前日から来ている熱海の宿泊先は市街地の外れにあるホテルニューアカオ。宿泊客は多く、中国人の団体さんも見られたが、よく言われる大声張り上げてる中国人はいなかったな。地方によっても違うんだろうか。日本人の田舎もんのほうがよっぽどうるさかった。
ホテルの中は八角と加齢臭に満ち満ちてた。
6時に目が覚めて、5時から始まる露天風呂にゆく。老舗のホテルだがお風呂自体はそんなにいいものではない。露天風呂って最近はどこでも洗い場は屋内になっているのに、ここはそれも外になってるんで、とてもじゃないが全身洗って入浴なんて悠長なことを言ってられないほどこの朝は寒かった。見てるとほとんどの人がかけ湯そこそこでザブーンだ。
風呂の湯も熱めで、前夜の屋内の大浴場も熱くてゆっくりつかるどころの話じゃなかった。
7時からの朝食はブッフェスタイルのありふれたもの。果物の少なさにちょっとがっかり。グレープフルーツ以外は缶詰もの。
部屋に戻ってチェックアウトまでケイのにぃにぃは二度寝、俺は毎朝の体操とストレッチ。
海に面している建物は17階建て、全室オーシャンビューで、フロントが最上階にあるという、絶壁に建てられた景観はなかなかのものだ。
客が餌をあげるんで、集まってくるカモメの乱舞は、前夜のディナーショーなんかよりよっぽど素晴らしい。飽きずに1時間くらい見ていられるほどだ。
中にとんびも混じっていて、うっとりするような優雅な飛び方を見せる。上昇気流を巧みに読み取り、ほとんど羽ばたかずに上昇していったり、餌を見つけて反転して急降下する姿は見事だ。
えさもとめ 水兵たちの ぐらいだぁー
遅めのチェックアウトで11時ころにシャトルバスで熱海駅へ向かった。駅まで約10分。
前日チェックしといた寿司屋で腹一杯食う。なんせ具が新鮮でうまい。酢のあまり効いていない米もそれによくマッチしてる。イワシの酢〆や金目などが特にうまかった。カワハギにお目にかからなかったのが残念だったが。
駅前の繁華街を冷やかし、仲見世通りの甘味処で甘酒を飲んでから湯河原に移動。前日にもうかがった知人宅だったんだが留守だったので二度目の登頂となる。登頂というのは、距離は大したことないものの、なんせ急こう配の坂の上のほうにその目指す建物があるからだ。
知人夫婦はそこで民宿を営んでおり、近々店を閉めるというのでその前に挨拶でもしておこうと寄ったんである。
坂の途中にある源氏ゆかりの「城願寺」は前日寄ったところであり、ここを抜ける遠回り道を利用したほうが楽であることを知っていたので、ここを抜けて行った。
この周辺を治めていた土肥一族の墓所でもあり、頼朝を助けて戦ったということで有名になったらしい。
ここを抜けて2.3分のところが目的地だ。
1時間ちょっとおしゃべりしてからご主人に駅まで来るまで送ってもらった。ご主人も健康のため以前は徒歩で登頂・下山散歩をしていたことがあったらしいが現在は完全に車のみになったということだ。俺でもこの土地での散歩は御免こうむりたいほどだ。
湯河原からアクティー&グリーン車という来たときと同じスタイルで帰京した。一旦マンションに寄って荷物を持って茨城に戻る予定だったが、荷物もかなりあり、おまけに通勤ラッシュ時間にかかってしまうことから、東京にもう1泊することにした。
で、ケイのにぃにぃの友人のおすすめのもつ焼きやへ。「シロ」をたれと塩で5本づつ。「もつ煮」、「センマイ刺し」。これを生ビール~ホッピーで。
シロは柔らかくて歯ごたえがまるでなく、本当は部位が違うんじゃないかと思うくらいである。こういうのが好みに人もいるんだろうが、俺は普通のシロの方がいいなあ。そこそこで退散。
ケイのにぃにぃは腹が減っているらしく、都電沿線でちょくちょく取材されるとんかつ屋で〆ることにした。
俺はとんかつの単品と日本酒。ケイのにぃにぃはとんかつ&とろろミニセット。ぬる燗たのんで、来たものはほぼ常温。まあ、まずくはなかったが。
ここの店のとんかつは塩豚を揚げたもので、ドミグラスソースがかかっている。これが日本酒に合うはずもないことをすっかり忘れてたんで、あらためてビールを注文した。
串カツなら日本酒も合うと思うんだが、とんかつはやはりビールだな。とんかつを何とか平らげてから、日本酒で油を流した。
この夜の食い物はどちらも歯ごたえのない、入れ歯老人ご用達といったものだったな。まさしく俺用なんだが、入れ歯のくせに硬いものが好きな俺向きじゃあなかったな。
帰宅後、金沢の純米大吟醸酒2合瓶をちびちびやりながら翌日の帰宅予定などを話しながら飲んでからダウン。9時ころか。
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