10月31日。
この日も庭いじりはお休み。
午前中はDVD鑑賞。「どん底」。ゴーリーキー(剛力~?)原作・黒澤明監督作品。長屋で暮らす底辺社会の人間の愛憎を描いている。三船さんはじめパワーあふれる演技で、舞台が長屋だけに絞られているだけに演劇を観ているようである。主役が不在の黒澤作品でも異色といえる。
長い間気になってた作品で、二十歳ころオールナイトで観ようとして眠りこけて観損なったいたんである。このときの同時上映は「野良犬」と「七人の侍」だったと記憶している。「野良犬」まではちゃんと観てたんだが、短縮版「七人の侍」あたりで眠っちまったらしい。
それにしても約1時間も短縮した「七人の侍」も気になる。
昼食は冷凍しておいたハンバーグと賞味期限すれすれの「パンズ」の特価品で「ハンバーガー」。これにケイのにぃにぃ作の「ハムエッグ・チーズトースト」。耳に沿ってくりぬいたところへ卵、ハム、チーズを投入し、最後にくりぬいたパンでふたをするという、お手軽トーストで食べやすくうまい!
午後もDVD鑑賞。「おかしなおかしなおかしな世界」の前編。160分の作品なんで勝手に前編とした。S・クレーマー監督作品。これも昔から気になっていたもので、傑作が多い同監督だけに 一度は観たいと思ってたが最近DVD化されたらしい。
前編を観た限りでは私利私欲に走る人間群像劇でブラックコメディ仕立てである。コーエン兄弟が作ったらかなりグロな、それでも面白く作ったろうと想像させてしまう。ここまではちょっとかったるいかな?
夕食は「豚肉とレタスのオイスターソース炒め」で片栗粉をソースに加えるというちょっと変わったレシピだった。「厚揚げのベーコンサンド」。蒸し煮で水分を含みすぎてしまっておいしくなかった。
「れんこんと人参のおろしスープ」。こういった牛乳や豆乳をつかったスープが好きになった。
食後、焼酎のシークワーサー水割り~「赤霧島」の水割り~ウイスキーの水割りをちびちびやりながらTV親父。「孤独のグルメ」の台湾編の後編。鶏飯とおかずの詰め合わせ、にスープが加わったら最高だったろうな。なんであそこでミネラルウォーターなんか飲んでたんだろう?
「乾麺」、それに砂肝のスープ など本当にうまそうなのばっかりだったなあ。
続けて映画「ラスト・キング・オブ・スコットランド」。どうにも撮影が気に入らない。ドキュメンタリーっぽく撮りたいんだろうか?実在したウガンダの独裁者を描くんだったらそのこと自体は間違いはないんだが、いかにも映画の予告編みたいになってしまっていて、肝心の独裁者のドラマが置き去りにされちゃったような印象しか残らなかった。ドラマの語り部役の女好きが前面に出てしまって物語を弱くしてしまった。F・ウィテッカーさんはいつかオスカーをとると思っていたから当然といえば当然なんだが、この作品でとは意外だった。
この日読んだ立原正秋さんのエッセイでは食と酒に関するものが多く、とても楽しいものだった。特に山口県の酒や出身者に関するところが興味深い。吉田松陰を傑出の革命家と断じたあと、やはり早世した高杉以外は俗物だらけであり、皆がすべておいしいところ(甘い酒)を取り合っていたという歴史観を披露している。これを山口県では好物の辛口の酒を飲めなかった恨み節のように記しているのが非常に面白かった。
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