2020年2月1日土曜日

異例な早さの新作鑑賞

1月31日。星期五。                 123/89。64.3kg。

 検査拒否はないだろう?積極的に受けるほうが当然と思っていたら、2名拒否したとの報道に驚いた。結果的に受けたらしいが、やはりバッシングは相当なものだったらしい。これは世間の動向が「隔離」=「差別」という流れになっていることも大きな原因になっている。「現代のハンセン病」である。
 また、検査を自由意志に任せるという対応もおかしい。WHOが判断を誤ったことを認め、事の重要性をあらためて認識したことが報じられたにも関わらず、である。

 新聞では4つの要因が地球を破滅させるとしている人の意見を掲載していた。1は核を含むテロ、2は気候変動、3は格差による不信が巻き起こす災害、4はデジタルの悪用による未知の災害とある。俺はこれに「ウイルス」を加えたい。まさに「復活の日」そのものである。

 ミュージックミックスで「ウエイト」と「ミシシッピ・クイーン」がかかった。偶然だが「イージーライダー」で使われたものだ。懐かしい。

 朝食は「肉じゃが」その他。

 毎朝使用している体組計によれば正確ではないだろうが(なんせ999円税別というシロモノ)骨の重量は3kgちょっとである。タニタのHPを見たら標準より少し多いようだ。燃やして粉々にするともう少し軽くなるんじゃあないだろうか。
 「マディソン郡の橋」を観て以来、死後の骨の処理を考えているんだが、散骨も将来的なことを考えるのに及び、有力な選択肢となりつつある。思ったよりも軽い。

 9時過ぎに24時間スーパーへ買い物。本日1週間休みの後の改装開店である。駐車場も駐輪場も満杯。改装された店内もいっぱいで、しかも売り場が変わっているので、メモしたものを買うのにも手こずった上、ついに買わずじまいだった品も数点出る始末。
 5台のレジがフル回転しても長蛇の列はなかなか解消されず、結局1時間近くかかってしまった。おまけに並んだ列は棚の間に立つようになり、その棚が女性下着や衣類のコーナーであり、暇つぶしも出来ずじまいだった。やれやれ。

 昼食は「天ぷらそば」。具材は「下足天」、ネギ、間引き高菜。

 午後のロードショーは「つぐみ」。原作吉本ばなな、1990年市川準脚色・監督作品。相米慎二の「東京上空いらっしゃいませ」でデビューした牧瀬里穂の2作目の堂々たる主演である。
 相米さんが「動」の牧瀬を活かしたのに対し、市川さんは「静」の牧瀬を描いた。何も舞台が静岡県だからというシャレではない。
 市川さんの特色あるムードというかドラマ進行スタイルは静的である。じっくり演技を観ることになるわけだから演出も厳しかったんではないだろうか?どうしても小津さんを想起してしまう。
 二人の少女が美しい。牧瀬里穂、中嶋朋子は一番きれいに撮られた映画ではないだろうか?

 昨日鑑賞した「do the right thing」の特典画像を観る。1時間に及ぶメイキングと合わせると1時間半で、ほぼ1本分の作品となる長さだ。
 スパイク・リーの作品を初めて観たのは「インサイド・マン」で、面白い作品ではあったが、それほど追いかけるほど興味を引くものではなかった。凡庸さのほうが目立ったかな?
 が、今回の作品は素晴らしい。その素晴らしさの要因が作品自体からはもちろんだが、このメイキングでの監督の作品に取り込む姿勢にあることがわかった。
 中立な姿勢は、ほぼ全編に渡ってのロケ撮影での住民の苦情まで取り込んでいるのである。監督の信念は「真実を撮る」。黒人の(もちろん全部というわけではないにしろ)悪い面もしっかり描いていた原点がわかった。
 なお、タイトルはオジー・デイヴィス演じる市長(あだ名)が発するセリフであり、監督の「声」でもある。
 出演者二人の対談が面白かった。アメリカ人俳優がイタリア移民のピザ屋の主人役を演じ、イタリア系黒人(ハーフ)俳優が生粋のブルックリン育ちの黒人ラッパーに扮してピザ屋を破壊することになる。もちろん対談では歓談の上ハグまでしちゃう。

 夕食は冷凍「ハムカツ」。既成品である。1枚あたり30円ちょっとだが、その分厚さはハムカツ並である。業務スーパーで売られているもので一応国産。
 「にんにくの芽とベーコンの炒めもの」、「切り干し大根と人参の煮物」、「白菜の塩こうじ漬け」、「わかめと豆腐の味噌汁」。

 発泡酒~ジン~いちゃゆん(泡盛)をちびちびやりながらケイのにぃにぃが借りてきたDVD鑑賞。なんと「ジョーカー」。2019年あの「ハングオーバー」シリーズのトッド・フィリップス制作・共同脚本・監督作品で、現在アカデミー賞レースに参戦している作品であり、主演のホアキン・フェニックスも本命視されてる。
 まさに「ジョーカー・ビギニング」というもの。ティム・バートン版「バットマン」につながるように作られたように思える。ジョーカーの父親はブルース(バットマン)の父親であるトーマス・ウエィンだというジョーカーの母親の狂言を盛り込む脚本もすごい。ジョーカーの妄想が母親の元恋人からのDVが原因であることや自身が養子であることなど、次々に解明されてゆく流れはまさにサスペンス映画の王道であるとも言える。
 しかもゴッサムシテイの格差社会の描き方は現代社会そのものでもある。音楽もいい。

 それにしても「do the right thing」で描かれるブルックリンと「ジョーカー」のゴッサムシティが酷似していると思うんだが....。そこには「ヘイト」がうんざりするほど満ちていた。

 映画に集中してたんで酒が進まなかった。10時ダウン。
 


 

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