2010年8月26日木曜日

神宮(功)への道

 高校球児たちが甲子園への道にたどり着いた後、汗を流しているときに自分は神功(じんぐう)皇后陵墓への道を歩いていた。
 放課後、学校から最寄の駅(高の原)へ戻らず、ひとつ奈良よりの駅(平城)まで歩けば道すがら拝謁できるんである。もっとも御陵の中には入れず遠方より拝むだけなんだが。
 学校そのものが古墳群の中に建っていることから、この平城駅からさらに奈良方面に歩けば、そこは歴史の道と名づけられて整備された古墳めぐりの散歩ができるんである。
 今回は日曜日の授業が早く終わったんでこの道を歩いた。孝謙天皇から始まり垂仁天皇、成務天皇の三つがかたまっているこのあたりは、ガイドマップに書いてある通りの絶好の散歩道である。

 いくつもの池を通り過ぎたが亀が多い。これは明日香の田んぼや池でもそうだったんだが、奈良の人は食べないんだろうか?

 仁徳天皇、そして巨大なコナベ、ウワナベ古墳と観てまわり約1時間半強。新大宮駅までの道がつまらないんで逆周りのほうがよかった......ガイドに載るコースもそうなっていた。


 まぁ放課後のスタンプラリーって趣である。


 新大宮から一駅で近鉄奈良。下車してから銭湯へ。この日もはじめての銭湯へ。ひがしむき(商店街の名?)と通りをはさんだ向こう側なんで宿からだと行くことがないかもしれない。宿から一番近い銭湯がいままでで一番広かったんだが、同じくらいの広さを持つ銭湯だった。
 奈良の銭湯にはいくつかの共通した特徴があり、そのひとつが湯船の外側に上がりかまちがあることである。ここで休む。
 東京では湯船の縁に座る。  もうひとつは必ず4つ以上の湯船がある。これは東京では古くからある銭湯ではリニューアルせぬ限りは2つである。  料金は東京より50円安く400円。


 風呂から上がって脱衣場のテレビで野球中継があるときはなるべく早く出ることにしている。巨人の打線に火がついたときに声を出しそうになるからである。ここは関西なんである。名古屋も近いんである。


 バスの出発が午後9時過ぎなんで、飯を済ませ宿に荷物をとりに戻っても1時間ほど余ったんで、この3日間宿を一緒にした連中と世間話をしてから別れた。別れの言葉は”さい奈良(なら)”である。もちろんイントネが違う。



 今回はおまけがついた。帰りのバス、静岡での事故での渋滞に巻き込まれ到着時間を4時間近くオーバーしたんである。この日は11時から新しい訪問介護利用者のところへ社員と同行する予定だったのをキャンセルすることになってしまった。これだから車は怖い。歴史の道散歩で通った神社にお賽銭を入れてこなかったことを悔やんだ。

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