2020年2月23日日曜日

笑って死のう

2月22日。星期六。                 120/84。63.8kg。

 早朝キッチンは「泡菜(なます)」の下漬け。金柑に包丁を入れ砂糖をかけておく。これも下漬け。

 昼食は「かけうどん」。具材はインスタント天ぷら、わかめ、長ネギ。

 午後のロードショーは「ラッキー」。2017年ジョン・キャロル・リンチ初監督作品。「ゾディアック」での不気味な演技が印象に残ったバイプレーヤーで人気の俳優である。
 なんとも不思議な作品で、老い先短い身で鑑賞するにふさわしいものだと思う。90才の老人(ハリー・ディーン・スタントンが自身を演じてる?)の数日の行動をそれを取り巻く連中とのからみを混ぜながら描く。出てくる人みんないい人。これで癒されるも良し、主人公の悩みや恐怖心(死に対する)と対峙するも良し、やはり老人のための老人による映画だ。
 毎日クロスワードする姿は毎週日曜の俺だ。劇中、「日曜版はもっと難しいぞ」なんて台詞もある。ハーモニカを吹いたり、知り合いの息子の誕生パーティーでメキシコの歌をスペイン語で歌ったり、およそ能動的でない主人公の意外な面や海兵隊退役軍人(トム・スケリット)との会話のなかで彼の「沖縄戦」のエピソードに感銘し、死に対する考え方にけりをつけるなど、脚本もよく書き込まれてる。死に対して何もできないのだから「微笑んで」死のうよ、というメッセージは確かに伝わったね。
 飼っていた「陸亀」に逃げられた友人(デビット・リンチ)のエピソードも面白く、ここでも「終活」が話題となる。
 メキシコのデザート「フラン」がうまそー。この作品を撮り終わったあとハリー・ディーン・スタントンは91歳でお亡くなりになった。

 「ラッキー」が88分で、夕食の支度前の時間がかなりあるので2本目鑑賞。

 「ファントムスレッド」。2017年共同制作・脚本・監督ポール・トーマス・アンダーソン(略してPTA)。1950年代のロンドンの神経質そのもののオートクチュールデザイナーと因習に囚われることを望まない若いウエイトレスとの生活、そして結婚そして.....という辛口なラブロマンス。
 夫に毒キノコを食べさせるシーンで、明日作る予定の筑前煮のために干ししいたけを水につけることを思い出した。よく忘れるんだよね。
 PTAの作品で舞台がイギリスになるのは初めてじゃあないだろうか?脚本は舞台劇向きであり、主人公、妻、姉の三人でほぼ前編演じられていて、映画的でないような気もする。イッセー尾形似のダニエル・デイ=ルイスはうますぎる。が、この作品を最後に引退したということだ。61才で。

 夕食は「ふろふき大根」、「じゃがいものきんぴら」、「きのこサラダ」、「炒り卵とキャベツの味噌汁」。
 発泡酒~シラーズ種オーストラリア産ワイン~テンプラリーニョ種スペイン産ワイン~テキーラをちびちびやりながらTV鑑賞。
 まだ観てなかった「入りにくい居酒屋」が1編残っていた。ギリシャである。続けて「二度目の」シリーズを2編観てから9時半にダウン。

 

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