11月15日。
悪天候が予報されてたんで引きこもりを決め込む。
早朝、体操を済ましたあと、朝食をとりながら映画鑑賞。「インサイド・レーウィン・デイヴィス」 。コーエン兄弟作品。まず、映像が良い。特に冒頭と終盤でのライヴ店の裏の場面(同じもの)は秀逸。いたるところに「バートンフィンク」や「ファーゴ」を想起させる場面があり、どうあがいてもどうにもならない人生を描かしたら、彼らに勝る者はいないんじゃないかと思わせちゃう。しかし、今回は音楽映画でもあり、実際の歌手を思わせる登場人物に思わずニヤついちゃう人も多いんじゃないだろうか?常連のJ・グッドマンの怪演もうれしい。救いのない話だが、ナンだろうなこの不思議な感覚は?久しぶりにコーエン病にかかったようである。
まず、塩漬けしておいたベーコンになる予定の豚バラ肉の塩抜き作業。添加されたたまねぎやハーブ、香辛料を洗い流したあと、今回は流水で3時間塩抜きという新しいレシピどおりにした。
これをDVDを鑑賞しながらと思ったのはミステイクだった。台所で流しっぱなしの水の音が邪魔して、それでなくとも時代劇の台詞が聞き取りにくいときているから、話の半分はあらかじめ知識としてあったもので対処し、残り半分はよくわからなかったり、想像したりして鑑賞した。
「蜘蛛巣城」。1957年黒澤監督作品。シェークスピアと能を合体させ、非常に大掛かりなセットを組んだ大作である。が、主演の三船さんの演技(演出?)がいただけない。大げさなところは演劇風であり、山田五十鈴のは能風であり、三船の動きがこまかく動きすぎていて、まるでちぐはぐな映像になっちまってるんである。大いなる意欲的実験映画といえよう。
「たくわん」の本漬け。容器の適当なものがなく、最終的に「台湾塩卵」を製作中の容器(簡易型圧縮式漬物器)を使用し、「台湾....」は普通のプラスチック容器に引っ越した。
昼前に近所のスーパーに砂糖(99円税別)などを買いにいった。このとき買った「赤かぶ」を午後一番、千枚漬け風に漬け込んだ。
昼食は「ぶり大根」定食。
ここんとこ大根をよく使うんで、当然皮が余ってしょうがない。今回も700g近くたまっており、撃ち300gをきんぴらにしたが 、そろそろ違うメニューを採用しなきゃな。
夕方、月曜日に返却予定の本を読む。今回借りたものの中では別役実さんのエッセイが面白かったな。俺にゃちょっとむかない方面の演劇作家で、これがはじめての出会いなんだが、文章が普通なんで楽しく読めました。都内を移り住むなんとも心を豊かにさせる「よそ者」東京放浪記。
谷川俊太郎さんのエッセイも面白かった。ぱらぱらめくってたら「勝新太郎」とか「寺山修司」などの名前がちらっと見えたんで借りた本なんだが、詩人の文章は平明ですらすらっと本心を書いてあり、どぎつい内容でも書き方によってずいぶんと変わるもんだなぁと思った。インドや中国の体験談も楽しい。
夕食のメニューは「秋刀魚の塩焼き」、「なすの味噌汁」、「ぬか漬けのかぶ」、「大根の皮のきんぴら」。
食後、日本酒を常温とぬる燗をちびちびやりながらTV親父。「もやサマ」、「ダッシュ」ついでに「高田純次のブラリ旅」まで観ちまった。で、ダウン。
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