2016年4月13日水曜日

トリビアの泉の中の傑作

4月12日。61.6kg。血圧計測忘れ。

 2時起床。ベッドの上の読書は最高の睡眠誘導剤である。何度か眼を覚ましたが、トータルで6時間もあれば十分である。
 早朝食堂はほとんどなく、この日は「早朝ロードショー」とした。「風船」。1956年、原作・大佛次郎、今村昌平&川島雄三脚本、川島監督作品。傑作である。
 単なる偶然で全く作品の内容には関係ないことだが主人公の名前は「村上春樹」。 これを森雅之さんが演じる。戦後、好きな道を諦めて起こした会社がトントン拍子にうまくいって一代で大きな会社にした社長なんだが、息子や娘の問題などがあり、財産を妻と息子に譲って、娘とともに自分の好きな道を歩もうとする役で、十分現代にも通じる話であり、世情も当時に似ているんじゃないだろうか?

 この作品の中の三橋達也はいいなぁ。監督はこの俳優が欲しくて会社を移させたくらいだから演出にも熱が入ったんだろうな。軽妙で冷酷なタッチのこの役はこの作品で、対照的な森雅之や芦川いづみの「温情派」と対照的に描かれていて、その他に関わる人物とともに、魅力あふれる群像劇になっている。
 市川さんの「こころ」では、先生が森さんで梶が三橋さんで同級生を演じていたんだったが、この作品では親子。森さんの老け役が実に味がある。
 市川さんで思い出したが、この作品の中で映画が二本移されていたが、そのうちの1本が市川さんの「ビルマの竪琴」だった。
 更に「こころ」で奥さんを新珠三千代さんが演じていて、ここでは三橋さんの役に捨てられ、果ては自殺する役である。思い出しついでに、「梶」という役名は「人間の条件」の主人公の名前であり、その奥さん役が新珠三千代さんなんである。こういうの「トリビア」って言うんだろうか?

 だいぶ脱線したが、「あした来る人」をはじめとする日活時代の群像劇には全部見ているわけでは素晴らしい物が多い。多くの人は「幕末太陽傳」を筆頭に上げる人が多い中、俺は「洲崎パラダイス赤信号」かこの作品をあげたいな。それにしても芦川いづみさんが可愛い。この人も川島監督によってSKD(松竹歌劇団)から引きぬかれたということである。

 昼食はケイのにぃにぃの手になる「鯖缶のなめろう丼・改」。これにぬか漬けとお麩のお吸い物 。貧乏昼食トリオと呼ぼう。

 夕食の下ごしらえをしてから午後は弓道。

 調子は良かったり悪かったりで、この日はまあまあ。S先輩から妻手(右手)の矢を離したあとの形のアドバイスを受けてからだいぶ良くなってきた。当たりも増えてきたし、ばらつきがなくなった。
 前回、やたらに当たっていたWさんはこの日全く当たらず、しょげてたが、最後の1本が当たったんで、周囲の人も喜んでた。こういうのが次回につながるといいんだろうな。

 夕食は「豚肉とエリンギのポン酢炒め」、「切り干し大根ときゅうりの和風サラダ」、「かぶの葉の黒胡麻和え」、「大根の味噌汁」、「大根の甘酢漬け」。大根オンパレード。

 この日も自主NAD。7時半にはベッドに入り、8時ころにはダウン。

 

 午前中は庭いじり。第二の畝のふるい作業。

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