2018年2月19日月曜日

PPP再体験

2月17日。星期六。               計測忘れ。

 天気は良さそうだが相変わらず寒い。

 先日鉢植えにしたブロッコリーがヒヨドリに食い荒らされた。奴らは家に近いにもかかわらず、我が物顔に狙った獲物を食いに来る。キャベツとブロッコリー・カリフラワーは仲間であり、ヒヨドリの大好物らしい。カリフラワーもかなり食われたが、カリフラワーは可食部分をその葉で包んであったため、被害はその葉だけで済んだが、ブロッコリーはまだ可食部分と区別が付くまで育っていないので今回の被害は致命的になるかもしれない。で、鉢ごと長ネギのカバーしてある畝の中に空いた場所に移動した。5つある株の1つだけ無傷だった。
 この日は何度もやってきて小松菜の畝や家の近くにある金柑の落ちた実をついばんだりしていて、この家は完全にお得意様になった模様である。

 「ひたき」のメスらしいのがミントの葉をついばんでいた。スズメたちは相変わらず畝に撒いた米ぬかを食いに来ている。シジュウカラらしき個体も見た。

 今日は買い物もないのでひたすら読書。荷風先生の小説「勲章」読み、短篇集は読了。随筆集では「夏の町」、「伝通院」を読む。懐かしい景色が失われてゆくことに諸行無常の思いと、ひたすら開発することが良しとする近代社会を恨むのである。その矛先はさかのぼって薩長連合の政府の成り立ちまで及ぶのである。

 昼食は自家製「ハンバーガー」。

 午後は映画鑑賞。1964年、ピエル・パオロ・パゾリーニ(PPP)脚本監督作品。キリストの誕生から復活までを描いたもの。音楽とロケーションがすごい。ゴスペル調が思いがけず、白黒のドキュメンタリー風画像に合っている。有名な言葉の羅列とその中に題名に使われたものも多く含んでいた。「狭き門」とか「野のゆり」とか。聖書って使い勝手がいいんだろうな。
 この監督の作品は40年以上前に「アポロンの地獄」を観ただけで、監督自身の作品も数が少なく53歳で亡くなった。元共産党員で、反ファシストの態度を作品に反映したことからファシストに殺されたそうである。南北イタリアという問題に対する発言(表現)も関連しているらしく、先日観た「シシリーの黒い霧」と同様、イタリアも難しい国なんだなと思った。

 映画を観ている最中に薄暗くなったと思ったらスコールあり。やんですぐに陽が射してきてあたりが急に明るくなった様は、まるで季節違いの光景だった。アジアモンスーンを実感する。

 早めに夕食の準備を済ませ、ストレッチ。なるべくサボらずにやろう。

 余った時間で読書。エッセイスト協会が毎年出している年間ベストエッセイ集の古いやつ。これを知ったのは去年、星野博美の本を読んでいた頃で、彼女のものが掲載されていたからで、そこから清水義範と続いていくきっかけになった本でもある。ちょっと時間が余った時に読み終えられるんでちょうどいい。

 聴いているラジオ番組はほぼ固定しているが、この日の国営放送の6時からの番組のゲストが「せごどん」の原作者だったので放送局を最近良く聴こえるインターFMに変えた。1時間しょうもないドラマの話を聞くのは耐え難かったからである。それにオリンピックで騒いでいる年に「征韓論」を唱えた人物のドラマをやるという国営放送の連中の気が知れぬ。
 が、冒頭でかかった曲はニーナ・シモンだった。朝も違う曲だったがやはり彼女の曲がかかった。朝のはアップテンポで、夜のはブルース調、素晴らしい歌手だな。

 夕食は「白菜と鶏団子の和風煮」、「薄切りごぼうのカレーそぼろ煮」、「厚揚げ焼き」、「大根の味噌汁」。
 ラー油入り柿ピーをつまみに発泡酒&トマトジュース~泡盛のシークワーサー水割り をちびちびやりながら三線のインストロメンタルCDを聴いて、9時ころダウン。

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