2011年4月23日土曜日

門外不出の週末 前編

週末は天気が荒れ模様ということで引きこもりを決めていた。
録画してあったものの3本立て鑑賞。

 「めし」。成瀬巳喜男作品。当時小津監督と作風が似すぎているということで会社を変わらざるを得なかったというエピソードは今回はじめて知った。昭和20年代のある夫婦の生活が描かれていてテンポも良いし小津とはまるで雰囲気も違うが、話がドラマチックでないところが似ているとみられたのかな。

しかし妻が実家に帰って戻らないなんて話、確かにドラマチックでないがさえないサラリーマンやちょっとやきもきさせる男女関係、突然の日常生活に飛び込んできた他人(身内ではあるが)に対する気まずさなど、とにかく演出が細かい。

 「ブレイブワン」。Nジョーダン監督Jフォスター主演の復讐サスペンス?20年以上前にCブロンソン主演の「狼よさらば」という身内を殺された男の復讐劇があったが、あれは犯人を追い詰めるのではなく悪人(チンピラ)粛清劇になっていった話だった。これは最後に復讐を成し遂げる前に何度か粛清するんである。

 この手の話は何度映画化されても賛否両論で平行線をたどるしかないんだが、個人的には仇討ち賛成派である。

 「コマンダンテ」。Oストーンのカストロ生インタヴュー作品。30時間に及ぶインタヴューの編集に一切口を出さなかったといからOストーンに対する信頼度がいかに高いものかわかる。カストロは「ニクソン」とか「JFK」を見ていたのかな?インタヴューに対する答え方は柔軟で丁寧なもので8年前にしても頭脳明晰であることを証明した映画である。

 
我が家ではカストロどころではない高齢者(義父)の老人施設入所に向けて動き始めた。要介護4になりいよいよ在宅では無理ということで決まったが、現実はいつはいれるとも知れないのであり、とりあえず入院したまま待機中なんである。
 金に糸目をつけなければいくらでもありそうなものだが、そういうものでもないらしい。が、どっちにしてもケアマネに任しとくしかないようである。
 1度入れば出てくることはほぼ不可能であるが、ということは死ぬための順番待ちみたいである。日本人は並ぶのが好きな国民と見られてるらしいが最後までこれじゃ気が滅入るったらないね。


 75歳以上の占める割合が20%になるのも近い。こうした施設や保険の整備などが立ち遅れてるって世間では言われてるけれど、こんなに早く高齢化するなんて誰か言ってたっけ?
 あの団塊世代が「俺たち動けなくなったらどうすんだべさ?」なんてこと考える暇なく働いてたんじゃなかったっけ。

 やはり身辺整理は少しでも早めにやっとくべきだな、と身内の行く先を案じながら思うんである。

今夜のメニューは「豚肉春雨のエスニック炒め」、「セロリと揚げのスープ」、「絹さやとツナの炒め和え」。

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