早めに起きて、早朝キッチンもなかったんで、早朝ロードショーにした。
「八月の鯨」。1987年リンゼイ・アンダーソン監督作品。この監督のものは50年位前に「if もしも」の1本しか観てないし、かなり寡作な人だ。
老練な俳優の演技だけ見てても面白いが、高齢化社会を生きてゆくことについて考えさせられる作品である。死に対しても、ある時は真摯に受け止め、ある時は笑い飛ばすなど、脚本は実に含蓄あるものとなっている。
主演のリリアン・ギッシュは撮影当時93歳というから驚きである。作品の中ではバザールの小物を作ったり、絵を書いたりしながら視力を失った姉の世話もする。その彼女の姉(!)役のベティ・デイビスが79歳というから更に驚いた。ただ、散歩する二人に足元を移すシーンで、正しい年齢がかいま見えた。79歳の足はまだしっかりしてたんである。 島で暮らす姉妹の淡々とした日常、その中にもさざなみがあり、90分の作品は絶品なものとなっている。
この中での有名なセリフ。「人生の半分はトラブル(面倒なこと)、残りの半分はそれを乗り越えるためにある」。
ログ付けなど済ませてから、買い物もなく暇なので、この日2本目。「家族の肖像」。多分だが、本当の題名は「家族の団らん」ってな意味だと思う。 イタリア映画だが、題名もセリフも英語。「カンバセーション・ピース」ってスティービーワンダーのアルバムとタイトル曲もあったな。
孤独な老教授の静かな生活?にずかずか入ってくる人々と、かき回されながらもわずかに人間性を取り戻しそうになりながら、最後は後悔の念に苛まれながら息を引き取るという話だ。バート・ランカスターの名演が光る。舞台劇を観ているようだった。公開当時大ヒットしたらしい。
昼食は「チキントマトラーメン」。チキンラーメンの中にトマト(缶)などを加えたものだ。トッピングはセロリの葉。
午後は寝室のブラインドの掃除を始めたが、到底落ちそうにもなく、大げさな作業に発展しそうになったんでやめた。来年にしよう。取り外して丸洗いしなければならないほど、長年の汚れが付着していたからである。
早くから夕食準備。この日のメインは「ワンタン」。皮も自作。
ここまでのばしたが、どうやら限界。 |
「ふんわり卵のにんにくだれ」、「豆腐のナムル」。これに「もつ煮」。
発泡酒~エビスビール~そば焼酎のお湯割りをちびちびやりながらDVD鑑賞。「君の名は。」
今年もっとも話題になったアニメ。同監督作品は「雲の向こう、約束の場所」を観ている。で、比較してみると「雲....」のほうが映像が良い。ストーリーは「転校生」とタイムマシンものを組み合わせたもので、無理やり情緒的に描ききっちまおうという作為を強く感じた。こういった作品に群がる若者は.....なんて批判めいたものを書くつもりはないが、やはりちょっとどうかと思うな。
しかも東京をきれいに描くのはいいが、やり過ぎ感も否めない。
寒い。9時過ぎにダウン。