2016年3月2日水曜日

四季を感じる散歩

3月1日。

 139/88。61.6kg.

 二日酔いの朝。思い立って、ここ10年連続して恒例になっている都内七福神巡りをすることにした。毎年正月の行事にしてたのが、昨年から田舎に引っ込んでたんで、今年はまだしてなかったのだ。
 去年は品川。今年は昼ころケイのにぃにぃと浅草へゆくことになってたんで千住の七福神をめぐることにした。
 で、まず北千住駅を降りて「仲町氷川神社」へ向かった。ちょっと歩いたらいきなり千住警察の脇に出た。10年ちょっと前、北千住駅構内での乱闘騒ぎでとっつかまって連れて来られた苦い思い出のあるところである。
 通りを渡って住宅街に入ると、狭い敷地の端にはいたるところで茶色のところから勢いのある緑の雑草が「春、バンザイ!」と叫んでる。二日酔いの上に、沈んだ気持ちを吹っ飛ばすには十分すぎるほどの景観だ。もうとっくに春だったんだよな。
 狭い路地をくねくね歩いて、恵比寿さんを祀ってる「仲町氷川神社」に到着。大きな水槽が賽銭箱の両脇に備えており、雨樋を伝って雨水がそこに蓄えられるような仕掛けになってた。その上には3つの酒樽が積まれており、全体的に立派な神社である。
 この日の天候はまさに「天気晴朗なれど、波高し」じゃないが、風が強く雲を全部ふっ飛ばしてしまい、気温も低く、体感温度は3度くらいじゃないか。草花に春を感じ、自身は真冬真っ盛りである。
 神社を出るとすぐに墨堤通り。少し歩くと日光街道と交差する。その交差点からちょっと上野寄りに歩くと2番目の「河原町稲荷神社」がある。ここでも2基の水槽があった。
 そこから日光街道を下ると、街道沿いに3番目の「八幡神社」があった。ここには水槽はあるものの、雨樋の水を貯めるようにはなってなかった。
 この辺りにいた時が一番寒かったな。

 そこからさらにちょっと下ってから左に曲がってすぐのところに「千住神社」がある。ここはかなり立派な造りで、戦災で焼失した後に復興したもだということだ。「奥の細道」の起点である千住にちなんで松尾さんの句碑もあった。「物言えば唇寒し秋の風」。ここでは秋を想う?
 そこから住宅街に挟まれた狭い道を延々と歩くことになるんだが、古い建築も多く、中には風鈴を垂らしっぱなしにしている家があり、この季節では余計寒々とした景色を演出していた。さすがに夏を感じることはできないよな。

 荒川土手の手前まで歩いて「元宿神社」に到着。この近くに「西友」があったはずで、二度ほど利用したことがあり、確認しようかとも思ったが、手荷物が増えても困ると思い、断念。
 プリントアウトした地図を便りに歩いているんだが、この神社のそばにあるはずの「区民ホール」は違う建物になってた。ここには水槽自体がなかった。寿老人さんの手前には「大師さん」も祀ってあった。
 そこから「大川氷川神社」へ向かう途中にある「タカラ湯」と、日光街道の手前にある「大黒湯」の外観は実に立派な建物で、この日巡った神社のどれよりも豪勢な出で立ちだった。
 が、地元の信仰心は強いらしく、どの神社でも参拝する人が複数見えて、月初めだからなのだろうか確認できなかったが、それにしても平日で特に著名な神社でないところにこれだけの参拝す人が多いところは珍しい。
 駅へ戻る途中で最後の「本氷川神社」に遭遇。まさに「遭遇」だった。「大川..」を終えたところで、全部終えた気になっていたんである。申し訳ない気持ちで参拝した。これまでの神社と比較するともっとも貧弱な出で立ちだったが、それは早とちりで右側には立派な姿をした「新・本氷川神社」が建っていた。「旧」もそのまま残してあり、その中に大黒天さんが祀られてた。「新」の方にも賽銭を、と思ったが思い直した。他の神さんに不公平になると思ったからだ。
 もっとも、いつもなら1円玉を7つ用意して出てくるんだが、今回は急に思い立ったこともあり、1円~5円~10円と使ったんで、実に不公平な賽銭になってたんである。まあ、仕方ないか。

 北千住から日比谷線で三ノ輪。そこから都電で荒川区役所で降りて区役所で用事を済ませてから、三河島まで歩く。「荒川税務署」で確定申告をしているケイのにぃにぃと合流。
 三河島からバスで浅草を目指し、終点一つ手前の「二天門」で降り、歩いてすぐのところにあった蕎麦屋でビールとエビ天ぷらそばで昼食とした。乾燥して寒いこの日にピッタリのメニューだったな。BGM がジャズの変わった蕎麦屋だったが、たっぷりの天ぷらと柔らか目の麺がうまかった。

 そこから六区をひやかしながら合羽橋まで歩く。合羽橋ではコーヒーサーバーや大きめのガラス容器などを見て歩いた。俺はラザニア用に大きな四角いパンを300円で買った。店頭に積んであった処分品ですごく得した気持ちになったな。

 合羽橋から上野まで歩き、アメ横ではセンター地下で食材、特に肉の価格を調査してから「線麺」を買った。二木でも白だしや紅茶などの特売品を買った。いずれも破格な値段だった。

 5時ころからエビスバーに侵攻。本当にここで飲むビールは格別だ。クリーミーな泡、適度な冷たさなど賞賛の言葉は尽きない。これが近所なら潰れるまで飲み続けてもいいくらいだ。が、ここから帰るのに1時間半はかかる田舎者としては1時間ちょっとで4杯くらい飲んだら席を立たねばならない。辛いところではある。
 通勤ラッシュ時に巻き込まれること必至だったんで、売店で続きのアルコールとつまみを買ってグリーン車に乗り込んだ。「吉乃川」と「エイヒレ」。素晴らしいコンビだった。

 駅を降りて駅近くの串焼き屋へ立ち寄り、ビール~日本酒ともつ焼きで仕上げをした。

で、まっすぐ帰ろうとしたところ、気になったバーがあったんでちょっと寄ってカクテルを一杯づつ飲んでからやっと帰宅。何を飲んだか記憶が無い。やれやれ。

 

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