2018年2月28日水曜日

善人の銭

2月27日。星期二。                        136/90。64.0kg。

 午前中、区からの郵便物を待つ間、掃除洗濯。

 余った時間で読書。「新橋夜話・色男」。「色男、金と力はなかりけり」とはよく言ったもので、この小説の主人公がまさにそれである。惚れた女に裏切られた色男の悔しさや意地が面白く描かれる。明治後期の作。

 トルストイの「文読む月日」では、キリスト教がいかに「お金」について重要視しているかが語られている。お金持ちは貧しい物に恵んでやらねば善人にはなれないということが何度も語られている。お金持ちは善人になるために色男が惚れた女を返してくれるだろうか?

 昼食はケイのねぇねぇからプレゼントしてもらった「アジアンフードコレクション」の中から「パッキーマオ・ヌードル」。調べたらキーマオってのは「酔っぱらい」という意味で、パッは炒めもののことだから「酔っぱらい炒め」ということになる。緑のつぶつぶ生胡椒を使うのが本場物らしい。
 で、辛そうなんだが、そのままよりもやしを加えて作ってみた。その他の材料は小ネギとしし唐だ。このもやしがひどかった。近所に最近出来た八百屋で、以前スーパーの中に入ってた八百屋で、安いが品物がよくないことで有名だった店である。そのスーパーも去年閉店している。
 もやしの根が多く、250g入りの最近見ない大袋(最近はほとんど200g)なんだが、芽とちぎれた根だけで50g位あるんじゃないかと思えるくらい、洗い出すときに手こずった。暇だったら根をそれこそ根こそぎとっちまいたいくらいだ。
 加えた材料が多すぎたみたいで、辛さが半減してしまったんで「グリーンカレーペースト」を加えて食べた。美味い。

 午後から実家へ向かった。

 駅の近所のスーパーで買い物。夕食は手を抜く算段である。

 帰宅後、運んだ荷物などを片付け、確定申告に必要な書類などを揃えたりしてから、近所のスーパーへ買い出し。

 夕食は「アジのたたき」、「あんこう鍋」、東京で余った「べったら漬け」。俺以外は「にぎり寿司」、スーパーの特売で10巻550円税別でかなりボリュームのあるもの。
 俺は鍋をつっつきながら、発泡酒~燗酒。7時過ぎに電話があり、今期の班長手当を取りに来いとのこと。25日が支給日だったんだが、東京に行っててすっかり忘れちまっていたんである。しかし、報酬があるとはな。渡されて、班の軒数に比例した金額だということがわかった。 善人になりたいわけじゃあないが、何か班の為になることに使おうとあれこれ考えて、班の人が5.6人集まった時にそれとなく尋ねてみたものの何もいい考えが浮かばなかった。で、今年の畑で作る苗とか種とか買って、余分目に出来上がったものを分けてあげようかな、と、今のところ考えている。が、ヘチマはもう要らないだろうな。
 帰り道、雲の影から月がきれいに出てきた。荷風先生に習って、月の鑑賞をする。十三夜あたりの月だろうか?帰宅して暦を見たら十二夜だった。惜しい。
 少し飲み直して、この夜は強い酒に移行せぬまま、キーマオになる前に寝床につく。9時前。

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