2017年6月18日日曜日

天高く、俺肥える

6月17日。星期六。             145/89。60.6㎏。

 久しぶりに大幅な60㎏越え。16日夜のご乱行が効いたようだ。

 金曜日は王子で友人Wと待ち合わせ、南北線で駒込に行き、本郷通りに面した銭湯「亀の湯」でひとっぷろ浴びた。
 そこから駒込まで戻り、駅近くの焼き豚や「新橋」で飲み、自宅へ戻る途中で自宅近くのラーメン屋でラーメンをかきこむ。ここでもビールを飲んだっけ。


 帰宅してバタンキュー。バタンキューってずいぶん久しぶりに使ったな。9時過ぎに飲んだ後のラーメン、これ以上体重増加が約されてる手段ってあるだろうか?俺はほかに知らない。

 それでも翌朝(今日)はしっかりとした朝食をとった。
 バゲットで作った「フレンチトースト」、「バナナリンゴヨーグルト」、「オニオンサラダ」、「目玉焼き」、「豆乳」、「トマトジュース」。食後に「水出し緑茶」~「コーヒー」。


 この日は朝10時に出発して、王子まで行き、南北線で本駒込へ。ここで「福どら」でアイス最中を買った。午前中のおやつである。

 まずは「森鴎外記念館」。著書を多く読んだわけでもないが、何かと縁がある作家だ。おととしの旅行でも津和野にある記念館(幼少時を過ごした家の隣)を訪れているし、奈良通いをしているころも、正倉院に関しての文献で、彼の関与している記述があり、興味を以て調べたりしたことがある。
 晩年、正倉院の宝物の管理などの長を務めていたりして、それが苦であったという一節が印象に残っていた。
 この記念館でも、晩年奈良から子供に送ったはがきなども陳列されていた。

 で、この日の特設展は、彼が植物に関しても造詣が深いということを、それに関する学術書などの書物や、彼の作品の中に出てくる植物などに注目した内容となっていた。
 花を愛でる人は優しい心の持ち主というのとはちょっと違う気がするが、彼の洞察力の強さというのはあらゆるものに対してのことであり、頭ん中が違うんだろうな。
 なんたって、医者だし、植物学者でもあるし、歴史学者&作家だもんな。

 「青年」という作品が面白そうだ。東京都の地図(東京方眼図)を片手に散歩するところに興味が出た。東京方眼図もレプリカ?が展示されていた。
 入館料が5百円とちょっと高いんだが、特設展の手間を考えたら妥当なものだと思った。

 記念館の裏出口のところにお休み処があったんで、そこでおやつタイム。アイスどら焼きは、あんこと生クリームのサンドで、とてもおいしい。


 そこからしばらく歩いて「旧安田楠雄邸」を見学。大正7年、超大金持ちの藤田さん(豊島園の開園者)がめちゃくちゃに細部にこだわった、ありえないほどリッチな邸宅である。それを安田財閥のこれまた超お金持ちのボンボンが買い取ったものである。
 ボランティアガイドの方の説明もわかりやすくて面白かったし、Wの博識はここでも発揮された。俺も大正から昭和にかけてのこうした古いものは飽きずに見ることができる。

 窓ガラス、庭の見え方を考えた部屋や窓の位置、戸の金具の意匠、明り取り、台所やふろや水屋などの先進さのなかでの伝統の維持、電源やコードを隠すこだわりなど、あきれちまうほどこだわったものだ。
 壁や材木、石など当時の額にしてもあり得ないほどのものだったろうな。

 ここも5百円とお高いが、十分楽しめる1時間だったな。おすすめ時間つぶしコースだ。

 出てから千駄木へ向かう途中の家はどれもお金持ちの邸宅ばかりで、やはり安田邸と同じころじゃないのかなと思わせるものもいくつかあった。
 途中の須藤公園もなかなかいいところで、不忍通りをちょっと入ったところにこんな滝があり池がある勾配を利用した林があるとは思えないところで、これから涼を取るのにいい。

 千駄木から大手町、半蔵門線に乗り換え水天宮で降りてから、腹ペコだったんで即蕎麦屋に入った。このタイミングがばっちりだった。あとから客が続いてあっという間に満席。
 「かつ丼」千円。うますぎる。値段でちょっとたじろいだが、それでもメニューの中でそれしか目に入らなかったんだから仕方がない。ボリュームもあるし、ビールも飲んだんで、汁物はWに頼んで食べてもらった。

 で、ほかの店も見て回ったところこの辺りではかつ丼千円が相場のようである。

  人形町の方へ行き、この日の主目的である「小網神社」へ。出かける前に地図を見たところ、しるしがついていたのでもしやと思って、七福神巡りのファイルを開いたら、2010年に行っていたことが分かった。実際そこに着いてみても思い出すことができなかった。やれやれ。
 ここは東京銭洗い弁天ともいわれていて、強欲な貧乏人」が多く集うところでもあり、俺もそのなかの一人だ。この日に洗った百円は使わずにとっとこう。


マネーロンダリングテンプル?大手町近いしな。


 ちょうど夏の大祓の茅の輪が飾られていて、まだ早いんだが一応くぐっておいた。さらに茅の輪づくりで余ったんだろうか?茅が自由に持ち帰られるようになっていたんで一本いただいてきた。なんでも縁起物のようである。

 人形町から浅草線で本所吾妻橋へ、そこから歩いて隅田公園を抜けて向島方面へ行き、「墨田区郷土文化」資料館」を見学。ここは100円。もと佐多稲子の住居があったところらしい。この人の著書は読んだことがない。この土地の作家と言ったらやはり永井荷風か幸田露伴だが、森鴎外がここでも出てくる。
 このすぐ近くにある三囲神社には2008年の七福神巡りで訪れている。
隅田公園はヒイラギだらけだった。


 展示物は江戸時代から明治~と、このあたりも俺の好むところで、昭和30年代の錦糸町駅周辺の写真は興味深いものだった。
 東京大空襲当時の体験者が絵で描いた惨状は生々しく、ムンクの「叫び」なんて問題にならないくらい気持ちが悪くなるほどだった。
 戦争大好きな議員に三村さんから言ってほしいものだ。「見ろよ!」。


 そこから錦糸町へ向かう途中でひとっぷろ浴びた。「御谷湯」。最近リニューアルされたらしいシャレオツな銭湯の類である。
 やたらに注意書きが手書きの紙で貼られていてうるさい。この手は大阪の串揚げやと同じでうんざりする。
 浴槽もいくつか分かれていて、それらがどれも十分なキャパと、足を延ばした時のポジションを考慮しているとは思えず、ゆったり感がまるでない。
 ふろ上がり、葛飾から来てる人がいて、話しかけられたんでしばらく話を聞いていて、葛飾の風呂に満足してないらしいことが察せられたが、たぶんここでも満足しないだろうなあ。
 
 休憩室で缶ビール飲みながら、人力車で世界一周を目指す若者を追った番組を見た。ちょうどカンボジアでちょっとだけでてた普通の民家の料理がウマそうだったな。シェムリアップでは飯の面ではいい思いしてこなかったからなあ。

 風呂屋でてから錦糸町に向かう。海が近いせいもあり風が気持ちいい。

 駅近くまで来て、「アジアヤオショー」で買い物。ここへは錦糸町に来るたび必ず寄ることにしてる。この日はケイのにぃにぃが好きな「ガドガドソース」とルートビアを買った。ルートビア110円税別はワシタショップより安いが、沖縄のスーパーよりめちゃ高い。

 で、ぶらぶらして飲み屋を探し回る。
 角のやきとんやを発見して乗り込む。まずはのビールはサッポロラガー。「コブクロの刺身」と「もつ煮」、「赤ウインナの串焼き」。これに追加のビールと日本酒2杯。なかなかいい店だったな。6時半に解散。

 帰宅して寅さん観ながら菊正宗銀パックをちびちびやる。続けて石原裕次郎のドキュメンタリーをやってたんでそれも観てから10時半にダウン。よく遊び、よく飲んだ。
 



 

 

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