2013年2月26日火曜日

厳寒奈良日和 Ⅲ

2月21日 5分間開館を待って図書館でお勉強。それにしても開館待ってる人、ざっと60人はいたなぁ。奈良の人って....。

 着席して周囲が静かになりかけたとき、後ろの席の女子高生がおしゃべりをやめようとしない。うるさいのに誰も注意しようとしないんで、俺がなるべくでかい声で怒鳴りつけてやった。
 これには他の連中にも効果があったようで、全体的に静かになった。その数分前には、反対側にいた男子校生が物食ってて図書館スタッフに注意され、静かに出来ないなら退室するよう言われてたばかりなんだが、こいつらに生ぬるい対処ではだめなんである。
 とにかく奈良のガキはやかましい。

 一通りおさらいが済んだ後、場所移動してPCに向かってたら、お昼を少し過ぎて腹の具合も良くなってきたんで一旦新大宮に戻って、スタンド蕎麦屋で昼の定食で腹ごなし。
 例のおばさん、一人でてんてこ舞いのご様子。客は俺が二人目で、続けてカップルが二組入ってきた時点でパニクってた。要するにちょっと要領が悪いだけなんだが、その後に来た3人組を断っちまった。オーナーが見たらどう思うだろうか、気になるところである。

 とんかつ、古漬け、かぼちゃ・たけのこの煮物、味噌汁、料理の味はオーケーなんだが。


 そこから富雄へは近鉄各駅で4つ目。バス停で確認したら、50分待ちだって。2系統もあるのに、1時間に1本、他の系統は1日1本である。なんてこった、ぱんなこった。
 実は去年もこれで諦めて帰ったことを思い出した。この学習能力の欠如も直りそうにもない。しかも雪が降ってきた。踏んだりけったり、飛んだりはねたりである。
 今回は強行することにし、バスどおりに沿って歩き、40分かかって到着した。

プールの入場料800円はいかにも高い!しかし中に入るとシャワールームでのシャンプーなどの使用は許可されてる。この日は銭湯に行くつもりだったんで、しかも歩いたことで汗もしっかりかいており、銭湯代を浮かせることが出来都合がよかった。
 設備はきれいで、ドーム型の採光で明るく、水温も高めに設定してある。ジャグジーもウォーミングルームも大きく、全体的に広い。

 「水温が高くていいですね」って話しかけたら、にこりともせずご老体はうなずいたが、良く見ると彼は耳栓をしていたので聞こえていなかったんじゃないか?そういうこちらも鼻栓してるんで正確な日本語になってかも怪しいもんだが......。

 2階にあるフリースペースでバスの時間(1時間に1本)にあわせて休みながら、アリーナなどの設備をのぞくのにちょっとその場を離れたすきにジャンパーとか荷物が椅子から落とされてた。クソガキの仕業である。すぐ近くでヤンママがペチャクチャやって、ほっぽらかしのクソガキギャングがあちらこちらで抗争を繰り広げてるんである。こいつらが高校生になって、図書館でオヤジに怒鳴られるんである。


 富雄で立ち食いそば屋を探したが見つからず、乗換駅である西大寺の駅中で「にしんそば」を食った。うまい!

 何度か行った「俵」で新大宮最後の夜。ビールにチョイスできる大皿に乗ったお通し。大盛りで来るんでこれだけで酒2合は飲めるほど。
 明日が試験なんで追加のしめ鯖に酒2合でお開き。宿で一緒になった札幌のKさんがあとから入店したんでしばらくは奈良と札幌の話も肴にした。彼はフルマラソン経験豊富なアスリーターで、この2日間で40キロ走ったとの事。しかも観光もしっかりしているという”超人ロック(ジュウ)”、俺より年長である。
 宿に戻り、勢いで残ったウイスキーを宿主がかけてくれたストーンズの最新ベストアルバムを聞きながら飲み干してしまい、ダウン。


2月22日 かなりひどい二日酔い。洗面しながら見た顔は真っ赤っか。一緒に登校したKさんから「臭います」といわれ、結局夕方近くまで小便まで酒臭かった。

 古文書学の試験問題の6番から10番までは、くずし字を楷書になおし要約するもので、これの対策に多くの時間を割いてきたのに、出た問題は5番。見事に外れたが、それは良いほうに外れたんで15分で書き終わり、5分ボーっとしてた。

 愛知出身のT君と帰り、宿は違うがならまちなんでその夜は”もちいどの商店街”にあるファミレス風の喫茶店で定食とビール1本。飼えって8時にベッドに入った。

2月23日 朝ゲストハウスで買い置きした牛乳、オレンジ、ヨーグルトを食べてたら、米が食いたくなってJR奈良駅近くの松屋で朝定食。昨日の絶不調から回復。
 授業は日本史特殊講義。続日本紀が編纂者によって、天皇家に都合の良い様に史実を曲げて書かれたという具体例を聞かされたり、なかなか面白かった。ただしゃべり方が上野教授に似てたり、とにかく関西弁なんで.....。
 帰りはT君を誘って校門裏口から秋篠寺まで散歩。お昼にその話を持ちかけたんだが、午後の授業で僧眩坊が藤原宮子と密通して出来た子供といわれる人が開基したのが秋篠寺というはなしがあり、なんともタイムリー!
 奈良大学生らしく?会津八一の歌碑を読んでから西大寺まで続きの散歩。

一旦宿に戻り銭湯へ。そこでキャンパス内で見かけた顔だった人に声をかけたら、吉祥寺から来ているとの事。皆さんがんばりますなぁ。

 T君と今回3度目になる中華やで夕食。ビール2本と酒1合、レバニラ、餃子、ワンタンメン。〆はいつものS亭へ。風の森2杯。T君とは映画談義に花咲いた。春近し!


2月24日 授業終了後、一路大阪へ。今回2度目になる天神橋で散歩を楽しむためである。JR大阪の夜行バスターミナルのロッカーに荷物を入れ、天満あたりをぶらぶらした。
 ひととおり商店街を歩いたが、日曜日だからなのかJR天満周辺だけが賑わってた。

1軒目はお好み焼きや。おばさん2人くらいでやってる店でビール1本とお勧めお好み焼き(ミックスみたいなもの)。まぁ、どうということもないか。食べてる間、客が3.4人いるんだが、昨日きた酔っ払いの話に常連と夢中になりながらも、客をさばいていた。帰ったばかりの常連親子の身の上話が出てくるなんぞ、大阪のしょうもなさを目の当たりにした思いである。

2軒目は以前は行った店を偶然見つけたんで、ビール大瓶350円の看板につられて、吸い込まれていった。ここでビール1本とホルモン焼きで済まそうとしたが、明太子が食べたくなり、これに酒1合で〆ることにした。なんとも変な日本語を使うバイトの女の子はやはり中国人で、聞いてみたら吉林省の出身だった。コーリャン生産地である。

3軒目はカウンターのみのオープンでチープな居酒屋さん。一番手前が空いていたんで、そこで見るからにアル中のおばぁさんのそばで、酒を1合とおでん(厚揚げと大根)。店は揚げ物が売りみたいなんで店員からもすすめられたんで考えてるうちに、アル中のおばぁさんのおあいそ。しめて700円。ジョッキに入ったものを飲み干すと、そばにあるものなら何でもつかまりながらやっとのことで
立ち上がり、出口に停車してある歩行器にたどり着くと、何かもごもごいいながら帰って行った。
 さて、仕切りなおしで酒1合と揚げ物を注文。「紅しょうが」、「すじ」。後のほうの食材は大阪では好んで食べられてるもので東京ではあまりない。前者のほうはどうだろう?揚げ物の素材としては珍しいよな。食文化の違いを見せつけられた。
 何でもあり、という精神は根底にあるようだが、これも数ある商品化されたものが競争などで淘汰され残ったものに違いないのである。多分過酷な競争だったろう。

天満の飲み屋の発するエネルギーは、昨夜見た新宿の思い出横丁(しょんべん横丁)などとは比べ物にならないくらい膨大である。なんばが歌舞伎町なら天満に相当する東京の飲み屋街はどこだろう?ひょっとしてあるのかもしれないが、それはこれから俺の残りの人生で探してみようかな。

 今回衝撃的だったのは大阪や奈良の女の子の立ち食い、立ち飲みへの抵抗感のなさである。カップルならともかく一人でグラスを傾けてんのを随分と見た。この流れが東京に及ぶと、飲み屋の様相もだいぶ変わっちまうことであろうよ。
 

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