので、再度作るつもりだ。もっともケイのにぃにぃは西京漬けとか味噌漬けの焼き魚を好まない。奈良漬けも好きではないようだ。

 朝から映画鑑賞。「風船」。1956年川島雄三監督、脚本は今村昌平との共同で、今村昌平は助監督も務めている。原作は大佛次郎のまさに日活文芸大作である。
 出演者を列記するだけでもその豪華さがわかる。主演の森雅之が演ずるのは「村上春樹」で同姓同名。息子が三橋達也で娘が芦川いづみ(田端出身)で、監督が芦川をかわいがっていたという事実がこの作品でもよく分かる。特典画像のスナップでも一緒のショットが多い。
 息子にからむ女性を北原三枝、新珠三千代、村上春樹の昔の知り合いを左幸子が演じている。ウィキペディアによると、新珠三千代と左幸子は偶然にも2001年に71歳でお亡くなりになっていた。
 もう一人、後に悪役で活躍した二本柳寛が重要な役を演じていて印象的だ。まさに主役級のバイプレーヤーである。
 「風船」は漂う人間の生き方を表している。財を成した村上春樹が単身で京都へ移住し、その後を娘が追ってくる結末がいいね。エンドの繰り返される二人のアップもいい。

 昼食は「醤油ラーメン」。具材はもやし、キャベツ、人参、ゆでたまご、メンマ、ネギ。ケイのにぃにぃが「飽きた」とのこと。残り2食は東京へ移動しよう。

 午後のロードショーは「夏休みの地図」。2013年深作健太監督作品。広島を舞台に、被曝三世である主人公の家族や友達などのひと夏を描く。
 中盤で祖母役を始め、被曝体験者のインタビューが入る。中だるみがあるものの、制作意図が地方アピールも兼ねているものであり、仕方ない面も目立つ。主人公の父親役で山本太郎がいいとこ見せている。
 ドームを多方向から撮影されており、夏の光景と相まって素晴らしい景色が多く観られる。

 この日3本目は「夫は見た」。1964年増村保造監督、黒岩重吾原作作品。いきなり若尾文子の入浴シーンで吹き替えがありあり。92分、数人の主要人物の人生がそれぞれ悲劇的な結末に向かっていく。
 田宮二郎、岸田今日子、江波杏子、川崎敬三は皆さん故人となっている。かなりカメラワークに凝っており、エロ場面のサービスも満点の作品となっている。

 夕食は「牛肉すき煮」、「水菜のゆず塩和え」、「肉なし肉じゃが」、「春菊入り納豆」、「赤かぶの味噌汁・葉入り」。
 エビスビール~焼酎の水割りをちびちびやりながらDVD鑑賞。

 「ヤング・アダルト・ニューヨーク」。2014年ノア・バームバック脚本・監督・制作作品。この監督、気になる作品が多い。これもその1本。
 倦怠期を迎えているドキュメンタリー映画監督は仕事でも不調で、妻ともうまく行かなくなる。そこへ若い夫婦と知り合い、元気づけられると同時に利用されることとなる。が....。
 脚本がいいね。コメディ、ちょっぴりミステリーぶくみで、中年の生き方に対する提案、みたいな結末。ベン・スティラー、ナオミ・ワッツ、アダム・ドライバーと、キャストもいい。

 〆にジョニーウォーカー(赤)を飲んで9時にダウン。

 
 
 

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