4月9日。星期四。 116/82。63.0kg。
1時半に目が覚め、ベッドの中でだらだら過ごす。3時まで読書。松本清張「半生の記」読了。作家になる手前までで終えていて、貧しく自分が何をしたいのかもわからず、ただ時代に流され家族を養うためにひたすら働く惨めな生活を描き、読者のためというより、ただ単に自戒をこめた文章という感が強い。20代初めに彼の小説を読みまくったことがあり、ほとんど記憶に残っていないが、少なくともエンターテイメントという印象を受けたことは一度もなく、人間の卑しさ、それを人に悟られたくないために罪を犯してしまう人間の業をいやというほど見せつけられたという印象が強い。
この自伝の中でもそうした姿勢を貫いている。まさに愚直な作家根性だ。今までにこんな作家に出会ったことはない。
3時からPCに向かう。窓から満月?が見える。部屋の明かりとほとんど変わらないように見え、まるでふたつの照明の中にいるようだ。
ブルーべりーとさくらんぼの鳥対策を図るため、とりあえず放置してあったネットを整理する。虫対策や寒さ対策で使う不織布ネットはほぼ1回きりの使い捨てだが、鳥対策ネットは何度も使える。
4種の大きさのものが合計20枚近くあり、すべて折りたたみリストアップする。
次に支柱の整理。これは長さ別に分けて、劣化したもの折れたものなどを別にしてリストアップする。
そして、設計図を作る。この作業が好きで、見取り図を書いてリストアップした支柱とネットを割り振る。頭のなかでは最高の仕上がりだが、実際に作り始めると、毎回うまくいったことがない。
9時から買い物。3軒のスーパー、ドラッグストア。セブン系のスーパーでは、クレジットカードからのポイント移動の処理をようやく終えた。で、早速イタリア産シラーズ種ワインなどを購入。
帰宅後、早速ブルーべりーのネット張りの骨組みの制作を始める。明日の予定だったので、昼食準備までにして途中で終える。早速計測ミス判明。やはり、今回もすんなり完成できそうにもない。やれやれ。
昼食は「そうめん」。今日の昼時点での気候にピッタリ。
午後のロードショーは「マチネー 土曜日の午後はキッスで始まる」。1993年ジョー・ダンテ監督作品。これは拾い物。キューバ危機を背景にした2流ホラー映画監督を取り巻く人たちと、彼の作った作品をマチネー公開する劇場があるキーウエスト海軍基地の人たちを描いたコメディ。
監督がガソリンスタンドで従業員からサインを求められ、それに応じていると、作業員が「ありがとう、ヒチコックさん」と言われ、監督がサインをめちゃくちゃに走り書きするシーンは最高だったな。その監督をジョン・グッドマン(俺と同い年)が嬉々として演じてる。
監督が満を持して制作した作品は蟻と人間が放射能の影響で突然変異して合体して怪物になるという陳腐なものなんだが、それがエド・ウッド並みに面白い。題名も「MANT!」。MANとANTと合成したものでまさに陳腐の極み。現在だったら「アントマン」ってところだろうか?そうなると、この作品、素晴らしき先取り?してた?
劇中、グレタ・トゥーンベリさんまがいの少女が出てくるのも面白かった。邦題で判断してはいけないいい見本となった作品である。
ナオミ・ワッツがちょい役(セリフ無し)で出てる。監督が冒頭で見せる本人の影絵が「ヒチコック劇場」のヒチコックのイラストと被るのも楽しい。まさにオマージュ。99分。
二本目は「バルカン超特急」。1938年。先ほどの映画で間違えられた監督が怒った当人、アルフレッド・ヒッチコック監督作品。なんとも奇遇。
オリエント急行殺人事件(1935年出版)と似た設定だが、97分息もつかさぬドラマの進行はさすがだ。サスペンス、コメディ、ラブロマンスのすべてが盛りこんであり、まさにエンターテイメント。
夕食は「鶏胸肉の味噌風味照り焼き」、「里芋の煮物」、「かぶとかぶの葉の煎り煮」、「大根とおからの味噌汁」、「ぬか漬け茄子」。
発泡酒~今日買ったワイン~ウイスキーでしたたか酔って9時頃ダウン。長い1日だった。
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