2018年6月29日金曜日

5倍じゃが~

6月28日。星期四。            136/81。61.2kg。

 「東京百話」は坂口安吾の「田園ハーレム」。終戦後すぐに出来たという小岩の田んぼん真ん中の2階建て建物5棟を擁する、今で言うとスーパーセンター型遊郭ということになるんだろうか?ダンスホール、飲み食い処、寄宿舎などがあり、ネットで記録フィルムを見ることもできる。
 その名も「東京パレス」。2.3年前にぶらついた平井のついでに跡地を散策でもしとけばよかったな。が、地形から言うと、平井と小岩はふたつの川を挟んで、間に葛飾区が入り込んでいる。駅名で言うと新小岩だ。葛飾区には三業地ってなかったんだろうか?

 「一日一言」ではルソーの「告白」が面白そうな本であることを知った。次回の古本屋の楽しみが増えたな。

 寝るのが早すぎて、その日のうちに最初に目覚めた。で、寝なおし、1時ころからは本を読み始めた。時々眠くなると目をつぶるが、少しは寝たんだろう。この繰り返しで3時ころまでに読みかけの町田康「真実真正日記」を読了した。作中で執筆中だという小説の主人公が、実はこの日記の作者だという凝った設定の面白い読み物で、実は本人のものの見方が投影されてという、面倒くさい手法ではある。おふざけ小説の中には痛烈な天皇批判まであり、しっかりした考え方を持った人であることがわかる。
 タイミングよく?、町田康原作作品が近々公開されるらしい。それも脚色しているのは宮藤官九郎だって。

 朝食は昨日のカレーで残ったスープセロリの葉の部分を炒め、クミンを始めとした香辛料を使ってベーコンと一緒に炒めて卵でとじたものをチリソースで。当然サンチュの座布団付き。まあ、味はルッコラのほうがいいな。
 
 9時から買い物に出たものの、雨がふったりやんだりではっきりしないんで、2軒回るつもりだったが変更して1軒で済ませた。この日は全品10%引きなんで、計算してほとんど差がなかったのも考慮してだ。

 庭作業は昨日使ったパプリカの種まきから始まった。これは想定外だったが、面白いと思い、大根跡地に、ピーマンと並行した畝にまいた。
 今回やっとポットで成長したラベンダーを一株は玄関近く、残りは元砂場に定植した。以前この元砂場に大きな古株のラベンダーがあったことから、栄養はないが水はけの良い所を好むと思ったからだが、当時を再現してみたくもある。ケアしていれば今も生き続けていたかもしれないのだ。あの頃は気持ちにゆとりというものがまるでなかったからなあ。

 残っていた種を整理して、一昨年のものは使い切ってしまうことにした。で、パクチー、バジル、ミニトマトは空きスペースを見つけてはまききった。
ビニール袋に入ったものが収穫したもの。ディルはだいぶ違うなあ。

パプリカの種。赤と黄色が混ざっちまった。



 昼食は昨日の残りの「夏カレー」。ケイのにぃにぃには「お粥」。調子がいまいちということだ。

 午後の庭作業。天気が良くなったんでじゃがいもの収穫。「リベベジ」の成功例となった。3個のじゃがいもから6つの苗を育て、収穫できたのは約3kgだった。約5倍になったわけだ。
一番大きい物で200gあった。
  イタリアンパセリなど一部のポットで育てていたものを整理したので、それに使った土がかなり出た。天日干ししてから鉢底石を取り除いて次回に備えた。
 いちご畑の剪定も行う予定でいたが調べたら時期は8月だということで延期。
しし唐の初収穫。この後カレーに参入させた。

ルッコラ撤収後。もう芽が出てる。恐ろしい繁殖能力。カメムシが好むわけだ。




 収穫はインゲン、葉大根(スプラウト)、イタリアンパセリなど。 イタリアンパセリは考えて、よく乾燥させてから刻んで冷凍にした。袋にゆとりがあるので、次回かなり収穫できそうだ。チャック付きのフリーザーバッグの使用が冷凍庫内革命を起こした。現在ネギ、油揚げで使っているが今後増えそうである。
 
 夕飯は「塩さば・おろし付き・サンチュの座布団付き」、「ニラの煮浸し」、「インゲンの胡麻和え」、「葉大根と豆腐の味噌汁」。
 実はごま和えする黒ごまが切れてたんである。それというのも最近「ごま塩」製作中に誤って、すべての黒ゴマの中に塩を加えてしまい、その後忘れていてそのままになっていたんである。で、考えて、アク取りでこすことにした。ラッキーだったのは塩と若干の黒ゴマのクズ?がふるいにかけられて、無事黒ゴマ再生できたんである。
 その後、久しぶりにすり鉢でごますり作業を行なった。懐かしい作業である。

 アペリティフにジン、発泡酒~燗酒2合をちびちびやりながら映画鑑賞。「インファナル・アフェア」。前から観たかった作品。なんといっても脚本が素晴らしい。裏切りやごまかしや嘘などだけで終始せず、ドラマもしっかり成り立っている。主演の二人もいいが、やはりトニー・レオンだなあ。色気もあるしきれいだ。「ブエノスアイレス」で使うことを切望したウォン・カーウァイの気持はよく分かる。
 全3部作で残りの2本も録画済みなので、楽しみである。で、リメイクしたマーティン・スコセッシ監督作品と比較すると、人間の醜さを掘り下げた点でリメイクは素晴らしく仕上がっているが、テンポや演出の軽快さはオリジナルが秀逸だ。

 余韻を楽しみジンを数杯?飲んでから9時半ころ?ダウン。


 

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