2017年11月20日月曜日

寅の翌日はトラ

11月19日。星期天。          176/107。62.2㎏。

 洗濯や布団干しなどしてから、半蔵門にあるJCIIフォトサロンに出かけた。報道写真家による戦後復興期の写真展である。千代田線大手町、乗り換えて半蔵門線で到着。開催日を間違えて行ったのが先月で、二度目でようやくお目にかかることができた。
 狭いフロアに貼られた写真は数こそ少ないが興味深いものが多かった。

 その中でも目を引いたのが、永井荷風が浅草へ行って踊り子などと談笑しているものがあり、これは昨日行った永井荷風展でもなかったものだった。
 次は今話題になっている東芝のゼネストの光景。こうした労働争議を経て、大きくなった会社なんだが、今は昔也、だ。
 そのほか風俗関係や食糧難や傷痍軍人、浮浪児などの写真が実に生々しい。そして現在を想えば、戦後の日本より悪くなっているんじゃないか、と考えさせられた展示会だった。

 「オードリーヘップバーン写真展」のパンフがあった。来年1月から三越本店で行われるとのこと。そういえば晩年荷風の観た映画の中に「パリの恋人」があったので驚いた。1957年作品でオードリーヘップバーンが出ている作品だ。彼がなくなったのが1959年だから不思議ではないのだが、彼女と結びつけることが不思議に思えた。
 昨日も老人ホームに訪ねた人とのことで書いたが、俺は1957年から1959年のころの間に平井~新小岩に住んでいた。平井では割烹旅館の敷地内に住んでいて、調べた限りではその周辺は三業地であり、売春の店が密集していた。荷風も歩いたに違いない。

 帰り道は歩いて四谷まで出、そこから南北線で王子、そこから都電で帰宅。

 昼食は「さつまいも・グリーンカレー」。

 午後は和室の掃除とアイロンかけ、靴磨きと靴底の修理など。

 夕方銭湯。

 夕食はのこりの「おでん」と「キムチ」。発泡酒~サッポロラガー(缶)~芋焼酎のお湯割り。

 ちょっとTVにスイッチ入れたらスカパーが無料になっており、この日映画4本が無料で観られるようになってた。すでに2本は終了しており、3本目の「トラ・トラ・トラ」が放映中で、そこから4本目の「007・死ぬのは奴らだ」まで観た。
「トラ」は一度観たことがあるが、今回改めて観て案外面白い作品ということが分かった。どうしても戦闘場面にきょうみが行ってしまった若いころと違い、内部のごたごたした様子に関心が向くのはやはり年のせいなんだろうな。米国側の対応の不統一、日本のストイックさなどの描き方は黒沢さんには向いてないと思った。彼はこの作品の監督を降板している。
 対して007はどうしようもない駄作。初期の作品ではやはり「ロシアより愛をこめて」がベストだな。10時ダウン。

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