2018年7月1日日曜日

夏は曇耕晴読

6月30日。星期六。             110/72。61.0kg。

 「サタデーナイトフィーバー」公開から40年だって。こうした30年40年50年という騒ぎが多いなあ。Googleのトップもそうだが、やたらそういう騒ぎを起こして消費に結びつかせようとする意図が見え見えなんでうんざりしている。それでなくとも昨今のWC(俺にとっちゃ「クソ」)騒ぎには反吐が出そうである。まあ、大きな声じゃあ言えないんで、こうしたマイナーブログで喚いてるぶんには問題ないだろう。
 野坂昭如さんの新宿放蕩のエッセイが面白かったな。今日はクソみたいに暑いんで、読書三昧にするかなと考えたが、録画した映画がかなりあるんで、それを消化することにした。

 早朝キッチンは、「金柑酒」の完成、残った金柑の加工である。半年つけた酒の方は香りもよく問題なし。金柑そのものは砂糖を加え煮詰めたところ、乾燥梅干しみたいになり、皮も硬くてとてもジャムにはならないと判断し、早めに見限って「シロップ」だけを抽出した。

 庭作業は短時間で収穫作業のみ。サンチュ、大葉、ワイルドストロベリー、きゅうり、インゲン。

 午前中の1本目は「荒野のガンマン」。1961年サム・ペキンパー監督デビュー作である。脚本がひどい。原作者自身によるものらしいが、設定に無理があり、登場人物の性格もちぐはぐな感じを受け、全体の物語としても心動かすところまで達していない、なんとも中途半端な作品だった。
 夏というのに、登場人物は汗もかかず、死体を4日も棺桶に入れて移動しているのに腐敗もしない。 先住民族の恐怖が微塵も感じられない、とか書き出したらきりがない。

 昼食は「そうめん」。

 午後の1本は「ウィル・ペニー」。1967年トムグリース監督脚本作品。脚本がいい。俳優もいい。チャールトン・ヘストンは「ベン・ハー」より良いんじゃないか?ベテラン老カウボーイ(50歳という設定)をとてもいい味を出している。このベテランを慕う二人の若いカウボーイとの再会を最後に持ってくるあたりの脚本はうまい。ベン・ジョンソン、ブルース・ダーンなど後年味を出す俳優が出ていて、それぞれいい役をこなしているし、なんといってもドナルド・プレザンスのはじけ方が半端ないわ。カメラもいい。ルシアン・バラードだ。俺が好きな作品を数多く撮っている人だ。午前中に観た映画の監督が1969年に作った「ワイルド・バンチ」の撮影もこの人の手になるものである。

 暑いし、眠いし、ぼんやりと過ごす。

 早めに夕食作り開始。

 メニューは「鶏胸肉のパン粉焼き・ゆでキャベツ&サンチュの座布団付き」、「アンチョビポテト」、「ニラの洋風おひたし」、「トマトと卵のスープ」。
 アペリティフのジン~発泡酒~「金柑酒」のソーダ割りをちびちびやりながらこの日3本目の映画鑑賞。「インファナル・アフェアⅢ」。完結編で、前日談後日談入り混じった構成になっており、前2作とも観ていないと、まず理解できないだろうな。潜入捜査官がこれだけ揃うとわけわかんなくなっちゃうよね。第1作で死んでしまうヤン(トニー・レオン)が最後までいい人で通す。まさに儲け役であり、それがぴったりハマっている。それに対し敵役であるラウ(アンディ・ラウ)もまた苦悩する役をうまくこなしていてまさに適役だった。
 〆のジンをちょっぴりなめてから9時半ころダウン。

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