2015年4月17日金曜日

ぷちとらべる房総

 浦安についたのが11時半ころで、駅から10分程度の川べりを散歩してから飯にするのにちょうどいい時間だった。主目的である焼き蛤やもその通り沿いにあり、飯の後に寄ることにした。腹が減ってる時に買おうものならつい多くなってしまいそうでもあるからだ。
 たらたら歩いていると船宿の看板がちらほら見え始めたと思ったらもうそこは川べりだった。



当然河川は整備されつくし「青べか物語」の風情は残ってはいないが、それでもなかなかいいふんいきだ。まだ小さかった頃新小岩や平井に住んでいたことがあり、その時の記憶がその雰囲気をおもいださせてるのかもしれない。河川にかかる線路橋を兄に連れられて渡ったことや、この近辺で親父に連れられ潮干狩やハゼ釣りに行ったこと、千葉駅まで無賃乗車して駅前の交番で保護され母親が引き取りに来てくれたことなどが思い出された。
 何か土産になるものがないか、写真下の店をのぞいたところ、魚の名前の下に値段が書いてあったんで干物かなと思ったら、それはすべて釣り針だった。ここは船宿なんである。この店が出てくる場面を思い出していたら酒が飲みたくなってきた。すごくいい天気だったし、やっぱりビールだな。
ちょうど焼き蛤やの対面に大衆食堂があり、そこで昼食とした。「もつ煮定食」と瓶ビール。もつ煮を肴にビールを空けた後お新香と味噌汁で米を食った。BGMは70年代のアイドルソング。どうしてもこの日は昭和なんである。
 食後通りを渡って焼き蛤やでケイのとこへの折をひとつと自分用に簡素パッケージにしてもらった物を買った。店は小さく、中でお婆さんというにはちょっと早いかどうかの女性が二人で作業していた。一人はくし刺しである。蛤が130円と高めな気がしたが、それでも焼き鳥屋でのことを考えればどうということもない値段であることが分かる。それに蛤自体収穫量が減ってきているしな。

 さて、浦安までは大手町からの東西線だったが、そこからが非常にわかりにくい。武蔵野線や京葉線、総武線などが入り組んでいて、その先に度ほどホームを間違えた。
 とりあえず西船橋まで一駅乗り武蔵野線で南船橋まで行き、もう一つの目的だったIKEAで買い物した。店の中は先日行った新三郷店ちおほとんど同じだったから、探すのに時間はかからなかった。が、ピンポイントで買うならネットで買った方が楽だな。まぁ俺にとっちゃいいウォーキングにはなるんだけど。しかもこの日は前日に買ったシューズの試運転でもある。今回はいいチョイスだったようだ。
 食品売り場が主目的であり、ネット販売してないから来るしかないわけである。買った物はスナップス(ハーブ酒・薬用酒)、エルダーフラワーシロップ、偽キャビア、ブルーチーズ。のどが渇いたんで出口近くのドリンクスペースでドリンクバーを利用した。70円は安いよな。

 帰り道は来た路線とは違うものを使った。武蔵野線で西船橋まで戻り、総武線で船橋、そこから歩いて京成船橋、京成線急行で青砥、乗り換えて町屋。景色が良かったな。東京をはさむ片方の川崎や横浜にはないどんくさい雰囲気がいい。

 帰宅したのが4時過ぎだったが陽気がいいんで銭湯に出かけた。ところがいつも利用するU湯が改築のため休み。来年の4月までかかるらしい。まぁこれはこれで楽しみではあるが、この湯の雰囲気は結構気に入ってたんだが.....。
 で、そこから歩いて10分くらいのところのT湯を使う。風呂上がりのビールがうまい。

 帰り道スーパーで「にしん」を1匹買う。予定のメニューではなく、この日買った焼き蛤に合わせたんである。本来なら日本酒と行くところだが、この日はあえて白ワインにした。
 スナップスとシロップと炭酸で作る「エルダーフラワードリンク」を食前酒として1杯、食べながらもう1杯。にしんを食べると俺が店を始める前に一緒の職場で働いていた東北出身のSを思い出す。何度か飲み屋でにしんをうまそうに食っていた笑顔を思い出す。実際調理するとなると面倒な魚であり、それは食う時にも付きまとう。下ごしらえではうろこが多いし、食う時は小骨が多く時にのどに刺さる。しかしこの日のにしんはあたりだったな。この店の海産物はよく外れるんだけど。
 潮の香りがするような肴を冷たいワインが流しこむ、まさに至福のときである。いい散歩だったな。

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