2017年11月19日日曜日

荷風堪能

11月18日。星期六。                 159/106。   62.4㎏。

 昨夜はWが遊びに来て「おでん」で飲む。

 先月に続き今日も天気が悪くなることが予測されている。どちらかが「雨男」らしい。

 11時に出発し、三ノ輪から歩いて鷲神社に向かう途中で早くも雨がぱらついてきた。この日の主目的は本八幡にある市川文学ミュージアムで行われている「永井荷風展」である。

 最初がこれも荷風に縁がある浅草というのもいいコースである。六区や仲見世を通り抜けたっぷり歩いて都営地下鉄駅にたどり着く。ここでWの発案で都営地下鉄乗り降り自由切符を買った。500円で丸一日使えるものである。浅草~一之江間の往復だけで元が取れる。
 浅草から東日本橋、乗り換えて馬喰横山から一之江へ。
 で、その一之江で寄り道をする。駅からバスで向かうことになるんだが、肝心の目的地の停留所の名を調べてこなかった。で、地番を言って運転手に聞いたが知らないということだったんで、丁目の数字が近いところで降りることにした。それはなんと二つ目の停留所だった。歩いても15分とかからないところだ。
 が、運が良いもので、その停留所に近くなったところでその名を控えてきた建物が見えてきたんである。

 そこは宗教法人が経営する老人ホームであり、敷地も建物も大きく、寺も立派なものだった。このホームに実家の近所に住んでいた夫婦が入居していた。していたというのは夫婦の奥さんが先月亡くなり、ご主人が一人で住んでいるんである。この春、俺が班長役を勤め始めて間もなく回覧板が滞り、その原因となったのがその夫婦が急遽ここへ入居したからなんである。
 で、初対面であるご主人と面会し、義母から預かった香典を渡した。1階のロビーでちょっと会話を交わした。
 若いころ江戸川区に住んでいたことがあるそうで、場所を聞いたら「平井」というではないか。しかも昭和33年から35年の間らしい。俺は32.3年ころ平井に住んでいたんである。昨年は暇つぶしにその時住んでいた場所を特定しに歩きまわったばかりである。妙な縁があるもんである。

 駅まで歩いて戻ることにし、途中のインド料理屋で昼食。俺は「バターチキンカレー」ランチと生ビール。試しにランクからすると2番目の「激辛」をたのんでみた。
 出てきたのは大きいナンとサラダとカレーとラッシー。いやあ~辛いのなんのって。汗と鼻水と涙を流しながら、それでも何とかカレーとナンは全部平らげた。周囲の人を見るとみんなナンをお代りしてるんだが到底食べられないほどのボリュームがある。それにしても辛かった。
 ビールをお代わりしたほどである。「みずばら弘」状態だったんでサラダとラッシーはWに任せた。

 一之江から終点本八幡。雨の中、さんざん歩きまわってやっと目的地にたどり着く。この日すでに1万歩は歩いたんじゃないだろうか?間違いのもとはWにあった。パンフレットに表記されている展示会場を二階のところを五階と「誤解」してたんである。で、五階以上の建物を探し回っちまったんである。

 とても小さな会場だが、展示物は意外と多く、荷風自筆のものをたくさん見て回った。クイズとアンケートも頼まれた。切符の番号を見るとこの日の客は12.3人らしい。
 クイズ全問正解者はくじを引く権利があり、外れだと「永井荷風展」のロゴが入った実にチープなしおりがもらえる。で、二人ともしおりだったんだが、当たると何がもらえるのか知らぬまま会場を後にした。
 本八幡から新宿までたっぷり都営地下鉄を利用し、埼京線に乗り換えて池袋。いつもの加賀屋で〆ることにした。
 俺はホッピーセット、「しめ鯖」、「里芋コロッケ」、「ホルモン焼き」、「豚足煮込み」。結局中身二杯とホッピーセットのお代りで飲み切った。

 池袋で別れ、いつものように大塚で都電に乗り換えて帰宅。

 帰宅後、芋焼酎のお湯割りをちびちびやりながら「寅さん」を途中から観る。マドンナは中原理恵、ゲストは渡瀬恒彦。カメラワークが非常にいいんだが、ストーリーはひねりも何もなく、つまらない学芸会といった出来の作品だった。
 続けて「アド街」は偶然にも「柴又」。今年Wと歩いたところが多く取材されてた。

 10時にダウン。












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