2009年8月13日木曜日

戸越銀座温泉

 日帰り温泉旅行へ。戸越銀座は有名な商店街でありながら、なかなか訪れる機会がなかった。前回の砂町に続く商店街巡り第2弾である。

 山手線で唯一降りたことのない五反田駅を今回も降りることなく、連絡通路から東急池上線の駅に着いてしまった。何故か連絡階段の上りと下りの幅の比率が1対2なんである。急ぐ旅ではないからどうということもないが、このときの上りの人数は下りのそれの倍はいたと思う。不思議だ。

 戸越銀座は駅名にもなっていて、降り立ったところから商店街になる。端から端までのんびり歩いても1時間はかからない。シャッターが下りてる店は夏休み、いわゆる空き店舗が少ない。大きなスーパーもない。行儀の悪いドラッグストアは何店かあって、やはり行儀悪い商売をしているが。

 商店街が途切れたところの食堂で昼食。女店主一人の店で、1時少し前で客は自分ひとり。”野菜炒め定食”を注文し、かかってたテレビのばかばかしいバラエティー番組を眺めながら出来上がりを待つ。壁には営業許可証の隣に”米飯提供業者登録証”なるものが張られてあり、かなりふるいものであった。期限が昭和53年になっていた。なかなかこうしたものは見かけないであろう代物だと思う。     漬物はしょっぱいし、味噌汁も古いし、野菜炒めの濃い味付けがなければ飯が進まなかったろう。救いは米、これだけは標準だった。550円。

 しばらく商店街に戻ってぶらぶらしていて風呂屋を発見した。それが”戸越銀座温泉”である。3時開店まで30分ほどあったんで、商店街に戻り100円ショップで靴下を購入。着替えを全部持ってきたつもりがこれだけ入れ忘れたんである。

 料金は通常の銭湯と同じ450円。番台が1階、2階が男女風呂、3階が露天になってる。新しいし設備も温泉並であり、いわゆる銭湯ではなく、スーパー銭湯のようだ。
 露天は狭いが天然もので、真っ黒である。温度はちょうどよし。銭湯につき物の壁絵はかなりモダンなもので、宇宙に舞う琵琶をつま弾く天女と富士山という大胆な構図である。隣に見える女湯のそれはクラッシックな富士山だった。
 風呂をあがって階段を下りて番台の奥にお休みどこがあり厨房もあり軽食もとれるようになっている。ここで生ビールを1杯。午後3時半の風呂上りのビールほど美味いものはない。


 駅に戻り、五反田に戻らず蒲田へ向かい、京浜東北線で有楽町へ、乗り換えて日比谷線で茅場町。ここで友人と夕食。この日はスペイン料理やであった。日帰り旅行の〆には贅沢すぎる内容だったが、料理は美味いしワインもいけた。
 失業の身でありながらの贅沢な夏休みはつづく。
 

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