2013年8月20日火曜日

本格的な夏休み・総集編

 8月9日のスクーリングの講義の最中に思った。「文化財学Ⅲ」の講義の内容は、掘り出したものを分析するための方法論や技術論である。
 これが何の役にたつのかという解説はなく、分析のための分析ということに徹している。聞いてる生徒のほとんどは口を「への字」にして、教室自体が「遺構化」状態になっており、そのまま埋め戻しても、社会にとって何の影響もないんじゃないかと思わせる。もちろん俺も含めて。だが、そういう中にいる自分がアホに見えて仕方がない。所詮時間つぶしのお遊びに過ぎないんだが、それにしても、である。

 「こんなことやってても何の役にも立たん症候群」にかかってしまったらしい?

 そのあと、飲み屋で震災復興予算が被災者に適切に使われていないんじゃないか?という話題になって、文化財修復にかかる経費は削るべきだ、とする俺と、被災者の救済に税金を使うべきではないとする人と議論をしたんだが、人よりものを大事にする人との議論ほど無駄なことはないと思った。飲みながらの席だったんで、なるべく荒立てぬように話題を切り替えたが、ほとほとうんざりした。

 で、この日大学をやめる決心をした。というより興味があることが少し残ってるんで、まともに行けば卒業の来年の春には卒業のいかんにかかわらずやめることにしたんである。



 昨日実家での夏休みを終えて帰宅した。実家では午前中に自由時間をとり、午後は麻雀、夜はDVD鑑賞と、一日中遊んだ。食事は3食、1日を除き全て俺が作った。西瓜、とうもろこし、枝豆、いただきものの”はぐらうり”など夏の食材をたっぷりいただいてきた。

 一日は市の運動公園プールで泳いだ。20年以上前に来たことがあるが、もちろん場所さえ覚えてなかった。で、最初の2往復で感じたのは、やたらに泳ぐのが遅くなったんじゃないか、ということである。遠く感じたんである。
 そして判明した。ここは50メートルプールだったのだ。固定観念で25メートルと思い込んでたんである。まぁ、普通なら分かりそうなもので、こういうところが老人なんだろな。
 いつも1キロ以上は泳ぐが、この日もカウントせずに1時間弱泳いだ。元水泳部の同居人の兄は早々と筋肉痛で脱落。
 夏休み中しか営業していないそうで、2つあるコースはほとんど泳ぐ人がおらず、貸しきり状態である。両脇のウォーキングとファミリーコースは満杯なんだが....。
 泳ぎたい人には最適なプールが市内にあったとは驚きである。体育館も見学したが、設備は最新型をそろえ、スペースも広くとってあり、ここも快適な空間になってる。

 DVDは「ジャンゴ」、「ミッドナイトインパリ」、「最強のふたり」、「007スカイフォール」、「黄金を抱いて跳べ」。いずれも娯楽ヒット作。最後の1本だけはべろべろだったんでまるで記憶なし。「ジャンゴ」はお遊び感があって楽しめたが、やはりウッディアレンの「ミッド.....」が良かった。いかれた連中を描かしたら彼は天才である。文化財学なんかをやってる鼻持ちならない連中も彼に描かしたら、きっとウェットにとんだ台詞でこき下ろしてくれるだろう?そしてハッピーエンドにもってゆく過程のまたなんというおしゃれなことか!今回の作品、「パリ版マンハッタン」である。
 「最強の二人」。アメリカでリメイクしたら、こんなに面白くならないだろうな。

 「007」。いつもどおり出だしのアクションは見せてくれるが、全体のストーリーはちょっと....。スタッフやキャストの顔ぶれから、まったく新しい作品が出来たんではないだろうか?いや、出来たはずだ。

 昨夜のメニューは「あじの干物」、「きゅうりと小女子の酢の物」、「なめこの味噌汁」、「煮豆(既製品)」。かなりの手抜きである。

 そういえば、帰省中に缶入りの「甘酒」を飲む機会があった。「甘酒」って夏の季語ということを初めて知った。「ひやしあめ」などと同じような飲まれ方をしてたんだろうか?冷やした「甘酒」。飲み続けの身体には合う。冷えてても”ホット”する感じ。

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