2019年2月20日水曜日

十五夜、いざ!酔い

2月19日。星期二。           計測忘れ。

 昨日の夜、帰り道きれいな月を見た。ほぼ満月だったが、後でカレンダーを見たが3つもあるカレンダーのどれにも旧暦が記されてない。で、2月5日が旧正月だったことを思い出して、数えてみたら十四夜ということが分かった。ということは今夜が十五夜ということになる。最近は「スーパームーン」とか呼んでいるのを見かけるが、十五夜のことなんだろうか?

 PCに向かった後、近所のコンビニに買い物に行く。買ってきた新聞に一通り目を通した後は、実家から持ってきた文庫本を読む。永井龍男の随筆集。ユーモアもあるが、淡々とした文章でありながら、映し出す情景に共感を呼び起こす名文だと思う。全体的に批判するものはないが、それでも批判すべきところは短文でしっかり書いている。先日読んだ丸谷才一の「まずい」、とか「いけない」という言葉が出る、まことに珍しい美食探訪記と共通するところあり。
 人情の機微に触れる文章のうまさは向田邦子の文章でも感じたことがある。この随筆集には約60編収められており、その半分以上は交遊録であり、特にその晩年が描かれている。その中では文芸春秋の編集長などを歴任してきた人だけに著名な人ばかりである。この日は永井荷風についてのものも読んだ。東京の夏の風物詩を懐かしみながら話は「にごりえ」から荷風の「墨東奇譚」へ及ぶのである。情緒的にはなってはいないものの、そんな書き方をするまでもないことは読めば伝わってくる作者の思い、まさに名文である。

 普段は見ないテレビ番組欄に「向田邦子名作ドラマ」とあったんで、どうせ再放送ものだとは思いながら、暇つぶしに観てみようと思ったが、よく見ると「向田邦子原案」とあるのでやめにした。要するに「向田邦子風」ドラマなのだろう。これじゃあ「和風ラーメン」と同じじゃん。

 かけているラジオからミーシャの声が聞こえる。もともと歌い方に独特のくせ?があり、好みの歌手ではないが、この番組を知ってから、彼女のしゃべり方がとても心地いいので、忘れないように10時には国営放送をかけるようにしている。どうも毎週火曜日ってのが覚えられない。

 10時半に上野へケイのにぃにぃと昼飯を食いに行く。バスに乗ると車窓からスーパーの山積み販売品の中に「ルートビア」があるのをケイのにぃにぃが見つけた。価格も78円だということだ。多分賞味期限が近いのだろう。沖縄では当たり前の価格だが、こちらでは100円以下ではなかなかないどころか、その物自体も手に入りにくい。
 だが、すぐそのあとで「クリームソーダ」だったかもしれないというではないか。確かに同じ会社で販売しているクリームソーダはルートビアに比べて白っぽいデザインでありながら、味は全く別物なのだ。
 どっちにしても、帰宅後買いに行くことにしたから、その時判明するだろう。

 御徒町で降り、昼食前にハードオフ~ブックオフでCD探し。全部で5枚買った。ケイのにぃにぃも何枚か買っていたが、その中でも面白いものは映画「マグノリア」のサントラ盤である。ジャケットの裏の写真では監督と歌手のピンナップや、合成?と思われる歌手と出演者のピンナップもあり、もちろん空から落ちてくるガマガエル?もある。

 昼食は「キリンシティ上野店」。「タパス盛り合わせ」、「台湾混ぜご飯」を三種のビールを飲みながら食う。ケイのにぃにぃは「ナポリタン」。ビールは頼んでから5分以上待つことになることが分かったのは、メニューのところに記されていた。おいしく飲むためにはグラスに注いでから4分放置しておくんだそうだ。ソフトクリームのような泡を盛り付けられたそのビールは確かにうまい。独特の苦みがあり、サッポロにはないうまさである。が、「達人ブレンド」という大げさな名称のハーフ&ハーフはあっさりしすぎて面白みがなかった。食い物は良し。2時間飲み放題4000円はビールの季節(年がら年中ではあるが)にやってみたいものである。

 実家に帰るケイのにぃにぃとは京成上野入口で別れ、帰途につく。自宅と反対の方向にあるスーパーで、先ほど見つけた特売品は果たして「クリームソーダ」であった。がっかりしたことは書くまでもないか。が、もしかすると、と感じ、店内くまなく捜索したところ、ルートビアどころか缶ジュース皆無のスーパーであった。

 夕食はビールのみにしようと思ったが、やはり腹が減ってきてインスタント醤油ラーメンをねぎのみのほぼ具材なしで食べる。

 買ってきたCDを聴いたところ、ジョアン・オズボーンは期待とはだいぶかけ離れたもので、ブライアンアダムスはヒット曲まで行かないうちに飽きてしまった。ケイのにぃにぃの「マグノリア」はエイミー・マンのアルバムと言ってよいもので、ほとんどが彼女の楽曲でなかなかいい。
 オリビア・ニュートンジョンは「そよ風の誘惑」ヒットする前のベストのようで、2.3曲のオリジナルヒットのほかはすべてカバー曲であり、昔よくあったスタイルのレコードが売れてた頃の商法上のもの。まあ、100円なら仕方ないか。
 小野リサ「ボッサ・フラ・ノヴァ」はハワイアンをあの独特の声で歌ったものだが、彼女の英米のヒット曲のカバーより似合ってる。

 7時から「駅前」シリーズの映画を観ようとかけてはみたが、あんまりにもくだらないんでやめて「鉄人28号」の9話から11話まで観た。原作よりずっと面白い。
 ビールだけだったんで酔うまではいかなかったが疲れたらしい。9時過ぎ速攻ダウン。

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