2009年10月29日木曜日

マンハッタン

 昨日はDVD 2枚鑑賞。”帰郷”。ストーンズにビートルズ、S&GとBGMは全て背景通りのもの。ベトナム帰還兵の話で、単なるお涙ちょうだいものでないところが今はやり物と一線を画すものである。

 Bダーンが良い。女房を寝取られる役がはまってるのは”華麗なるギャッツビィ”を記憶してるからかな?
 車椅子、リハビリの様子など介護の勉強をした視点から見ることが出来て、なお興味深かった。当時(40年前)はバリアフリーが意識され始めた頃で、物語の中でもその不便さが描かれていた。


 2枚目は”アニーホール”。W.アレンのぼやき物である。英語が分からなきゃその本来の面白さの半分も分からないんじゃないかと思う。さて自分は英語もほとんどだめなんである。それでも面白いんだから、英語がわかりゃソファから何回か落ちてただろう。
 それでも”P.L”の意味が分かった。パンティライン。当時のニューヨーカーが使ってたなんておよそ考えられないくらい陳腐な台詞なんだが。これも一流のジョークなんだろ。

これは30年以上前に有楽町スバル座(みゆき座かも)で見た映画。この親父のぼやきはその当時ただおかしかっただけだが、今見るとやたら感情移入したくなる。つまり苦笑いになってしまう、そういうことである。今見て古めかしさのかけらも見せない優秀な映画である。


 昨夜は区政改革懇談会議があり、2回欠席してたんで出席した。自分が考えていた改革の内容と食い違いが出てきてそのまま来年の春の任期が切れるまで欠席し続けてやろうかと思ったが、それも出来ずに出席してしまうところの思い切りの悪さが何人かの出席者にも現れていて、どうせなら結末まで同席して事の成り行きを見てやろうと思い直した。
 内容は町会の建て直しについて?のようなものである。

 帰り道、レンタル屋に寄り返却とタダ券が1枚分あったんでW.アレン物を借りてきた。



 その1枚を先ほど見終わった。何とぼやき物ではなかった。何とハッピーエンドじゃないか!

 ラストシーンの主人公の笑顔はチャップリンの”街の灯”のそれを思い出させるほど純情無垢の様相。意表をつかれた。このエンディングでこの作品は名作になった。
 白黒もこの作品には合う。音楽(ガーシュイン)ももちろん合う。


見終えてからも白黒の世界に浸りたくてブラインドを下ろしたままコーヒーを入れたんだが蒸らそうとして注ぎいれたお湯のしずくが落ちるのを見えないために聞き耳をたてて確認しなければならなくて不便した。

 見終えて飲むのはやはりコーヒーじゃなくカクテルだな。”マンハッタン”。
 

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