2012年12月29日土曜日

その参

泊まった新今宮のホテル?のすぐ近くだったのである。
通りを挟んだ向かいがハローワーク(って名が似合わない、やはり職安)であり、そういえば朝人集りしてたっけ。お昼近くは閑散としてた。

さてどんどん歩いていゆくとだんだん人が多くなってきた。
通りで立ち話をしてる二人組も多い。
杖ついてる人もよくいるなぁ。
すれ違うときにじっと睨む奴もいたな。死んだ目をしてた奴も多くいた。
なるべく目を合わせないようにはしたが、異常な雰囲気だったな。
ここの連中に共通してること。履物が変なのだ。
うまく説明できないが着てるものとまるで合わないというか、「ありえない」組み合わせってこと。

飲み屋も増えてきた。この界隈ではメインになるんだろうか?
名前は確か「花園商店街」だったと思う。
一番端まで歩いて、引き返し中華屋で昼飯。

「餃子」、「ビール」、「タンメン」。
店内には5人くらい客がいたが、あとから来た女の客を除き、
俺も含め全員が酒を飲みながらの飯であった。

おそらく昼食の後仕事するには不都合なくらいな飲み方である。
さすがの俺も用心して2本目のビールは頼まなかった。



この商店街の真ん中あたり、ちょっとはずれたところに公園がある。
いや、あったというべきだろうな。明らかに公園の本来の使われ方がされているとは思えない。

焚き火に10人以上が囲んでいた。
俺とその一団のほぼ真ん中で踊ってるおじさんがいました。

なぜか精神病院にいる錯覚を感じたな。

その奥のほうで行列があった。
張り紙がよく読み取れなかったが、もうすぐラーメンがただで配られるらしい。

常に他人の動静を凝視する、一見プライドの高そうな奴もいるが、そうした奴でもただのラーメンの列には並ぶんだろうな。

帰宅して知ったことだが治安がひどく悪いらしい。
俺が歩いた昼頃とは夜になると違った顔を見せるんだろうな。

そういえば歩き始めた時に俺に視線を投げた奴なんか絶対危ないやつに違いない。


仕事もない奴が昼間から飲む酒代は生活保護から捻出してるんだろうか?
居酒屋カラオケや酒の自販機の前とか、とにかく彼らは酒が大好物だ。

ここには寒い季節の中、余計にきつい生活があり、日本の現状が さらけ出されている。
恥部などではない。
こういう場所で暮らさねばならぬ人たち、日がな外にいなければならぬ人たちなど社会に戻れなくなった原因は国だけの責任ではないかもしれないが、子供の頃からこうした現実を学んでいたら....と考えるのは安直だろうか?

「力強い日本」なんかを目指している現在の政府はこうした人達を更に置き去りにしてゆく道を選ぶに違いないと思うが......。

午後からは阪堺電車から地下鉄(何線だったか忘れた)と南海電鉄(多分高野線)を乗り継いで百舌鳥へ向かった。



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