2018年3月2日金曜日

おもいで酒

3月1日。星期四。                130/78。62.4kg。

 今日から本当の「年金生活者」に。「国」の厄介者に。朝鮮独立運動開始記念日なんだそうだ。おれも「日本」からの独立記念日にしたいところだが、年金生活者としては「内なる辺境者」として生きるのが精一杯かな。

 1時目覚め。で、3時まで読書。「新橋夜話」から「風ここち」、「名花」、「松葉巴」、「五月闇」、「浅瀬」。ところどころに折り目があるんで、一度は読んでいるはずなんだが記憶がまるでない。感動するものがなかったんだろうな。10年位前のブログを探ってみようかなとも考えたが、面倒だな。

 眠くなって5時ころまで寝ようとしたが、4時に目覚め、そのまま起床。

 昨夜から雨が降り続けてたんで、読書の後は部屋の掃除。

 この日の「文読む月日」はいいこと書いてあったな。より良く生きると死に対する恐怖がなくなるとか、死ぬことによって人間は次の世界に行くんじゃあなくて元に戻るという考え方など。いいことではなく、俺の考えていることとほぼ同じなんである。死が元に戻るということは老化とともに懐古趣味に走る行動が説明可能になるというわけである。「より良く生きる」ってのは、世間にへつらうことなく自分に正直に生きるという事であり、これは俺が何年も前から信条にしてきたことである。あらたまって書いたりしたことはない(はず)が、こうした文を読むと、考え方を思ったとおりに書くということがいかにむづかしいということがわかるな。俺は物書きに向いていないということもわかる。

 寝室としている部屋のブラインドの掃除を開始。今年の前半に済ましたい項目(全部で10)に 掲げているものである。
 ネット検索でも、そのやり方を研究していたが、結局は時間をかけてやるしかないと決心して、27年目の大掃除となった。温水で溶かした重層をスプレーしてから浴室で一枚づつその羽根(なんて呼ぶの?)を水を含ませたスポンジで洗うこと1時間。
 午前中に1枚(なんて呼ぶの?)、午後に1枚。残りの1枚は翌日に持ち越し。疲れた。

 昼食は味噌ラーメン。

 午後は3軒のスーパーへ買い物。そのうち2軒は同じグループらしく、毎週木曜日の10%割引セールを行なっていることがわかった。これはポイント倍なんかよりも実質安いことは明白であり、メチャお買い得であるということが浸透しているらしく客数も多い。チラシ掲載品もその例外でないからことさら安い品を手に入れることができる。例えばお一人様10点限りのじゃがいもは9円税別だが、これが8円税別となるんである。これが高額品となると更にその差がわかりやすい。
 デフレは止まらない、と思う。

 夕食は「トマトソースドリア」、「鶏肉ロールのパン粉焼き」、「洋風煮こごり」、「ビーフシチュー」。お残り物を再利用したものもあり、デフレ経済調理師を自認している身としては、まさに真骨頂発揮。

 この日頂いたお酒はケイのにぃにぃからチリ産シラーズ種ワイン2本、ケイからは「ボウモア18年」。
 シラーズ種のワインはアルコール度も高く重口でタンニンも効いていて非常に飲みごたえがある。「しっかりしてる」ってのが感想である。結局1本以上一人で飲んでしまい、酔っぱらい事始めの夜となった。
 途中から記憶が無い。ってことはウイスキーの味も覚えてないということだ。
 
 「ボウモア」は非常に懐かしい酒である。初めて飲んだのは清里で、である。ケイの母親と二人で旅行した時のことで、サントリー白州工場で出会った。が、その時は車だったので飲むことが出来なかった。工場のウイスキーの試飲ブースで、「白州」と「ボウモア」の飲み比べができるようになっていて、海に面した工場で作られている「ボウモア」と山の中の「白州」の飲み比べがテーマになっていた。飲みたかったなあ。
 で、その日泊まったホテルのレストランでその思いを果たすことが出来た。ただし飲んだのは12年もので、18年はあったかもしれないが手がでないほど高かったんじゃあないだろうか。        レストランの雰囲気も良かったが、その雰囲気も手伝って、二杯のウイスキーはどちらも最高の味だったな。というより最高の夜だった。それが二人だけの最後の旅行になろうとは思いもしなかった。
 彼女が亡くなってもうすぐ13年になるが、命日にはこの酒でグラスを傾けよう。

 

 

 

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