鴎外の「山椒大夫」。物語は漫画映画か幼年雑誌かなにかで知っているが、まともに読んだのははじめてである。記憶が違ったのか、その当時読んだものが改作されていたのかわからないがハッピーエンドだとばかり思ってたのが大分違った。
姉が死に、父親はとうになくなっており弟と盲目になった母親が生き残るのであった。淡々と話が進んで読み終わって何かが残るのかといえば何も残らないというのが正直なところだ。
この話を含む短編集には歴史物から着想をえてかかれたものが集められているが、この話だけは訴えかけられるものを感じ取れなかった。
今日の午前中の大学の試験前、昨日は試験勉強にも飽きてDVD鑑賞。「ハブと拳骨」、「69」。
最初が沖縄物、後者は佐世保物。共通はベトナム戦争当時を背景にしてる点である。まるでスタイルは違うが郷愁を帯びてる点が似ているかもしれない。
前者はかなりやくざ物の話としては飛躍しすぎてるし無理も多い。設定をもう少し一般人の物語としても良かったんではないだろうか?役者の演技も悪くないのでもったいない気がした。
石田えりの母さんぶり、「サッドバケィション」をほうふつとさせる熱演である。その同じ作品で共演してた宮崎あおいも演技はともかく写され方(カメラワーク)が良かった。暴力場面はくどすぎた。たけしの作品などを参考にして欲しい。あっさりしてるほうが印象を深くすることもある。
後者は青春物。クドカンの脚本というだけで見るほうは疲れるのを覚悟して見る。村上龍の原作のなかの69年代の郷愁をそのまま移し変えたとはいえないだろうが、あまりべったり見せられるより良い。興行的にも客を絞り込み過ぎないのではないか?
同じ村上龍原作の題名は忘れたが森田芳光が映画化した作品はかなりべとついていたっけ。思い込みの強さは主人公に反映するものである。それがこ「69」では主人公の父親に投影してたのが救いだった。
そして今日は試験日。同じ大学内で「薬剤師国家試験」の試験もおこなわれるようでいつもより人が多く資格ブームに沸く昨今であることを実感した。そういえばこの大学では必ず何らかの資格試験がおこなわれていた記憶がある。
今日は1科目。開始後30分で書き尽きたので改めて見直したら構成順序が逆になっていることに気がついたが、改めて書き直しても内容自体は変わり映えもしない程度の稚拙な内容ゆえ、手を加えずそのまま提出してきた。向上心のないところ相変わらずである。
本日とても気温が高い。ということで銭湯日和である。時間的にもちょうど良い。帰宅して台所に立つ時間もちょうど良い頃合となりそうである。
今夜のメニューは「豚のしょうが焼き」、「ほうれん草のサラダ」、「わかめの味噌汁」、「白菜と油揚げの煮びたし」。
0 件のコメント:
コメントを投稿