2018年2月4日日曜日

細めの大根足

2月3日。星期六。             149/101。63.8kg。

 節分。豆まきは中国から伝わったおまじないみたいなもので、昔は大晦日にやってたそうである。歳の数だけ食うと病気にならないというような言い伝えもあとから取ってつけたようなもので根拠なきことである。こういったある意味でゆとりある行事は江戸時代で完成されていて、少しづつ変容してきたわけだが「恵方巻き」なんてのはつい最近の流行りもので、俺は大口開けてデカ海苔巻きをぱくつくその姿を評し「阿呆巻き」と呼んでいる。
 その阿呆巻きも食わないが、歳の数だけの豆も食いたくないんで、ピーナッツを代用にした。

 朝の買い物を済ませたあと、庭作業は第1の畝のキャベツと大根、第3の畝の葉大根を撤収した。散々鳥の攻撃を受け、日当たりが悪いこともあり発育も遅く、これ以上放置するのはよくないと判断したからである。

 
右がほぼ食いつくされたキャベツ。

撤収後に残る鳥の糞。消化できないのが難点な「南天」。なら食うなよ。これがすぐ根付いちまうから他所の家でも大抵生えているのはこうした野鳥が原因になっている。
   
太いのが葉大根、ひげ根みたいのが大根。可食部分逆転劇だ。

 昼食は「お雑煮」。収穫した大根の葉をたっぷり入れたもの。下茹でして、アクを抜いたつもりが、多少残ったようだ。まあ、そこは「春の苦味」ということで。明日は「立春」だし。

 午後は映画鑑賞。「31年目の夫婦げんか」。倦怠期の夫婦の再生ドラマ、といえばおおよそ読めちゃう、その通りのお話。そこにコンサルタントが加わることで、更に読めちゃう。まあ、主役を演ずる二人が芸達者なんで安心して観ていられる。メリル・ストリープと「ボス」のトミー・リー・ジョーンズ。演出家も楽だったろうな。

 「断腸亭日乗」は昭和17年。4月には大井町が爆撃を受けていることが記されている。前年の12月が開戦だから、半年もたたぬ内に制空権を奪われていたことになる。俺の覚えているおやじの話では大森の町工場で戦闘機乗りのメガネを作っていて、空襲にあったということだから、この時の話かもしれない。
 3年以上も制空権を奪われていてそれでも降参しなかったことは恐ろしく馬鹿げた行為じゃあないか。国民のことを思えばとうに降参していたはずだ。取り返しがつかないが、広島も長崎もなかったはずだ。
 新聞も沈黙し、情報源は荷風先生も風評によるところが全てである。「街の噂」というタイトルで記載されていて興味深い内容である。

 夕飯は「挽肉と白菜のトマト重ね蒸し」、「切り干し大根ときゅうりの酢の物」、「キャベツ(収穫したもの)とツナの辛子味噌和え」、「インペリアル納豆」、「えのきと豆腐の味噌汁」。

 発泡酒~ホッピー~バーボンウイスキーをちびちびやりながらケイのにぃにぃと献立談議など。
 9時ころダウン。

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