2015年9月18日金曜日

親父のちょいハードツアー 後編

屋島でも見つけた「血の池」。姫路のもそうだが死体や使用した武具の血を洗うのに使用したらしい。
四国村での歌舞伎小屋。映画館やこうした演芸の文化の跡を見るとなぜか心が和む。
中石さんちの母屋と隠居屋である。濡れ縁の高さに注目。バリアフリーの歴史を見たな。福祉住環境コーディネーター2級の目で見る古民家、なんちゃって。

                                                           9月5日。
かなりの二日酔いで起きる時間も遅かった。
この日は埼玉人K君と一緒に小豆島へ渡ることになった。
千葉人U君は直島の美術館へ行くというので三人でフェリー乗り場まで同行することとなった。
 K君のアイデアで小豆島ではレンタルバイクで周遊することになった。フェリーを降りてから20分は歩いた。観光客相手のレンタルバイクやならもっと近く似合って良いはずなんだが、それでもK君のスマホの情報だからほぼ間違いない。
 1日借りて2900円ガソリン代別。普段借りてるレンタカーに比べると決して安くはないが、これが結果的にはとても楽に周遊が出来てよかった。K君とはそこで別れた。
 久しぶりに乗るバイクは初めちょっと怖かったが1時間くらいで慣れた。与那国島以来。

 11時ころから走り始め腹が減り始めたときに、街らしいところを通り過ぎてしまったのが失敗だった。その後食堂らしきものは皆無で、結局13時ころに大部港に着き、やっと食堂を発見。どうも今回の旅、飯のタイミングがうまく取れない。
 焼肉定食。バイクなのでビールなし。

ほぼ一周したが景色がいいのには驚かされたな。思わず写真を撮りたくなるほどである。が、なるべく撮らずに自分の目に焼き付けるようにしている。
道の駅でオリーブ油を買おうとしたが、地元産と輸入物との値段の差がありすぎて、ちょっと躊躇してしまったな。それでもこれも今回の目的のひとつだったんである。
 隣接したハーブガーデンの入り口で作業していた女性にオリーブについていろいろ教わった。実家のオリーブが大きくなるだけなってひとつの実もつけないんで、とうとう切ってしまった話をして原因などを尋ねたことから、それについても教わった。帰ったら言われたとおりにやってみるつもりである。
そろそろ一周の終わりころに「東洋オリーブ」の本社と売店が一緒になってる建物を発見した。
 島に多くの農園を持っている会社で、俺が会社をやっているころに取引があったところである。

地元限定のペットボトル詰めEXバージンオイルが456mlで983円。これを自宅用に買い求め、ついでに、過去の取引のことなどを売店の女性に話したら、営業のところまで行き、確認をしてもらったらしく、データが残っていて営業の人から挨拶されてしまった。ちょっと恥ずかしかったが、名乗り出てよかったと思った。

 バイクやに戻ったら 、K君の借りたバイクが置いてあったんで先に帰ったことがわかった。

フェリー乗り場の売店があるところにある食堂で地元そうめんを食べようとしたら17時前なのに閉店してた。仕方なくコンビニで「ナポリタン」とビールを買って桟橋で早めの夕食。
 で、食いながら周囲を見てたら、ちょっとはなれたところにあるホテルで「そうめん」の旗をかざしてるのが見えて、そこで食えることがわかりがっかり。

 GHに戻る途中で一杯やりたくて、先日の中華やが休みだったんで並びの洋食屋に入ったのも失敗だった。5つくらいのメニューしかなく、その上酒を置いてない。ビール、もである。
 客も俺一人。腹は減ってなかったが「オムライス」をたのみ、さっさと食って退散。
途中自販機でビール買ってやけ飲み。GHに着いて、即ベッドイン。


9月6日。
小雨。
やることないんで、とりあえずGHのオーナーに教わったコインランドリーで、コンビニで買ったサンドイッチなどを食いながら 新聞に目を通す。このコンビニで傘も買う。
 洗濯代がいかに洗剤と仕上げ剤つきといえども五百円というのはいかにも高い。ただ、ここでして置かないと奈良まで持ちそうもないし、奈良のコインランドリー事情がよくないのも知ってるんで、安いところを探すのをあきらめた。
 一旦GHに戻り、高松駅を目指しぶらぶらする。が、高松はシンボルタワーがしっかり見えてしまうんで暇つぶしにはあまり向いてないようだ。

 前日チェックしておいたフードコートは10時開店で、まだ早かったんでバスターミナルでしけこむ。
その間「歴史民族資料館」という面白そうな施設があることを知り、観光案内でアクセスを尋ねたところ、バスで終点「ゆずりは」まで行き、そこから徒歩だと1時間半なので親切にタクシーの電話番号までメモしてくれた。話を聞きながら途中で断念してたが、そうとも言えずにメモをもらってお礼を述べて失礼した。
 で、ハードプランはご破算にして、比較的ライトプランの琴電フリー切符散策にチェンジした。3つある路線から琴平終点路線を選んだ。琴平は金毘羅さんの参道口にもなっており時間つぶしにはもってこいである。
 金毘羅さんには二度来ている。修学旅行と二度目はケイのねぇねぇとその母親ときたっけ。二度とも本宮まで入った記憶がないので今回挑戦することにした。

 登り始めて気がついたのは、こんなに楽な坂道だったのかということだ。もっときつい行程という印象が強く残っていたからである。時間も往復1時間くらいのものである。
  確かに本堂直前の石段だけは急勾配で足の踏み場も狭く、高齢者にとって見れば最大の難関といえるだろう。
 小雨がぱらつき、滑りやすくなっており健常人でも、もう少し雨足が強ければしんどいに違いない。

 さて、本宮に着いて思い出した。修学旅行ではここまで登ったことを。やれやれ。


 下ってきたらうどん&ビールと決め込んでたが、肝心の「ぶっかけうどん」300円の店が換算としてたんで見送ったら、その先駅近くまで店らしいものが見つからなかったんで戻って、その店の隣の店に入った。先ほど呼び込みをやってたおばさん、「だからさっき声かけたときに入ればよかったのに」ってな顔してたっけ。でも決していやみな感じじゃなかったのが救いだった。
 店内は客が一人。席に着いてその客を見てぶったまげたね。その客も驚いてたな。

先週出雲で会った大阪人Kさんである。

 彼女は長野か山梨の大学生で、夏休みの間こうして実家の大阪を基点にして1泊や2泊の旅をしているんだそうだ。この日も高松市内のGHに止まるとのこと。俺が泊まってるGHもチェックしてたらしい。
 二度あることは三度あるという格言どおり、いつかの再会を約し別れた。彼女はこれから参道を登って行くんである。
 俺はそこでしばらくビールを飲んで時間をつぶす。あては「しょうゆ豆」。ビールがすすむ。思いがけない出会いがそれを促す。

 そこの店の主人の話では琴電の車両は京急からの払い下げとのこと。鉄男さんたちの格好な撮影対象になっているらしい。
 彼の話で面白かったもの1席。瓦町あたりのビアホールでしこたま飲み、琴電でこの終点琴平まで40分以上かかるから、当然小用の我慢が効かなくなる。そこで車掌に頼んで電車をちょっと止めてもらって「立ちOOO」することが可能だったとのこと。

 その話を聞いたからじゃないが、帰り道琴平で小用を足したはずが、2本目のビールが効いちゃったらしく、乗り込んでしばらくしてまたもや催してきた。で、偶然の成り行きだったが一宮で下車してスーパー銭湯に行くことにした。
 高松のGHを予約したあと、銭湯を検索してたときにメモしておいたスーパー銭湯二軒のうちのひとつである。ただGH近くに3軒も銭湯があることが高松に来て知ったんで利用することはないと思ってたところでもある。
 駅から歩いて15分くらいとあった。途中寄った「田村神社」は立派な神社だった。ちいさな部落と見えるこの土地で、これほど立派な参道、しかも祀ってあるものも多種多様でにぎやかである。
 寄進されたものは新しいように見えるし、バブル以降と思われるものさえ多々ある。香川県の底力を見た思いである。
 
スーパー銭湯は特にどうということもないよくあるタイプのもの。700円。
露天といっても中も開放してあるんで、どの風呂に入っても同じ気分を味わえる。
車で来てる人がほとんどで、風呂上りに15時ころからビールを飲んでんのは俺一人だった。

 高松に戻る途中瓦町で下車して、ぶらぶらしながらうどんやを探したが、案外繁華街にはシンプルな店はなく、あきらめて高松駅を目指した。駅から港へ向かう途中で週末「うどんフェスタ」が行われていたことを思い出したからだ。
 が、午前中でプログラムは終了してた。雨にたたられちゃったよな。

 で、駅前のチェーン店っぽいところに入ったが、ここのうどんはおよそ讃岐うどんらしからぬものを出していた。汁の少なさや味のしまりのなさはそのものだが、唯一麺にコシがないんである。その割には客が入ってるのは立地のせいだけだろうか?どっちにしても俺にはこの方がいい。

 GHへ向かう途中のスーパーで「しょうゆ豆」を買った。GH近くの例の酒屋で「凱陣」を買って飲みなおすためである。が、なんと酒屋は日曜日定休だったんである。
 その日用と奈良で会う予定の同級生に土産として計2本買うつもりだったんだがな。

 仕方ないから違うスーパーで地酒「金陵・純米」と水を買って、やっとGHに到着。

一人でちびちびやりながらオーナーとおしゃべり。10月に生まれるという子供の名づけ問題で大いに盛り上がる。酒の相手もしてくれるのもありがたい。GHのオーナーと飲むのは初めての経験である。夫婦で営業している強みでもあるようだ。酒も甘口でうまい。

 そのほかスリランカ生まれのオーストラリア人ともしゃべる。彼女は翌日の金毘羅さんのプランニング検索に夢中だ。アドバイスにも真剣に耳を傾ける。
 あとから参加してきたのは茨城人(土浦)M君とOO人の40代看護学生君。さらに韓国人(♂)と中国人(♀)のカップル。
 あとは長期滞在の中国人夏ちゃん。彼女とは中国語でしゃべった。何とか通じたようだ。アモイ出
身。



 9月7日。
5時起床で近くの「JOYFULL」で朝食。6時ころGHを出発。
18切符4個目のスタンプは昭和駅が無人であるためなし。

大阪で昼食。曽根崎の初天神通りはそんなに広くはないが盛り場として非常に元気あるところだ。
この時間サラリーマンがこぞって押し寄せてきてた。昼はランチ、夜は飲み屋というスイッチ形態が定着していて、その本来の業種はうどんや、お好み焼きや、古来ある焼き鳥やなどで、ランチの価格帯は600~800円。
 そのうちの1軒の暖簾をくぐったが、大繁盛の様子で、回転も速く、店員の応対もいい。

「ミックスフライ卵とじ定食」。630円。
ごはん、味噌汁おかわり自由というのは、競争の産物だろうが、このボリュームなら俺には関係ないし、十分すぎるほどである。
 ぶらぶらしながら大阪駅に戻り、大和路快速で奈良へ。

2年前は工事中だったJR奈良駅前もすっかりきれいに整備されていた。
久しぶりの奈良である。そういえば去年の卒業式には大学には行ったものの奈良には寄らなかったんだっけ。
 
 その足で敷島温泉に行ったら休みだったんでカミナリ温泉(正式名稲妻温泉)へ向かった。
ここには風呂上りのビールは置いてないんでもちいどの商店街に行き、大学時代よく利用したスーパーでビールを買い、スーパー前の広場のベンチで飲む。このスーパーの2階によく通った飲み屋があるんだがこの日が定休日なんで友人である奈良人Tと飲む場所を決めなきゃならなかった。
 ここすぐそばのGHへ行き、オーナーと雑談で1時間ばかり時間をつぶす。このGHは俺にとってGH初経験であり、利用回数も一番多いんじゃないだろうか。
 近鉄奈良でTと会い、駅そばの地下にある飲み屋へ。この店は2度ほど利用した。

Tは奈良大の同級生だが現在休学中ということで、在籍期間限度の10年をフルに使って卒業を目指すとのこと。かなりの読書家で俺よりはるかに頭いいんだから、のんびりやることを勧めた。
 俺のように最短で卒業しても、それ以降の暇つぶしを探し回るくらいなら留年してでももう少し在籍しててもよかったかな?なんて考えたくらいなんだから。
 Tは翌日仕事、俺も5時発の電車で帰るので22時前にはお開き。

ビール~4杯の地酒でかなり酔っ払った。春鹿からはじめて〆は梅の宿。つまみは「きざみわさび冷奴」、「牡蠣フライ」、「小あじの南蛮漬け」。

GHに戻り、オーナーとちょっとしゃべってから、ベッドに向かい、先に休んでた70代の方のいびきを聞きながら、インして即爆睡。

 9月7日。
帰り道は一気に奈良から東京、のはずだったんだが、途中で大雨に会い名古屋の前後で足止めを食い結局11時間近くかけてようやくたどり着いた。

景色で覚えてるのが加茂(京都)から亀山(三重)の間の車窓から見たものである。関西本線であり、この間ははじめて乗ったんだが実に景色のいいところを通った。




  宿題 ハスの茎?の食べ方
      松山のタルトのなぞ
      四国の生産量なんて下位なくせにやたら栗を使いたがるわけ
      松山でなぜ「アンパンマン列車」    *これは作者が高知出身で、拡大利用されたもの
      松ぼっくりって買ってからなにすんの
      名前を忘れちまった地酒の検索

 反省点 ちょっと飲みすぎたな。
       英語勉強しないとな。もちろん中国語も。
      折り畳み傘はもう少し頑丈なやつにしないとな。

  展望 来年の九州一周の可能性が増した、ってところかな。
 


 

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