2011年8月3日水曜日

断捨離以前

”単発”というのはスポットで入る介護サービスであり、以前行ったことのあるご利用者さんか、誰でも出来る仕事内容の場合であり業界用語らしい。

今日はその単発が1件あった。「独居老婦人のお引越しの片付け2時間スペシャル」。

 週3回来てる担当者のメモがあり指示に従って作業するだけのことである。

社員と同行で部屋に入ったとたん予定は大きく変わった。利用者の具合がおかしいんである(社員の説明)。椅子に座ったまま夜を明かしたということだ。ほとんど歩行不能になっているということで当然下の方は想像つく。それは今回身体サービスは仰せつかってないんで社員まかせ。

押入れの天袋の荷物を下ろしご利用者さんに確認してもらいながら持ってゆく荷物と捨てるものとに分別する作業に入った。
 途端!荷物と一緒に真っ黒い粒がざらざら落ちてくるではないか。

 ネズミの糞である。  荷物も相当かじられたあとがある。
6疊の部屋の半分はダンボールやビニール袋に入った荷物(多分衣類)でようやく布団1枚敷けるスペースを確保するのにも時間がかかった。
 今まで見た中で一番汚い部屋だったな。ケアマネ(というより介護チーム全員)の神経を疑うね。こんな状態でも自宅介護?こりゃ介護側の傲慢でしかない。担当依頼されても断るなぁ。


 最初だけ利用者に荷物の中身を確認してもらっていたが、認知も少しあるようなのであとは全て独断で作業させてもらった。でなければ時間内に終わりっこないからである。しかもネズミの糞である。

 今日履いていった靴下は諦めた。

しかもこのご利用者さん、特殊な病気みたいで移動の介助をするときに手を触れると発作(痙攣)が起きるんである。
 作業が済んで帰るときに布団を敷いて寝かす段になって、これまた椅子ごと二人で移動させたわけだが、これもしんどい作業だった。しかもネズミの糞である。


 今夜のメニューは孤食なんで「キャベツとピーマンのオイスターソース炒め」、「レタスとしいたけの卵スープ」。


 ほんのちょっとの読書と3時間の映画鑑賞。
「若者のすべて」。1960年作品。田舎から都会に越してきた家族のお話。長男が家を継がなかったり核家族化の芽が出始めた頃の話?中核は次男と三男と女の三角関係だが濃いイタリアの家族関係がねっとり描かれてる。都会に呑まれる人間、常に故郷を忘れられない人間今でも古くならない題材である。 この作品のAドロンは良い。

 

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