2011年5月14日土曜日

荒川区産梅ジャム

先日友人Yの娘さんより”たこせん”なるものをいただいた。湘南のお土産である。
 持ち帰って、同居人が喜んだ。梅ジャムを塗って食べるとなお美味いってんである。

この意見には納得がいかなかったんであるが、そこは居候の弱み。次の日サービスが終わったあとちょっと足を伸ばし日暮里までその梅ジャムを買いに行った。
 日暮里の駄菓子屋街はとうになくなり高層ビルの2階と1階に1軒づつ残すのみとなっている。

そのうちの1階の店は入ったことがなかったんで入ってみた。なんせ駅から来る人にはちょっと目立たない店なんである。その日は業者が来てて仲間売りの真っ最中であり、なんとなく店内が感じよかった。一般客にも愛想はいいがやはり商売の話が行きかうときの雰囲気は別もんである。

 梅ジャム40個入り400円はこの店で360円である。

帰って同居人は早速独自のレシピに基づき食したところ「しょっぱ!」とのこと。タコせんにも塩分があり合体すりゃしょっぱいに決まってる。

その後解説したが理解したかどうだか?梅ジャムにはミルクせんべいと相場が決まってるんである。
うっすら甘めのせんべいによくあうんである。これをかじりながら紙芝居に釘付けになってたんである。
あの時は5円だったと思うが。


 荒川区で吉村昭さんの記念館みたいなものを?億円かけて建てるらしい、ってことをそれに反対する団体のチラシを見て知った。荒川区の図書館には必ず彼氏のコーナーが常設してあって尚更記念館も必要ではないんじゃないの、ってのが持論であるが、今回の震災に関連して彼の著作が脚光を浴びていることを新聞で知った。
 かなり昔の三陸の津波を題材にした作品であり内容は知らないが彼氏の徹底した取材活動に関してはエッセイで読んだ事があるんで多分興味深いものだとは思う。

 考古学的?といってもまだかじり始めの幼稚園生並みの知識しかないが、弥生時代には自然災害対策としてそれまで海岸沿いにあった集落を移動した事象はかなり見られる。
 今回に当てはめれば波に呑まれた場所には住まないのが先人の知恵だと思うって事は前にも書いた気がするんだが、吉村氏も前回の津波災害でも同じ事を言ってたという奥さんである津村節子さんのコメントがのせられてたんである。

 ましてや原発なんて論外もいいとこである。
東京湾は大津波に襲われる心配のない形状をしているそうであるから、本来なら住めないところまで埋め立てて住んでるが、それでも京葉地帯は地震による液状化で大きな被害をこうむってる。やはり住んじゃいけないんだよな。とはいっても住みたい町第1位は越中島、まさに埋立地。


 今週もよく映画を観た。
「反逆児」。織田信長に翻弄される徳川家康の息子のその悲しい生涯。なんと言っても傍若無人な息子の所業が同情を呼ばない所が、最後の切腹にいたっても非条理を感じさせない。
 脳天気であったり全身苦悩であったり場面ごとに豹変する描き方に疑問多い。

「関の弥太っぺ」。 股旅もんである。長谷川伸と来たらいわゆる新国劇だったっけ?人情ぐるぐるがらみの時代劇ってイメージしかもってなかったけど、まさにその1本である。
 最後のシーンだけは良かったが....。「人情紙風船」のラストも喧嘩で命を落とすであろう主人公の運命を予感させるような終わり方で、印象が強く残った。
 この作品では主人公がめっぽう強くてもしかしたら生き延びちゃうんじゃないかな、なんて感じた観客もいたんじゃないか?だとしたら最後につながるそれまでの感動シーンはちゃらである。


「仇討ち」。脚本が良い。人物像もそれぞれよく描かれてる。

「ミッシング」。Jレモンが「チャイナシンドローム」の後に出た作品。まさにこの時期「チャイナ...」を公開すべきなんだろうけど。それはともかく南米のクーデターが実は裏でアメリカが関与してたってことを告発する作品である。死体がいやというほどでてくるのでうんざりするも主張したいことは十分伝わってくる。「Z」、「告白」ぐらいしか知らないがKガブラスは骨太です。

「ノーマンズランド」。知りませんでした、この作品の存在を。ちょうど映画鑑賞から離れた時期に公開されていたらしい。つくづく人間のおろかさを知らしめてくれる作品の中の1品である。
 シリアスであったりコメディタッチが混じってきたりどたばたしながら最後はみんなが救うべき人間を置き去りにしてしまうんだからやれやれである。民族戦争の仲裁に入る者の真相なんてこんなものさ、って言ってるんだろうなぁ。


今夜のメニューは「焼肉」、「ポテトサラダ」、「なめこのスープ」、「焼きしいたけ甘味噌のせ」、「たまねぎまるごとオーブン焼き」。

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