0時過ぎに目覚め、寝なおして2時ころから布団の中で読書。途中で眠くなりもいちど寝なおして、5時前に目覚めて読書の続きをし、6時に完全起床、何のことだか。
荷風先生の小説「寝顔」、「榎物語」、「ひかげの花」。「寝顔」は、17,8歳違いの母親と二人で暮らす娘の母親を優しい視線で見つめる短編。やさしい。
「榎物語」は亡くなった住職の遺言にあるスキャンダラスな過去。「ひかげの花」はある男の転落してゆく人生とそれに関わる女達を描いたもので、構成がとても斬新。
共通しているのが「因果応報」で、作者がよく使う言葉でもある。また、花柳界や下町の遊郭街の事情に詳しい作者が作り上げた物語は、人間の本質をつくものとして非常に興味深いものばかりである。
朝食後、随筆を読む。「日和下駄」の中の「坂」という章では今で言う「バリアフリー」に関して反対の立場でいるのが意外だった。やはり江戸時代からの姿をあるがままに、というのが基本姿勢なんである。またまた自分を評した面白い言葉発見。「無聊に苦しむ閑人」。 これも今で言う「自虐ネタ」ということなんだろうな。
買い物から戻って、ラジオを聴きながら昼食準備。ニュースでは俺がまるで関心のないものばかり流している。将棋にオリンピック。メダルを取れなかった選手に対するバッシングがネットの流されているらしい。もともとくだらない行事に対する、こうしたことは更にくだらない。
昼食はインスタント調味料を使った「ガパオ」。挽肉はフードプロセッサーで作った。これに「グリーンカレースープ」。これもグリーンカレーペーストを使ったもの。
この日は気温が高く、庭作業にはちょうどよかったんで鳥対策などを行なった。
キャベツ。ネットのサイズが足らず、のっけてあるだけ。 |
京ネギ。サイズもピッタリ。 |
これもサイズ足らず。小松菜。 |
向こう側の正月菜も半分ネットで、鳥用ではないネットで仮のもの。 | 手前はやり直したブロッコリー。 |
鉢植えにしたブロッコリー。 |
いつまでたっても芽が出ないレンゲ。まくのが遅かったようだ。 |
夕食準備前までに読書。龍様の小説。SEX抜きのものもあり、その中で「トランク」の廃棄を依頼された「私」のエピソードが面白かった。よく出来た短編で印象に残る。
夕食は「大根とウインナのマスタード蒸し煮」、「豆腐となめたけの卵とじ」、「赤かぶの甘酢漬け」、「豚肉と野菜のラーメンスープ汁」。最後のやつはインスタント調味料(100円)で煮ただけのもの。
食後、三種類のチーズ(ゴーダ、モッツァレラ、ハバティ)とクラッカーとルッコラをツマミにして昨日ケイにもらった高級ワインを飲む。
メチャ香りがよく、濃い。普段安物を飲んでいるから違いがわかりやすい。だからこそ普段高いものを飲んでちゃあ有り難みが薄れるというものなのだ。
飲んでゆくほどにうまくなるのがワインの醍醐味でもあり、これは日本酒では味わえないものである。また、ウイスキーでも味わうことができるんだろうが、ウイスキーの場合は、それを味わうようになる前に酔い潰れちまう。
この日はケイのにぃにぃがラジオのアンテナコードを調節してくれて、インターFMなどが受信できるようになり、国営放送で聴きたい番組がないときに、CMの多いくだらない番組を我慢して聴くこともなくなった。 この日は早速インターFM。本当は「FMこころ」を聴きたいところ。いずれ家にWi-Fiを導入したいものである。で、TVが壊れた時点で、TVを置かないことにしてもいいな。いや、逆だな。TVが壊れたらWi-Fiを導入しよう。
〆にジンをストレートでちょっとなめてからダウン。
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