7月4日。星期二。 132/79。61.2kg。
早朝、雑用(スラックス修理など)を済ませてから、ひたすら読書。この日返却日になっている三冊のうちの最後の一冊であり、その中の小説一編である。
森鴎外「青年」では、当時(明治末期)の因習にとらわれまいとする青年らしさや、権威とされるものに対する批判などがすごく回りくどく語られている。
恋愛に関しても、妄想と自尊心の間で揺れ動く様を延々と綴られているところはしんどい。それにしても性に関しては当時にしては?かなり際どい描写もあったな。同性愛についても触れている。主人公が頭脳明晰で美男子という設定もなかなか臭い小説ではある。
本人が組織に属し、自由もままならなかった事が小説に反映はしているものの、その自由さはやはりある特権階級の中に限られており、限定的なので冒険的なことは何も起こらない。
ただ、本人の嗜好が明確なため、気に入らないことについてはとことん書きなぐっているところが可笑しい。もっともやりすぎて後悔している場面では人間森鴎外を垣間見た感じである。
昼食は「豚ガパオ」。ケイに教えてもらったレシピによるもの。これに簡単「ラッシー風オレンジジュース」。
食後、小説を読み切り、ちょっと雨がぱらついてたんで徒歩で図書館へ行った。30分弱かかる。
膝が本調子でないんで時間もかかる。
貯まっていたペットボトルもリサイクルボックスへ。この時期2週間いかないとかなりの数になる。
帰宅後、自分の部屋を中心に掃除機をかけた。以前からやりたかったんだが、習慣となっていないんですぐ実行に移せなかった。ドライシートだけではやはりホコリは取りきれない。柱のふもとや部屋の角の部分はいつも気になっていた。
終わった後の爽快感が良かったんで、月1回の恒例行事にしようかな。そういえば昨日だったっけ?ちょうど一年の半分だった日は。
夕食は「ぬか漬けきゅうり」、「チキンソテー。オレンジソースかけ」、「茹で春菊・既成品ドレッシングかけ」、「空芯菜入り納豆」、「きゅうりとレモンの冷たいスープ」。発泡酒~ホッピー。
食後、ぬる燗をちびちびやりながら映画鑑賞。「レッドムーン」。1968年、ロバート・マリガン監督、グレゴリー・ペック主演の西部劇。当時、政治色を強めているという評価が多くて、手が付けられなかった作品のひとつ。あの頃何かにつけてベトナム戦争の影響を作品の中に見つけ出す作業が多くの評論家の定番になっていたし、学生はそれを読んではしゃいでいたっけ。
なんせ、ヤクザ映画までその対象となり、健さんや純子さんが殴りこみに行くシーンで館内で拍手が起きるという現象さえ見られ、その拍手をしてたのがリベラル派学生だったんだぜ。
で、この作品に戻るが、非常によく出来ていると思う。インディアンに拉致されて子供まで産んだ白人女性を開放しようとする白人ガイドと取り戻そうとするその父親との戦い。ネイティブな子供がなつかないところなどは意外にあっさり描き、白人ガイドの仲間などをしっかり描くところなど、物語の流れを滞留させないんでサスペンス映画としても楽しめる。
政治色かあ、どこにも見られなかったな、そんなもの。で、10時にダウン。
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