2010年12月10日金曜日

たまにはテレビドラマでも

 昨夜、久しぶりに民放のドラマを見た。沖縄に実在した”医介補”を主人公にしたドラマである。
医介補とは戦後医者の数が足らず、ある程度の医療知識がある者を採用し、医者に準ずる資格として認めた者である。
 ドラマは実在した人を描いているようだが、話は重い。重い話の部分の占める割合が多く、しかし戦後を描くにはこの方が良かったと思う。心を、肉体をえぐられるような話は沖縄に合う。メジャーの俳優が出演していても演技より話に心が動く。結末は安っぽく見られても仕方がないが、現実の沖縄もそうではないか?現在の沖縄のあり方は実に安っぽい南国という飾り物のようだ。暗い過去の上を覆い隠してしまったようかのように。太陽だけが残酷な光線でその大地を焼きつけて露骨な姿をさらけ出させようとしているのにもかかわらずだ。


 ドラマ自体はともかく民放のドラマは金輪際見ないと決めた。10分経たないうちに入るCMに辟易とした。それも今日から始まるヨーカ堂の大売出しや和田アキコの煮込みラーメンなど。くだらないスポンサーの金で作られたドラマの悲劇としか言いようがない。悲劇のドラマは作る前から悲劇が始まっていたんである。

 脚本は実に良くできていると思った。なぜならばこのドラマの売りの”ヒューマンなんとか”の部分を形式的にちりばめながら体裁をとり、書きたいものを書いた、と思えるからだ。
 救いのない話をとことん追求すればスポンサーも下りたろう。そのぎりぎりの線で妥協したのかもしれないが....。長さも強烈な印象を残すのにちょうど良い。だらだら心情風景めいたカットで2時間以上やられたらCM病にかかるところだった。   それにしても民放ドラマは見にくい。



 今夜のメニューは”豚ロースとわけぎのナンプラー炒め”、”ブロッコリーのごま酢和え”、”かぼちゃのクリームスープ”。食後に実家でとれた”キウイフルーツ”。

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