2014年12月6日土曜日

薬指につける薬

147/98。

昨日の午前中、薬指の痛みが出るようだったら作業中止を決め込んでいた漬物を実施した。
赤かぶを梅酢漬けと千枚漬け風と2種類。これはケイとケイの姉の好みが分かれているからで、砂糖と昆布が加わるのが千枚漬け風である。
 べったら漬けは大根の塩水漬けのみで、一晩寝かせてから翌日塩こうじに漬ければ完成だ。白菜は量が少ないんで簡単な塩漬けにした。これは2.3日で漬かるだろうからべったら漬けと同時に完成する。やっぱ日本酒かな。

お昼近くに病院で診察と前日の手術代の支払いに行く。診察は包帯の交換・消毒・化膿止め薬の塗布などの簡単なもの。待合室はほぼ満席で、そのほとんどが後期高齢者と呼ばれる世代の方々である。朝からきている方もいるようで、こそこそ話から聞き取れた。もっとも耳が遠いらしく、こそこそ話といえども相当大きい声である。
 会計や受診を待っているんだろうけれど、文句を言うこともなくじっとしている姿は、公園で何もすることなくベンチに座ってる人種と代り映えしない。
 ちょっと前なら赤字医療行政をしっかり支えてる彼らに対し怒りを持って見つめていた俺も、この時間帯に来るということは彼らの仲間入りしているということなんだろうな。久しぶりに歯医者以外への支払いがあったわけだが、金額は13800円。早く受診してればこんなことにならなかったんだろうが、保険のおかげでこれで済んでいるが自費だったらと思うとゾッとし、国に負担をかけたことに申し訳ないと思う。自分が払ってる保険料以上の医療費は使いたくないものである。これって領収書に記載されたりすると自覚するようになっていいんじゃないかと思うが、どうだろう?

昼食後、ちょっと横になった後夕食を挟んで3本立て映画興行。
「育子からの手紙」。がんに冒された15歳の少女と、股関節症の主婦との交流を描いたもの。 がんで身内を亡くしたものにとっては、この手の作品はいつまでたっても辛いものがある。作品の出来は凡庸。
「グッバイ・マザー」。韓国映画。トーンの一貫性がないのはシリアスドラマにとっては致命的である場合の言い見本である。母娘の確執から別れまでの多くの出来事がタッチよろしく描かれてきたかと思えば後半はしつこいくらいの描写になる。要するにくどいんである。監督の名は知らないが、俺が名付けてあげよう。キム・クドク。なんかいそうじゃない?
「婚前特急」。これが意外な出来。5人の彼氏の設定に無理があるが、あばずれ女の結婚願望に走るさまが面白く描かれる。他人の幸福を妬ましく思う主人公の本音、自分が上から目線で見ていた相手から見下された時のショックなど、結構うなづける場面が多くあり、よくできた脚本だと思う。主人公はもちろん最後に薬指にリングをはめて、めでたしめでたしで終わる。

夕食のメニューは「白菜のオイスターソース炒め」、「カリフラワーのトマトシチュー」。右手はビニール袋をかぶせて洗い物などしたが、親指と人差し指で結構いろいろな作業がこなせることを知った。これを親指と中指に変えても同じで、弓道では後者の組み合わせによる使い方をする。不自由さを知って初めて五体満足の幸せを思う。

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