2010年8月30日月曜日

放課後の自習時間

第3回目のスクーリング最後の日、レポートを書き終えたら帰っても良いということで、さらっと書き飛ばして3時に下校。こんなこともあろうかと計画していたことを早くも実行に移す機会が訪れたんである。

 天理から桜井までの遊歩道を”山之辺の道”と呼び、16kとパンフレットには記載されているが、古墳を巡ると寄り道も含め20k近くにはなるはずだ。

 毎週奈良に来ていてもこのルートを歩き切る時間はできない。そこで2回に分けることにしたんである。このルートと平行してJRまほろば線が走ってるんで、陽が落ちそうになったら駅に駆け込むという計画である。


 まだ陽が落ちるのはそれほど早くなく、多分6時半ごろである。天理に到着したのが4時少し前だから全行程の半分はいけると踏んだ。


 天理は名前の通り天理教一色の町であり、その町の中心を駅から伸びるアーケード商店街を山に向かって歩くと天理教の本部やら大学やら見られるが、もちろん興味はアーケードの商店にしかない。ちょうど暇な時間らしく店番の8割がた居眠りこいてました。1割は読書、1割が接客。のんびりした商店街で天理教グッズは全部揃ってるんじゃないだろうか。

柿の木が多く、その実はまだ青く景色に赤が混じるのは赤とんぼのせいだった。歩く道は山のふもとに近いとはいえ、田んぼはその殆んどがゆるい傾斜を利用した棚田である。ウサギを追うことはなかったが懐かしい田園風景である。
 2.3の神社といくつかの比較的小さい古墳を見ながら環濠(濠を作って防備した)集落を越えてついたのが”崇神天皇陵”。かなり高台にあることからここからの眺めは素晴らしい。大和三山までみはらせるのである。さらに足を進ませ”景行天皇陵”まで来た所で陽が沈みそうになった。ここの雰囲気は前回の”歴史の道”で見たものとは趣が違い、見晴らしのよいところであり、この時代の製作プロデューサーの好みが反映されているんだろうか。


 少し下りになっている土地を逆らわずに下りてゆけばJR線に着くはずである。途中確認の意味で道を尋ねたら、最寄の駅は巻向(まきむく)であった。ここにも古墳群がある。巻向古墳ではつい最近たくさんの木簡が発掘され、当時の役人の生活などがいろいろわかってきたということである。

 次回は桜井からここまで、またはこの周辺から桜井まで歩くつもりである。ちなみにこの日の距離はパンフ上では10kということになる。
 上から下まで汗だくである。


 単線の巻向駅からJR奈良まで戻り、銭湯で汗流してから常宿に戻り簡単に飯を済ませ、荷物をとって再びJR奈良に戻ったらもう9時。5分過ぎには上野行きのバスが到着。結構ハードな放課後だった。

0 件のコメント:

コメントを投稿