2010年9月6日月曜日

古墳にコーフン!

 スクーリングから戻って郵便物の中からいきなり出てきたのは不合格通知である。8月の始めのスクーリング中に受けた試験の結果である。科目は”健康論”。
 問題はこうだ。”妊娠中の喫煙が体内に及ぼす影響について.....”。解答用紙の4分の1も埋められなかったんで不合格はわかっていたんである。最低でも6割がた埋めていないとだめだそうである。

 10月に再試験である。何回でも受けられるし無料であるから、”ありがたや”である。

 今回のスクーリングは”奈良文化論”。文学から見た奈良の考察であり、2日目は奈良市内の歌碑を巡る校外学習も行われた。奈良も暑いところでその当日も暑かったが、やはり70後半の人が列から取り残されてるのを偶然発見して、荷物を持ってあげたりしたところ、やはりしんどそうだったんでボランティアの人を呼んであげた。ペースメーカーをつけていた人だったが、後で聞いたらそこから自力で帰られたそうである。その他春日神社で砂利道滑って転倒した人一人、大事には至らなかったそうである。健脚である65歳の教授でさえコースの最終目的地である新薬師寺では、相当へばったと言ってたっけ。

 ここで解散。即離脱して、一気に緩やかな坂道を早道でJR奈良駅に到着。そこからまほろば線(桜井線)で巻向のひとつ手前の柳本で降り、”黒塚古墳”を見学。神獣鏡がたくさん発掘されて有名な古墳である。今回驚いたのが、その古墳も室町時代に要塞として改造されてあるということである。戦になると墓どころではないということか。
 そういえばこの周辺では環濠村といって集落の周りに塹壕池を作り自衛していたことがわかる村がいくつかある。多分時代は同じ頃だろう。


 そこから前回途中で終わったところである”景行天皇陵”に着いたのが5時過ぎ。”桧原神社”、”狭井神社”、”大神神社”、”平等寺”と来たらもう暗くなってしまった。6時半である。後ほんの2.3Kのところでこの日は宿に戻ることにした。駅は”三輪”である。駅の数だとたった2つしか移動していないことになる。しかし夕方近くの桧原神社から見た景色、大神神社から見た三輪山は素晴らしい。


 3日目は普通授業で最後の時限がレポートだったんで、最初から用意していた文言に若干手を加え早いうちに提出してから下校した。

 運悪く夕立で5分ぐらい足止めを食ったものの、早足で近鉄高の原へ。西大寺で線を乗り換え桜井に到着したのが5時。ちょっと歩くと大和川。そこから仰ぎ見る三輪山にかかる短い虹。歌でも作れそうなところであるが、残念ながら歌の心がまるでないときてる。せいぜい浮かぶのは”三輪(そうめん)なのになんで虹はこんなに短いんだろう”という解釈のほうが先に出来上がってしまう程度である。

 ”金屋の石仏”、を過ぎるともう”平等寺”。昨日門の入り口でぐでぐでしていた不良猫もいた。これで”山之辺の道”を歩き終えたことになる。3日かかっての感想は”俺も物好きだなぁ”ってこと。


 暗くなるまで時間があったので、そこから巻向まで歩き、見残していた”箸墓”まで。遠くから見えるほどこんもりした森。そばに来ると覆いかぶさるほどの木々と急斜面を作ってそびえる古墳はユニークである。そこから近いところに”ホケノ古墳”があり、こちらはこじんまりした丘風である。
 対照的な二つの古墳を見て今回の”ちいさんぽ”終了である。汗だくである。


 JR奈良にいったん戻り、近鉄奈良の周辺で銭湯で汗を流し夕飯を済ませてからJR奈良に戻ったら9時になっていた。15分にバス出発である。結構忙しい”ちいさんぽ”ではある。

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