経済問題はややこしい。こう思ってんのは素人だけじゃないってことがわかった。
以前から新聞やラジオでよく経済評論に接するとき、こいつら予想が外れたときどうやって責任取るんだろうって気にかかってはいたが....。
一橋大のなんとかという経済学者が、現在メディアから離れてる理由として、先が読めないし既存の理論で解説しても大方外れるということを述懐されておった。
正直な人であります。
たとえば株価を予想するなんて冷静になって考えれば無理に決まってるんで、たとえ金が余っててても俺は買わないし、悔しいが金も余っちゃいねぇ。
現在株価はメジャーや大富豪によって操られ、それにデイトレーダーが食いついてるだけのマネーゲームである。デイトレーダーはパソコンのソフトにまかせっきりでもそれなりに利益が出ると信じてる。その仕組みはパチンコと大差ないんである。
大元の株式会社が儲からなくなってきてるんで、金融派生商品なんかで設けようとしてる輩と、金融会社が右往左往してる様は、資本主義崩壊の絵図を見てるようだ。
経済学に絶対がないように、金儲けにも絶対はありません。
金儲けにも縁がなくなって久しい俺は芸術の秋でも堪能できるくらいのゆとりはあるんだが、いかんせん興味がまるでないんで、せいぜい自宅で映画でも鑑賞するくらいである。
「戦場のメリークリスマス」。なんで今まで見なかったんだろうか、その理由が分かった。生意気な俺は主だった映画俳優が出ていないことから、はなから敬遠していたのである。
台詞棒読みの演技されて挙句の果てに本自体つまんなかったら最悪であると思っていたのだ。
しかし、この作品は演技の質を上回るほどの本の良さであった。タケシの演技も下手だが、阪本龍一もひどい。当初沢田研二だったらしいが、演技自体はともかく雰囲気はジュリーのほうが合ってる。感傷的な長まわしもないし、英国でのエピソードも効果的に挿入されている。
「ションベンライダー」。相米作品。初期のがき主演もので、非常に乱暴な作品であり、実験的にも成功しているとは思わないが覇気だけは伝わってくる。藤竜也がはまりすぎてるんで、ここで監督は息抜きしてたんじゃないか?「とんだカップル」の編集の段階でカットされたシーン、「お引越し」に見られる主人公の彷徨シーンといい、くどい描写が鼻につくが、ここでももっとカットしていい場面が多いし、名物長まわしも効果的ではない。もっともガキ賛歌になってないことで大人の視聴に耐えられる作品として合格してる。
「エーゲ海の天使」。イタリア映画。風刺をきかせたかった意図が伝わってこない非常に中途半端な作品。導入部が長く、3年の経過を感じさせる描き方は明らかに手抜きであり、そのせいで、その後の再会場面が生きてこない。もっとも「シネパラ」の思い入れたっぷりやられたら最後まで見られなかったし、最後にそれやられたら2度とイタリア映画をみることはなくなるだろう。役者は良かった。ホモ告白のエピソードをはしょってしまったのはもったいないなぁ。
これって沖縄の離島でリメイクしたら面白いだろうなぁ。監督は大島渚?ちょっと無理か。
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